JIS K 0553:2002 超純水中の金属元素試験方法 | ページ 3

10
K 0553 : 2002
6.3 イオンクロマトグラフ法 試料中のカリウムを濃縮カラムで濃縮した後,イオンクロマトグラフ法
によって定量する。
定量範囲 : K0.12 最一 10),繰返し分析精度 : 520%(10)
注(10) 5.注(8)による。
6.3.1 試薬 試薬は,次による。
a) 水 5.3.1a)による。
b) 溶離液 5.3.1b)による。
c) 再生液 5.3.1c)による。
d) 陽イオン混合標準液 [(5ngNa, 10ngK) /ml] 5.3.1d)による。
6.3.2 器具及び装置 器具及び装置は,5.3.2による。
6.3.3 操作 操作は,次による。
a) 5.3.3a)及びb)(11)の操作を行う。
注(11) カリウムの濃度が2 最一 上の試料を試験する場合には,40ml以下の一定量を用いる。
b) クロマトグラム上のカリウムに相当するピークについて,指示値(12)を読み取る。
注(12) 5.注(17)による。
c) 検量線から,カリウムの量 (ngK) を求め,試料中のカリウムの濃度 ( 最 一 ‰侮
検量線 陽イオン混合標準液 [(5ngNa, 10ngK) /ml](6)120mlを段階的に全量フラスコ100mlにとり,
水を標線まで加える。これらの溶液についてa)及びb)の操作を行い,それぞれのカリウムの量に相
当する指示値(12)を読み取る。別に,空試験として,この操作に用いた水についてa)及びb)の操作を
行い,それぞれのカリウムの量に相当する指示値を補正した後,カリウムの量 (ngK) と指示値との
関係線を作成する(13)。検量線の作成は,試料の測定時に行う。
注(13) 5.注(18)による。
備考8. 5.備考7.による。
9. 5.備考8.による。
7. カルシウム (Ca)カルシウムの定量には,電気加熱原子吸光法,ICP発光分光分析法又は高周波プ
ラズマ質量分析法を適用する。
7.1 電気加熱原子吸光法 試料を濃縮した後,電気加熱原子吸光法でカルシウムによる原子吸光を波長
422.7nmで測定してカルシウムを定量する。
定量範囲 : Ca550ng/L(1),繰返し分析精度 : 1030%(1)
注(1) 5.注(1)による。
7.1.1 試薬 試薬は,次による。
a) 水 5.1.1a)による。
b) 硝酸 (1+1) 4.1b)による。
c) カルシウム標準液 (100 最 愀一 殉 騰議 酸カルシウムを180℃で
た後デシケーター中で放冷する。その0.125gをとり,水約50mlに分散させ,これに硝酸 (1+1) 5ml
を加えて溶かす。沸騰しない程度に数分間加熱する。放冷後,全量フラスコ500mlに移し入れて水を
標線まで加える。
d) カルシウム標準液 (1 最 愀一 ‰ シウム標準液 (100 最 愀一
水を標線まで加える。使用時に調製する。

――――― [JIS K 0553 pdf 11] ―――――

                                                                                             11
K 0553 : 2002
e) カルシウム標準液 (10ngCa/ml) カルシウム標準液 (1 最 愀一 フラスコ500mlに
水を標線まで加える。使用時に調製する。
7.1.2 器具及び装置 器具及び装置は,次による。
a) 電気加熱原子吸光分析装置 バックグラウンド補正が可能なもの。
b) 発熱体 黒鉛製又は耐熱金属製
c) カルシウム中空陰極ランプ
d) フローガス 5.1.2e)による。
e) マイクロピペット 5.1.2f)による。
7.1.3 操作 操作は,次による。
a) 電気加熱原子吸光分析装置を定量できる状態にし,5.1.3で濃縮した試料の一定量(例えば,50 を
マイクロピペットで発熱体に注入し,JIS K 0121の6.(操作方法)に従って,乾燥,灰化,原子化を
行い(2),カルシウムの原子吸光を波長422.7nmで測定し,指示値(3)を読み取る(4)。
注(2) 5.注(5)による。
(3) 5.注(6)による。
(4) 5.注(7)による。
b) 空試験として,試料を注入することなく,a)に準じた操作を行って指示値(3)を読み取り,試料につい
て得た指示値を補正する。
c) 検量線からカルシウムの濃度 (ngCa/L) を求め,濃縮倍数を用いて試料中のカルシウムの濃度
(ngCa/L) を算出する。
検量線 カルシウム標準液 (10ngCa/ml) 2.525mlを段階的に全量フラスコ100mlにとり,濃縮後の試
料と同じ酸の濃度になるように硝酸 (1+1) を加えた後,水を標線まで加える。これらの溶液につ
いて濃縮することなくa)の操作を行う。別に,空試験として,この操作に用いた水について,濃縮
後の試料と同じ酸の濃度になるように硝酸 (1+1) を加え,濃縮することなくa)の操作を行って,
それぞれの標準液について得た指示値を補正した後,カルシウムの濃度 (ngCa/L) と指示値との関
係線を作成する。検量線の作成は,試料の測定時に行う。
備考1. 5.備考2.による。
2. カルシウムの濃度が50ng/L以上の試料を試験する場合には,5.1.3の操作で試料の量は500ml
以下の適量をとり,約10mlになるまで濃縮して試験する。
7.2 ICP発光分光分析法 試料を濃縮した後,高周波プラズマ中に噴霧し,カルシウムによる発光を波
長393.367nmで測定してカルシウムを定量する。
定量範囲 : Ca 0.420ng/L(5),繰返し分析精度 : 520%(5)
注(5) 5.注(1)による。
7.2.1 試薬 試薬は,次による。
a) 水 5.1.1a)による。
b) 硝酸 (1+1) 4.1b)による。

――――― [JIS K 0553 pdf 12] ―――――

12
K 0553 : 2002
c) 混合標準液 [(10ngCa, 10ngMg, 250ngCu, 250ngZn, 250ngCd, 100ngMn, 250ngFe) /ml](6) 7.1.1d)のカ
ルシウム標準液 (1 最 愀一 8.1.1d)のマグネシウム標準液 (1最 最一
(25 最 一 亜鉛標準液 (25 最一
12.2.1c)のカドミウム標準液 (25
のマンガン標準液 (10 最 一 び18.2.1c)の鉄標準液 (25 最 攀一
とり,硝酸 (1+1) 0.5mlを加え,水を標線まで加える。使用時に調製する。
注(6) 5.注(9)による。
7.2.2 器具及び装置 器具及び装置は,次による。
a) CP発光分光分析装置 バックグラウンドの補正が可能なもの。
b) 超音波ネブライザー(7)
注(7) これと同等の性能をもつネブライザーを用いてもよい。
7.2.3 操作 操作は,次による。
a) CP発光分光分析装置を定量できる状態にし,5.1.3で濃縮した試料をJIS K 0116の5.8(ICP発光分
光分析の定量分析)に従って,試料導入部を通して高周波プラズマ中に噴霧して波長393.367nmの発
光強度を測定する(8)。
注(8) 高次のスペクトル線が使用できる装置では,高次のスペクトル線を用いて測定してもよい。ま
た,精度,正確さを確認してあれば,他の波長を用いてもよい。
b) 空試験として,水を高周波プラズマ中に噴霧して波長393.367nmの発光強度を測定(9)し,試料につい
て得た発光強度を補正する。
注(9) 空試験の発光強度が大きい場合,又は定量下限値付近の定量を行う場合には,5.注(12)に準じた
操作を行って装置からの空試験値を求める。
c) 検量線からカルシウムの濃度 (ngCa/L) を求め,濃縮倍数を用いて試料中のカルシウムの濃度
(ngCa/L) を算出する。
検量線 混合標準液 [(10ngCa, 10ngMg, 250ngCu, 250ngZn, 250ngCd, 100ngMn, 250ngFe) /ml](6)0.2
10mlを段階的に全量フラスコ100mlにとり,試料と同じ酸の濃度になるように硝酸 (1+1) を加え
た後(通常は,約0.1ml),水を標線まで加える。これらの溶液についてa)の操作を行う。別に,
空試験として,この操作に用いた水について,試料と同じ酸の濃度になるように硝酸 (1+1) を加
え,a)の操作を行って,それぞれの標準液について得た発光強度を補正した後,カルシウムの濃度
(ngCa/L) と発光強度との関係線を作成する(10)。検量線の作成は,試料の測定時に行う。
注(10) 複数の金属元素を同時に定量する場合には,それぞれの金属元素について,検量線を作成する。
ただし,銅,亜鉛,カドミウム,鉄の濃度がそれぞれ5001 000ng/Lの場合には,混合標準液
[(10ngCa, 10ngMg, 250ngCu, 250ngZn, 250ngCd, 100ngMn, 250ngFe) /ml] 0.220mlを用いる。
備考3. カルシウムの濃度が20ng/L以上の試料を試験する場合には,5.1.3の操作で試料の量は500ml
以下の適量をとり,約10mlになるまで濃縮して試験する。
7.3 高周波プラズマ質量分析法 試料を高周波プラズマ中に噴霧し,カルシウムのm/z(質量/電荷数)
におけるイオン電流を測定してカルシウムを定量する。
定量範囲 : Ca202 000ng/L(11),繰返し分析精度 : 520%(11)
注(11) 5.注(8)による。
7.3.1 試薬 試薬は,次による。
a) 水 5.1.1a)による。
b) 硝酸 (1+1) 4.1b)による。

――――― [JIS K 0553 pdf 13] ―――――

                                                                                             13
K 0553 : 2002
c) 混合標準液 [(20ngK, 20ngCa, 10ngFe) /ml] 6.2.1c)による。
7.3.2 装置 装置は,次による。
a) 高周波プラズマ質量分析計 6.2.2a)による。
備考4. 5.備考4.による。
5. 5.備考5.による。
6. 6.備考3.による。
7. 6.備考4.による。
b) ガス 5.2.2b)による。
7.3.3 操作 操作は,次による。
a) 高周波プラズマ質量分析計を定量できる状態にし,試料をJIS K 0133の12.(定量分析)に従って,
試料導入部を通して高周波プラズマ中に噴霧して,カルシウムのm/zにおける指示値(12)を読み取る。
注(12) 5.注(11)による。
b) 水を用いてa)の操作を行って装置からの空試験値を求め(13),試料について得た指示値(12)を補正する。
注(13) 5.注(12)による。
c) 検量線からカルシウムの濃度 (ngCa/L) を求め,試料中のカルシウム濃度 (ngCa/L) を算出する。
検量線 混合標準液 [(20ngK, 20ngCa, 10ngFe) /ml](6)0.110mlを段階的に全量フラスコ100mlにとり,
試料と同じ酸の濃度になるように硝酸 (1+1) を加えた後(通常は,約0.1ml),水を標線まで加え
る。これらの溶液についてa)の操作を行う。別に,空試験として,この操作に用いた水について,
試料と同じ酸の濃度になるように硝酸 (1+1) を加え,a)の操作を行って,それぞれの標準液につい
て得た指示値を補正した後,カルシウムの濃度 (ngCa/L) と指示値との関係線を作成する(14)。検量
線の作成は,試料測定時に行う。
注(14) 6.注(9)による。
備考8. 5.備考6.による。
8. マグネシウム (Mg)マグネシウムの定量には,電気加熱原子吸光法,ICP発光分光分析法又は高周
波プラズマ質量分析法を適用する。
8.1 電気加熱原子吸光法 試料を濃縮した後,電気加熱原子吸光法でマグネシウムによる原子吸光を波
長285.2nmで測定してマグネシウムを定量する。
定量範囲 : Mg220ng/L(1),繰返し分析精度 : 1030%(1)
注(1) 5.注(1)による。
8.1.1 試薬 試薬は,次による。
a) 水 5.1.1a)による。
b) 硝酸 (1+1) 4.1b)による。
c) マグネシウム標準液 (100 最 最一 殉 騰 マグネシウムを700℃
熱した後,デシケーター中で放冷する。その0.174gをとり,水約50mlに分散させ,これに硝酸 (1+
1) 10mlを加えて溶かす。沸騰しない程度に数分間加熱する。放冷後,全量フラスコ1 000mlに移し入
れ,水を標線まで加える。
d) マグネシウム標準液 (1 最 最一 ‰ グネシウム標準液 (100 最 最一
とり,水を標線まで加える。使用時に調製する。

――――― [JIS K 0553 pdf 14] ―――――

14
K 0553 : 2002
e) マグネシウム標準液 (10ngMg/ml) マグネシウム標準液 (1 最 最一 フラスコ500m
り,水を標線まで加える。使用時に調製する。
8.1.2 器具及び装置 器具及び装置は,次による。
a) 電気加熱原子吸光分析装置 7.1.2a)による。
b) 発熱体 黒鉛製又は耐熱金属製
c) マグネシウム中空陰極ランプ
d) フローガス 5.1.2e)による。
e) マイクロピペット 5.1.2f)による。
8.1.3 操作 操作は,次による。
a) 電気加熱原子吸光分析装置を定量できる状態にし,5.1.3で濃縮した試料の一定量(例えば,50 を
マイクロピペットで発熱体に注入し,JIS K 0121の6.(操作方法)に従って,乾燥,灰化,原子化を
行い(2),マグネシウムの原子吸光を波長285.2nmで測定し,指示値(3)を読み取る(4)。
注(2) 5.注(5)による。
(3) 5.注(6)による。
(4) 5.注(7)による。
b) 空試験として,試料を注入することなく,a)に準じた操作を行って指示値(3)を読み取り,試料につい
て得た指示値を補正する。
c) 検量線からマグネシウムの濃度 (ngMg/L) を求め,濃縮倍数を用いて試料中のマグネシウムの濃度
(ngMg/L) を算出する。
検量線 マグネシウム標準液 (10ngMg/ml) 110mlを段階的に全量フラスコ100mlにとり,濃縮後の
試料と同じ酸の濃度になるように硝酸 (1+1) を加えた後,水を標線まで加える。これらの溶液に
ついて濃縮することなくa)の操作を行う。別に,空試験として,この操作に用いた水について,濃
縮後の試料と同じ酸の濃度になるように硝酸 (1+1) を加え,濃縮することなくa)の操作を行って,
それぞれの標準液について得た指示値を補正した後,マグネシウムの濃度 (ngMg/L) と指示値との
関係線を作成する。検量線の作成は,試料の測定時に行う。
備考1. 5.備考2.による。
2. マグネシウムの濃度が20ng/L以上の試料を試験する場合には,5.1.3の操作で試料の量は
500ml以下の適量をとり,約10mlになるまで濃縮して試験する。
8.2 ICP発光分光分析法 試料を濃縮した後,高周波プラズマ中に噴霧し,マグネシウムによる発光を
波長279.553nmで測定してマグネシウムを定量する。
定量範囲 : Mg0.420ng/L(5),繰返し分析精度 : 515%(5)
注(5) 5.注(1)による。
8.2.1 試薬 試薬は,次による。
a) 水 5.1.1a)による。
b) 硝酸 (1+1) 4.1b)による。
c) 混合標準液 [(10ngCa, 10ngMg, 250ngCu, 250ngZn, 250ngCd, 100ngMn, 250ngFe) /ml] 7.2.1c)による。
8.2.2 器具及び装置 7.2.2による。

――――― [JIS K 0553 pdf 15] ―――――

次のページ PDF 16

JIS K 0553:2002の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 0553:2002の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB9920:2002
クリーンルームの空気清浄度の評価方法
JISH2105:1955
鉛地金
JISH2111:1968
精製アルミニウム地金
JISH2113:1961
カドミウム地金
JISK0010:1997
標準物質 ― 標準液 ― 銅
JISK0011:1983
亜鉛標準液
JISK0012:1983
カドミウム標準液
JISK0013:1983
ニッケル標準液
JISK0014:1983
コバルト標準液
JISK0015:1983
鉛標準液
JISK0016:1983
鉄標準液
JISK0024:1997
標準物質 ― 標準液 ― クロム
JISK0027:1997
標準物質 ― 標準液 ― マンガン
JISK0050:2019
化学分析方法通則
JISK0101:1998
工業用水試験方法
JISK0102:2016
工場排水試験方法
JISK0116:2014
発光分光分析通則
JISK0121:2006
原子吸光分析通則
JISK0127:2013
イオンクロマトグラフィー通則
JISK0133:2007
高周波プラズマ質量分析通則
JISK0211:2013
分析化学用語(基礎部門)
JISK0215:2016
分析化学用語(分析機器部門)
JISK0512:1995
水素
JISK0557:1998
用水・排水の試験に用いる水
JISK0970:2013
ピストン式ピペット
JISK1105:2017
アルゴン
JISK1107:2005
窒素
JISK8005:2014
容量分析用標準物質
JISK8059:2018
亜硫酸水素ナトリウム(試薬)
JISK8101:2006
エタノール(99.5)(試薬)
JISK8103:2013
ジエチルエーテル(試薬)
JISK8121:2007
塩化カリウム(試薬)
JISK8247:2015
過マンガン酸カリウム(試薬)
JISK8255:2010
硫酸カリウムアルミニウム・12水(試薬)
JISK8432:2017
酸化マグネシウム(試薬)
JISK8532:2007
L(+)-酒石酸(試薬)
JISK8541:2015
硝酸(試薬)
JISK8541:2021
硝酸(試薬)
JISK8563:2018
硝酸鉛(II)(試薬)
JISK8617:2007
炭酸カルシウム(試薬)
JISK8979:2008
硫酸アンモニウム鉄(II)六水和物(試薬)
JISK8983:2016
硫酸銅(II)五水和物(試薬)
JISK9062:2020
ニッケル(試薬)
JISK9901:1994
高純度試薬―硝酸
JISK9902:1994
高純度試薬―塩酸
JISK9905:1995
高純度試薬―硫酸
JISR3503:1994
化学分析用ガラス器具
JISR3505:1994
ガラス製体積計
JISZ0701:1977
包装用シリカゲル乾燥剤