この規格ページの目次
K 2220 : 2013
pdf 目次
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本グリース協会
(JGI)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきと
の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS K 2220:2003は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 6)
――――― [JIS K 2220 pdf 6] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 2220 : 2013
グリース
Lubricating grease
序文
この規格は,2007年に第3版として発行されたISO 2137,1995年に第2版として発行されたISO 2176,
2003年に第2版として発行されたISO 6743-9,2000年に第1版として発行されたISO 11009及び2010年
に第1版として発行されたISO 12924を基とし,国内の実情に合わせるため,技術的内容を変更して作成
した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JEに示す。
1 適用範囲
この規格は,主として各種機械部品の潤滑剤として用いるグリース(ギヤコンパウンドを含む。)につい
て規定する。
警告 この規格に基づいて試験を行う者は,通常の実験室での作業に精通していることを前提とする。
この規格は,その使用に関連して起こる全ての安全上の問題を取り扱おうとするものではない。
この規格の利用者は,各自の責任において安全及び健康に対する適切な措置をとらなければな
らない。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 2137:2007,Petroleum products and lubricants−Determination of cone penetration of lubricating
greases and petrolatum
ISO 2176:1995,Petroleum products−Lubricating grease−Determination of dropping point
ISO 6743-9:2003,Lubricants,industrial oils and related products (class L)−Classification−part
9:Family X (Greases)
ISO 11009:2000,Petroleum products and lubricants−Determination of water washout characteristics of
lubricating greases
ISO 12924:2010,Lubricants, industrial oils and related products (Class L)−Family X (Greases)−
Specification(全体評価 : MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
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K 2220 : 2013
JIS B 1521 転がり軸受−深溝玉軸受
JIS B 7410 石油類試験用ガラス製温度計
JIS B 7505-1 アネロイド型圧力計−第1部 : ブルドン管圧力計
JIS G 3459 配管用ステンレス鋼鋼管
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
JIS G 4053 機械構造用合金鋼鋼材
JIS G 4303 ステンレス鋼棒
JIS G 4305 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JIS H 3100 銅及び銅合金の板並びに条
JIS H 3250 銅及び銅合金の棒
JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水
JIS K 1101 酸素
JIS K 2238 マシン油
JIS K 2246 さび止め油
JIS K 2251 原油及び石油製品−試料採取方法
JIS K 2265-4 引火点の求め方−第4部 : クリーブランド開放法
JIS K 2275 原油及び石油製品−水分試験方法
JIS K 2283 原油及び石油製品−動粘度試験方法及び粘度指数算出方法
JIS K 2519 潤滑油−耐荷重能試験方法
JIS K 6323 一般用Vベルト
JIS K 8034 アセトン(試薬)
JIS K 8102 エタノール(95)(試薬)
JIS K 8594 石油ベンジン(試薬)
JIS R 6111 人造研削材
JIS R 6251 研磨布
JIS R 6252 研磨紙
JIS T 3201 ガラス注射筒
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8402-6 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第6部 : 精確さに関する値の実用的
な使い方
JIS Z 8801-1 試験用ふるい−第1部 : 金属製網ふるい
ISO 8681,Petroleum products and lubricants−Method of classification−Definition of classes
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
グリース(grease)
原料基油中に増ちょう剤を分散して半固体又は固体状にしたもの。特殊な性質を与える他の成分が含ま
れる場合もある。
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K 2220 : 2013
3.2
ギヤコンパウンド
鉱油の中にアスファルトなどの粘ちょうな物質を溶解・分散させたもの。主として開放歯車用の潤滑剤
として用い,特殊な性質を与える他の成分が含まれる場合もある。
3.3
原料基油
グリースの原料となる潤滑油。原料基油には,大別すると精製鉱油,合成潤滑油及びそれらの混合油が
ある。
3.4
増ちょう剤
原料基油中にコロイド状に分散して原料基油を半固体又は固体状にする物質,大別すると金属石けん型
と非石けん型とがある。前者の代表的なものは,リチウム,カルシウム,ナトリウムなどの金属石けんで,
後者の代表的なものは,ベントナイト,シリカゲルなどの無機化合物及び尿素誘導体,フタロシアニンな
どの有機化合物がある。グリースの性能は,用いる増ちょう剤の種類によって大きく支配される。
3.5
耐水性
グリースが湿度又は水と接触した場合,グリースの性能に悪影響なく耐えられる性能。
3.6
機械的安定性
グリースに機械的せん断作用が加わったときの硬さの変化に抵抗する性能。せん断安定性ともいう。
3.7
圧送性
グリースが給油システムの配管,ノズル及び附属品中を圧送するときの流動性能。
3.8
耐荷重能
グリースを油膜の破断の起こりやすい条件下で用いるとき,軸受やしゅう(摺)動面が焼付・融着など
の損傷を起こさずに潤滑を持続できる最大の力(荷重)又は圧力。
3.9
ちょう度(cone penetration)
力(荷重),時間及び温度の規定条件において,7.2 b) 1)の標準円すい及びオプション円すいが試料に進
入する距離。0.1 mm 単位で測定した数値を10倍して表す。
3.10
混和(working)
グリース混和器でせん断作用をグリースに与える操作。
3.11
混和ちょう度(worked penetration)
試料をグリース混和器で規定回数往復混和した後の試料のちょう度。
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K 2220 : 2013
3.12
不混和ちょう度(unworked penetration)
試料容器からグリース混和器のつぼへ,測定に影響を与えないようにできるだけ混ぜないように移した
試料のちょう度。
3.13
多回混和ちょう度(prolonged worked penetration)
混和ちょう度における往復混和の規定回数を超えて混和した試料のちょう度。
3.14
固形ちょう度(block penetration)
十分な硬さをもち,容器なしで形状を保持できる試料について測定したちょう度。
3.15
1/4及び1/2ちょう度(one quarter scale and one half scale penetrations)
7.2 b) 1)の標準円すい又はオプション円すいを1/4及び1/2に縮尺した規定円すいを用いて測定したちょ
う度。
3.16
ちょう度番号
グリースを混和ちょう度の範囲によって分類した番号。次の表1がちょう度番号の分類を示している。
表1−ちょう度番号
ちょう度番号 混和ちょう度範囲
000号 445475
00号 400430
0号 355385
1号 310340
2号 265295
3号 220250
4号 175205
5号 130160
6号 85115
3.17
滴点(dropping point)
この規格の試験条件で,規定のカップの底部からグリースの滴(しずく)が滴下する温度。ある種のグ
リース[8.4 g)参照]では,カップから押し出されたグリースの先端部が,カップを保持している試験管底
部に達したときの温度を滴点とする。
3.18
混和安定度
試料を規定のグリース混和器で10万回混和した後,25 ℃に保ってから,60往復混和した直後のちょう
度。
3.19
低温トルク
――――― [JIS K 2220 pdf 10] ―――――
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JIS K 2220:2013の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 11009:2000(MOD)
- ISO 12924:2010(MOD)
- ISO 2137:2007(MOD)
- ISO 2176:1995(MOD)
- ISO 6743-9:2003(MOD)
JIS K 2220:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 75 : 石油及び関連技術 > 75.100 : 潤滑剤,工業用油及び関連製品
JIS K 2220:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB1521:2012
- 転がり軸受―深溝玉軸受
- JISB7410:1997
- 石油類試験用ガラス製温度計
- JISB7505-1:2017
- アネロイド型圧力計―第1部:ブルドン管圧力計
- JISG3459:2016
- 配管用ステンレス鋼鋼管
- JISG3459:2021
- 配管用ステンレス鋼鋼管
- JISG4051:2016
- 機械構造用炭素鋼鋼材
- JISG4053:2016
- 機械構造用合金鋼鋼材
- JISG4303:2012
- ステンレス鋼棒
- JISG4303:2021
- ステンレス鋼棒
- JISG4305:2012
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2021
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISH3100:2018
- 銅及び銅合金の板及び条
- JISH3250:2015
- 銅及び銅合金の棒
- JISH3250:2021
- 銅及び銅合金の棒
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK1101:2017
- 酸素
- JISK2238:1993
- マシン油
- JISK2246:2018
- 防せい(錆)油
- JISK2251:2003
- 原油及び石油製品―試料採取方法
- JISK2265-4:2007
- 引火点の求め方―第4部:クリーブランド開放法
- JISK2275:1996
- 原油及び石油製品―水分試験方法
- JISK2283:2000
- 原油及び石油製品―動粘度試験方法及び粘度指数算出方法
- JISK2519:2017
- 潤滑油―耐荷重能試験方法
- JISK6323:2008
- 一般用Vベルト
- JISK8034:2006
- アセトン(試薬)
- JISK8102:2012
- エタノール(95)(試薬)
- JISK8594:2015
- 石油ベンジン(試薬)
- JISR6111:2005
- 人造研削材
- JISR6111:2020
- 人造研削研磨材
- JISR6251:2006
- 研磨布
- JISR6252:2006
- 研磨紙
- JIST3201:1979
- ガラス注射筒
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8402-6:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第6部:精確さに関する値の実用的な使い方
- JISZ8801-1:2019
- 試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい