JIS K 8136:2017 塩化すず(II)二水和物(試薬) | ページ 4

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K 8136 : 2017
c) 操作 操作は,次のとおり行う。ただし,自動ケルダール蒸留装置を用いる場合,各機器に適した操
作を行う。
1) 試料溶液の調製は,試料1.0 gをはかりとり,蒸留フラスコ(A)に入れ,必要な場合に沸騰石2,3
片を入れ,水を加えて約140 mLにする。
2) 比較溶液の調製は,蒸留フラスコ(A)にアンモニウム標準液(NH4 : 0.01 mg/mL)2.0 mLを加え
る。さらに,必要な場合に沸騰石2,3片を入れ,水を加えて約140 mLにする。
3) 空試験溶液は,蒸留フラスコ(A)に必要な場合に沸騰石2,3片を入れ,水を加えて約140 mLに
する。
4) 試料溶液,比較溶液及び空試験溶液のそれぞれを,蒸留装置に連結し,吸収液を入れた受器(H)
のそれぞれに逆流止め(G)の先端を浸す。水酸化ナトリウム溶液(300 g/L)10 mLを注入漏斗(D)
から加える。注入漏斗(D)を水10 mLで洗い(必要でない場合は,水を用いた洗浄操作を省く。),
すり合わせコック(C)を閉じる。蒸留フラスコ(A)を徐々に加熱して蒸留し,初留約75 mLを
留出させる。
5) 受器(H)の溶液それぞれを,準備した全量フラスコ100 mLのそれぞれに移し入れ,水を標線まで
加えて混合する。試料溶液から得られた液をX液,比較溶液から得られた液をY液,及び空試験溶
液から得られた液をZ液とする。
6) 液,Y液及びZ液のそれぞれ10 mLを全量フラスコ25 mLに正確にとり,EDTA2Na溶液(イン
ドフェノール青法用)1 mL及びナトリウムフェノキシド溶液4 mLを加えて振り混ぜる。次亜塩素
酸ナトリウム溶液(有効塩素 質量分率約1 %)2.5 mLを加え,水を標線まで加えて混合し,20 ℃
25 ℃で約15分間放置する。
7) 液及びY液から得られた液は,Z液を対照液とし,吸収セルを用いて,波長630 nmにおける吸
光度を,JIS K 0115の6.(特定波長における吸収の測定)によって測定する。
d) 判定 c)によって操作し,次に適合するとき,“アンモニウム(NH4) : 質量分率0.002 %以下(規格値)”
とする。
試料溶液から得られた液の吸光度は,比較溶液から得られた液の吸光度より小さい。

7 容器

 容器は,気密容器とする。

8 表示

 容器には,次の事項を表示する。
a) 日本工業規格(日本産業規格)番号
b) 名称“塩化すず(II)二水和物”及び“試薬”の文字
c) 種類
d) 化学式及び式量
e) 純度
f) 内容量
g) 製造番号
h) 製造年月又は略号
i) 製造業者名又はその略号

――――― [JIS K 8136 pdf 16] ―――――

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附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS K 8136:2017 塩化すず(II)二水和物(試薬) ISO 6353-2:1983,Reagents for chemical analysis−Part 2: Specifications−First series
R38 Tin(II) hloride dihydrate
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
1 適用範囲 試薬として用いる R38 化学分析用試薬40品目 変更 JISは1品目1規格。 試薬の規格使用者が各規格を多く
塩化すず(II)二水 の仕様について規定。 引用しやすくするために1品目1
和物について規 規格としている。
定。 なお,対応国際規格は30年以上見
直しをされていないため市場の実
態に合わない。国際規格の改正提
案を検討する。
2 引用規格
3 種類 追加 種類の項目を追加。 JISは種類として“特級”及び“水
銀分析用”であるが,ISO規格と
技術的な差異はない。
4 性質 追加 項目を追加。 一般的な説明事項であり,技術上
の差はない。
5 品質 R38.1 変更 ISO規格は,長期間内容の見直し
品質に差異のある項目 : 硫酸塩,銅,
が行われず,国際市場でISO規格
鉄,鉛,ナトリウム,カリウム,カ
ルシウム 品が用いられることはほとんどな
い。また,技術的差異も軽微であ
追加した項目 : 塩酸溶状,水銀,ア
ンモニウム る。
6 試験方法 R38.2 試験溶液を調製。 変更 JISは,個別に試料を採取。
K8
6.1 一般事項 JIS K 0050,JIS K 追加 項目を追加。 編集上の差異であり,技術上の差
136
8001,JIS R 3503 異ではない。
: 2
及びJIS R 3505を
01
引用。
7
3

――――― [JIS K 8136 pdf 17] ―――――

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K 8136 : 2017
K8
3
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際
1
の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
36
規格
: 2
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
0
及び題名 番号 の評価
17
6.2 純度 よう素滴定法 R38.3.1 よう素滴定法 変更 試料量及び試薬濃度などを変更。 JISは,定期的に見直しを行って
(SnCl2・2H2O) いるが,ISO規格は,長年見直し
が行われていないことから実績の
ある従来のJIS法を踏襲。技術的
な差異は軽微であり,対策は考慮
しない。
6.3 塩酸溶状 比濁法 追加 項目を追加。 品質の保証に必要なため追加。
6.4 硫酸塩 硫酸バリウム比濁 R38.3.2 種晶添加硫酸バリウム 変更 試薬濃度などを変更。 JISは,定期的に見直しを行って
(SO4) 法 比濁法 いるが,ISO規格は,長年見直し
6.5 ナトリウ フレーム原子吸光 R38.3.5 重量法 変更 JISは,ISO規格の硫化水素で沈殿 が行われていないことから実績の
ム(Na),カリ法 しない物質を個別に分離。 ある従来のJIS法を踏襲。技術的
ウム(K)及び な差異は軽微であり,対策は考慮
カルシウム しない。
(Ca)
6.6 銅(Cu),フレーム原子吸光 R38.3.4 フレーム原子吸光法 変更 規格値などを変更。 技術上の差異は軽微であり,対策
鉛(Pb)及び 法 は考慮しない。
鉄(Fe)
6.7 水銀(Hg) 還元気化原子吸光 追加 項目を追加。 品質の保証に必要なため追加。

6.8 ひ素(As) ジエチルジチオカ R38.3.3 ジエチルジチオカルバ 変更 試薬濃度などを変更。 技術上の差異は軽微であり,対策
ルバミド酸銀法 ミド酸銀法 は考慮しない。
6.9 アンモニ 蒸留−インドフェ 追加 項目を追加。 品質の保証に必要なため追加。
ウム(NH4) ノール青法
7 容器 追加 項目を追加。 規格適合性を評価する関係で必要
8 表示 追加 項目を追加。 な項目を追加。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 6353-2:1983,MOD
関連する外国規格 REAGENT CHEMICALS−American Chemical Society Specifications ACS(2010)

――――― [JIS K 8136 pdf 18] ―――――

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注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD 国際規格を修正している。
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JIS K 8136:2017の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 6353-2:1983(MOD)

JIS K 8136:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 8136:2017の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK0050:2019
化学分析方法通則
JISK0113:2005
電位差・電流・電量・カールフィッシャー滴定方法通則
JISK0115:2004
吸光光度分析通則
JISK0115:2020
吸光光度分析通則
JISK0121:2006
原子吸光分析通則
JISK1107:2005
窒素
JISK8001:2017
試薬試験方法通則
JISK8012:2006
亜鉛(試薬)
JISK8034:2006
アセトン(試薬)
JISK8044:2014
三酸化二ひ素(試薬)
JISK8051:2010
3-メチル-1-ブタノール(試薬)
JISK8102:2012
エタノール(95)(試薬)
JISK8107:2017
エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物(試薬)
JISK8116:2006
塩化アンモニウム(試薬)
JISK8121:2007
塩化カリウム(試薬)
JISK8139:2007
塩化水銀(II)(試薬)
JISK8150:2006
塩化ナトリウム(試薬)
JISK8155:2017
塩化バリウム二水和物(試薬)
JISK8180:2015
塩酸(試薬)
JISK8180:2021
塩酸(試薬)
JISK8355:2006
酢酸(試薬)
JISK8355:2021
酢酸(試薬)
JISK8374:2007
酢酸鉛(II)三水和物(試薬)
JISK8536:2017
(+)-酒石酸ナトリウムカリウム四水和物(試薬)
JISK8541:2015
硝酸(試薬)
JISK8541:2021
硝酸(試薬)
JISK8550:2006
硝酸銀(試薬)
JISK8550:2021
硝酸銀(試薬)
JISK8563:2018
硝酸鉛(II)(試薬)
JISK8576:2019
水酸化ナトリウム(試薬)
JISK8580:2011
すず(試薬)
JISK8617:2007
炭酸カルシウム(試薬)
JISK8622:2007
炭酸水素ナトリウム(試薬)
JISK8625:2017
炭酸ナトリウム(試薬)
JISK8637:2006
チオ硫酸ナトリウム五水和物(試薬)
JISK8659:2014
でんぷん(溶性)(試薬)
JISK8777:2017
ピリジン(試薬)
JISK8798:2012
フェノール(試薬)
JISK8913:2006
よう化カリウム(試薬)
JISK8920:2008
よう素(試薬)
JISK8951:2006
硫酸(試薬)
JISK8962:2008
硫酸カリウム(試薬)
JISK8982:2008
硫酸アンモニウム鉄(III)・12水(試薬)
JISK8983:2016
硫酸銅(II)五水和物(試薬)
JISK9512:2013
N,N-ジエチルジチオカルバミド酸銀(試薬)
JISR3503:1994
化学分析用ガラス器具
JISR3505:1994
ガラス製体積計