JIS K 8976:2017 硫酸セリウム(IV)四水和物(試薬) | ページ 3

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d) 判定 c)によって操作し,次に適合するとき,“窒素化合物(Nとして) : 質量分率0.002 %以下(規格
値)”とする。
X液から得られた吸光度は,Y液から得られた吸光度より大きくない。
A : 蒸留フラスコ
B : 連結導入管
C : すり合わせコックK-16
D : 注入漏斗
E : ケルダール形トラップ球(E' : 小孔)
F : 球管冷却器
G : 逆流止め
H : 受器(有栓形メスシリンダー100 mL)
I : 共通すり合わせ
J : 共通テーパー球面すり合わせ
K : 押さえばね
図1−蒸留装置の例
注1) 装置の材質は,ほうけい酸ガラス製で,その接続部はすり合わせとするか,又はシリコーンゴ
ムを用いる。シリコーンゴムの場合は,水酸化ナトリウム溶液(40 g/L)に入れて1030分間
煮沸し,次に水に入れて3060分間煮沸した後,更に水でよく洗ったものを使用する。

6.7 ナトリウム(Na)及びカリウム(K)

  ナトリウム(Na)及びカリウム(K)の試験方法は,次による。
a) 試験用溶液類 試験用溶液類は,次のものを用いる。
1) 硫酸(1+15) 6.3 a) 3)による。
2) ナトリウム標準液(Na : 0.01 mg/mL) 6.1 c)による。
なお,ナトリウム標準液(Na : 0.01 mg/mL)を調製する場合は,JIS K 8150に規定する塩化ナト
リウム2.54 gを全量フラスコ1 000 mLにはかりとり,水を加えて溶かし,水を標線まで加えて混合
する。この液10 mLを全量フラスコ1 000 mLに正確にとり,水を標線まで加えて混合する。ポリエ
チレン製瓶などに保存する。

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3) カリウム標準液(K : 0.01 mg/mL) 6.1 c)による。
なお,カリウム標準液(K : 0.01 mg/mL)を調製する場合は,JIS K 8121に規定する塩化カリウ
ム1.91 gを全量フラスコ1 000 mLにはかりとり,水を加えて溶かし,水を標線まで加えて混合する。
ポリエチレン製瓶などに保存する。この液10 mLを全量フラスコ1 000 mLに正確にとり,水を標線
まで加えて混合する。ポリエチレン製瓶などに保存する。
b) 装置 主な装置は,次のとおりとする。
フレーム原子吸光分析装置 装置の構成は,JIS K 0121に規定するもの。
c) 分析種の測定波長 分析種の測定波長の例を表2に示す。
表2−分析種の測定波長の例
分析種 測定波長 nm
ナトリウム(Na) 589.0
カリウム(K) 766.5
d) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 試料溶液の調製は,試料0.10 gをはかりとり,硫酸(1+15)2 mLを加え,加熱して溶かし,冷却
する。これを水で全量フラスコ20 mLに移し,水を標線まで加えて混合する(X液)。
2) 比較溶液の調製は,試料0.10 gをはかりとり,硫酸(1+15)2 mLを加え,加熱して溶かし,冷却
する。これを水で全量フラスコ20 mLに移し,ナトリウム標準液(Na : 0.01 mg/mL)2.0 mL及びカ
リウム標準液(K : 0.01 mg/mL)0.50 mLを加え,水を標線まで加えて混合する(Y液)。
3) フレーム原子吸光分析装置を用いて,Y液をフレーム中に噴霧し,表2の測定波長付近で吸光度が
最大となる波長を設定する。X液及びY液をそれぞれフレーム中に噴霧し,吸光度を測定し,X液
の指示値n1及びY液の指示値n2を読み取る。
4) 測定結果は,X液の指示値n1と,Y液の指示値からX液の指示値を引いたn2−n1とを比較する。
e) 判定 d)によって操作し,次に適合するとき,“ナトリウム(Na) : 質量分率0.02 %以下(規格値),
カリウム(K) : 質量分率0.005 %以下(規格値)”とする。
n1は,n2−n1より大きくない。
注記 分析種の含有率(質量分率 %)は,次の式によって求めることができる。
n1
B
n2 n1
A 100
1 000
ここに, A : 分析種の含有率(質量分率 %)
B : 用いた標準液中の分析種の質量(mg)
a : はかりとった試料の質量(g)

6.8 銅(Cu)及び鉛(Pb)

  銅(Cu)及び鉛(Pb)の試験方法は,次による。
a) 試験用溶液類 試験用溶液類は,次のものを用いる。
1) 硝酸(1+2) 6.3 a) 1)による。
2) 硫酸(1+15) 6.3 a) 3)による。
3) 銅標準液(Cu : 0.01 mg/mL) 6.1 c)による。

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なお,銅標準液(Cu : 0.01 mg/mL)を調製する場合,JIS K 8983に規定する硫酸銅(II)五水和
物3.93 gを全量フラスコ1 000 mLにはかりとり,硝酸(1+2)25 mL及び水を加えて溶かし,水を
標線まで加えて混合する。この液10 mLを全量フラスコ1 000 mLに正確にとり,硝酸(1+2)25 mL
を加え,更に水を標線まで加えて混合する。
4) 鉛標準液(Pb : 0.01 mg/mL) 6.1 c)による。
なお,鉛標準液(Pb : 0.01 mg/mL)を調製する場合,JIS K 8563に規定する硝酸鉛(II)1.60 gを
全量フラスコ1 000 mLにはかりとり,硝酸(1+2)25 mLを加えて溶かし,水を標線まで加えて混
合する。この液10 mLを全量フラスコ1 000 mLに正確にとり,硝酸(1+2)25 mLを加え,更に水
を標線まで加えて混合する。
b) 装置 主な装置は,次のとおりとする。
フレーム原子吸光分析装置 6.7 b)による。
c) 分析種の測定波長 分析種の測定波長の例を表3に示す。
表3−分析種の測定波長の例
分析種 測定波長 nm
銅(Cu) 324.8
鉛(Pb) 283.3
d) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 試料溶液の調製は,試料2.0 gをはかりとり,硫酸(1+15)14 mLを加え,加熱して溶かし,冷却
する。これを少量の水で全量フラスコ20 mLに移し,水を標線まで加えて混合する(X液)。
2) 比較溶液の調製は,試料2.0 gをはかりとり,硫酸(1+15)14 mLを加え,加熱して溶かし,冷却
する。これを少量の水で全量フラスコ20 mLに移し,銅標準液(Cu : 0.01 mg/mL)2.0 mL及び鉛標
準液(Pb : 0.01 mg/mL)2.0 mLを加え,水を標線まで加えて混合する(Y液)。
3) フレーム原子吸光分析装置を用いて,Y液をフレーム中に噴霧し,表3の測定波長付近で吸光度が
最大となる波長を設定する。X液及びY液をそれぞれフレーム中に噴霧し,吸光度を測定し,X液
の指示値n1及びY液の指示値n2を読み取る。
4) 測定結果は,X液の指示値n1と,Y液の指示値からX液の指示値を引いたn2−n1とを比較する。
e) 判定 d)によって操作し,次に適合するとき,“銅(Cu) : 質量分率0.001 %以下(規格値),鉛(Pb) :
質量分率0.001 %以下(規格値)”とする。
n1は,n2−n1より大きくない。
注記 分析種の含有率(質量分率 %)は,6.7 e)の注記によって求めることができる。

6.9 アルミニウム(Al)及び鉄(Fe)

  アルミニウム及び鉄(Fe)の試験方法は,次による。
a) 試験用溶液類 試験用溶液類は,次のものを用いる。
1) 塩酸(2+1) JIS K 8180に規定する塩酸(特級)の体積2と水の体積1とを混合する。
2) 硝酸(1+2) 6.3 a) 1)による。
3) 硫酸(1+15) 6.3 a) 3)による。
4) アルミニウム標準液(Al : 0.1 mg/mL) 6.1 c)による。
なお,アルミニウム標準液(Al : 0.1 mg/mL)を調製する場合は,JIS K 8255に規定する硫酸カリ

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ウムアルミニウム・12水17.6 gを全量フラスコ1 000 mLにはかりとり,塩酸(2+1)15 mL及び水
を加えて溶かし,水を標線まで加えて混合する。この液100 mLを全量フラスコ1 000 mLに正確に
とり,塩酸(2+1)15 mLを加え,更に水を標線まで加えて混合する。ポリエチレン製瓶などに保
存する。
5) 鉄標準液(Fe : 0.01 mg/mL) 6.1 c)による。
なお,鉄標準液(Fe : 0.01 mg/mL)を調製する場合は,JIS K 8982に規定する硫酸アンモニウム
鉄(III)12水8.63 gを全量フラスコ1 000 mLにはかりとり,硝酸(1+2)25 mL及び水を加えて溶
かし,水を標線まで加えて混合する。この液10 mLを全量フラスコ1 000 mLに正確にとり,硝酸(1
+2)25 mLを加え,更に水を標線まで加えて混合する。褐色ガラス製瓶に保存する。
b) 器具及び装置 主な器具及び装置は,次のとおりとする。
1) ピストン式ピペット JIS K 0970に規定するもの。
2) CP発光分光分析装置 装置の構成は,JIS K 0116に規定するもの。
c) 分析種の測定波長 分析種の測定波長の例を表4に示す。
表4−分析種の測定波長の例
分析種 測定波長 nm
アルミニウム(Al) 396.153
鉄(Fe) 238.204
d) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 試料溶液の調製は,試料0.50 gをはかりとり,硫酸(1+15)10 mLを加え,加熱して溶かし,冷却
する。これを水で全量フラスコ20 mLに移し,水を標線まで加えて混合する(X液)。
2) 試料0.50 gを三つはかりとり,硫酸(1+15)10 mLを加え,加熱して溶かし,冷却する。それぞれ
を水で全量フラスコ20 mLに移し,アルミニウム標準液(Al : 0.1 mg/mL)及び鉄標準液(Fe : 0.01
mg/mL)をピストン式ピペットで表5に示す各標準液の体積を3段階加え,水を標線まで加えて混
合する(それぞれY1液,Y2液及びY3液とする。)。
表5−採取する標準液の体積
標準液 mg/mL 採取量 μL
Y1 Y2 Y3
アルミニウム標準液(Al) 0.1 400 500 600
鉄標準液(Fe) 0.01 1 500 2 500 3 500
3) 空試験溶液の調製は,全量フラスコ20 mLに硫酸(1+15)10 mLをとり,水を標線まで加えて混合
する(Z液)。
4) CP発光分光分析装置の一般事項は,JIS K 0116の箇条4(ICP発光分光分析)による。
5) CP発光分光分析装置は,高周波プラズマを点灯するなどによって,発光強度を測定できる状態に
する。
6) 同一分析種ごとに複数波長を選択し,Y1液,Y2液及びY3液を用いて,関係線を作成し,関係線
のy切片が低く,感度及び直線性が良好な波長を選択する。この条件を満たせない場合,分析結果

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に対する影響(定量限界,再現精度)を考慮して選択する。
7) 液,X液,Y1液,Y2液及びY3液をアルゴンプラズマ中に噴霧し,発光強度を測定する。
e) 計算 JIS K 0116の4.7.3 b)(標準添加法)によって,発光強度と濃度との関係線を作成し,横軸(濃
度)の切片から分析種の含有率を求める。
f) 判定 d)によって操作し,次に適合するとき,“アルミニウム(Al) : 質量分率0.01 %以下(規格値),
鉄(Fe) : 質量分率0.005 %以下(規格値)”とする。
計算して得られた含有率が,規格値を満足している。

7 容器

  容器は,気密容器とする。

8 表示

  容器には,次の事項を表示する。
a) 日本工業規格(日本産業規格)番号
b) 名称“硫酸セリウム(IV)四水和物”及び“試薬”の文字
c) 種類
d) 化学式及び式量
e) 純度
f) 内容量
g) 製造番号
h) 製造業者名又はその略号

JIS K 8976:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 8976:2017の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK0050:2019
化学分析方法通則
JISK0115:2004
吸光光度分析通則
JISK0115:2020
吸光光度分析通則
JISK0116:2014
発光分光分析通則
JISK0121:2006
原子吸光分析通則
JISK0970:2013
ピストン式ピペット
JISK8001:2017
試薬試験方法通則
JISK8034:2006
アセトン(試薬)
JISK8051:2010
3-メチル-1-ブタノール(試薬)
JISK8085:2006
アンモニア水(試薬)
JISK8085:2021
アンモニア水(試薬)
JISK8107:2017
エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物(試薬)
JISK8121:2007
塩化カリウム(試薬)
JISK8136:2017
塩化すず(II)二水和物(試薬)
JISK8150:2006
塩化ナトリウム(試薬)
JISK8180:2015
塩酸(試薬)
JISK8180:2021
塩酸(試薬)
JISK8202:2019
1,10-フェナントロリン塩酸塩一水和物(試薬)
JISK8255:2010
硫酸カリウムアルミニウム・12水(試薬)
JISK8355:2006
酢酸(試薬)
JISK8355:2021
酢酸(試薬)
JISK8519:2016
しゅう酸二水和物(試薬)
JISK8541:2015
硝酸(試薬)
JISK8541:2021
硝酸(試薬)
JISK8548:2007
硝酸カリウム(試薬)
JISK8550:2006
硝酸銀(試薬)
JISK8550:2021
硝酸銀(試薬)
JISK8563:2018
硝酸鉛(II)(試薬)
JISK8576:2019
水酸化ナトリウム(試薬)
JISK8625:2017
炭酸ナトリウム(試薬)
JISK8637:2006
チオ硫酸ナトリウム五水和物(試薬)
JISK8653:2018
デバルダ合金(試薬)
JISK8659:2014
でんぷん(溶性)(試薬)
JISK8798:2012
フェノール(試薬)
JISK8810:2018
1-ブタノール(試薬)
JISK8905:2019
モリブデン(VI)酸アンモニウム四水和物(試薬)
JISK8913:2006
よう化カリウム(試薬)
JISK8951:2006
硫酸(試薬)
JISK8978:2008
硫酸鉄(II)七水和物(試薬)
JISK8979:2008
硫酸アンモニウム鉄(II)六水和物(試薬)
JISK8982:2008
硫酸アンモニウム鉄(III)・12水(試薬)
JISK8983:2016
硫酸銅(II)五水和物(試薬)
JISK9007:2008
りん酸二水素カリウム(試薬)
JISP3801:1995
ろ紙(化学分析用)
JISR3503:1994
化学分析用ガラス器具
JISR3505:1994
ガラス製体積計