39
M 8813 : 2004
PA A1
P
100
b) 無水ベースで表す場合
PA A2
P
100
ここに, P : 試料中のりん含有率[質量分率 (%)]
PA : 灰中のりん含有率[質量分率 (%)]
次の式によって小数点以下3けたに丸めて算出する。
m1 .0436 4
PA 100
B
m
100
m1 : 分取した試料溶液中の酸化りん (V) の質量 (g)
m : 灰化試料のはかりとり量 (g)
B : 試料溶液の分取率 (%)
A1 : 試料中の灰分[気乾ベース質量分率 (%)]
A2 : 試料中の灰分[無水ベース質量分率 (%)]
3.8 分析回数 分析は,同一分析室において2回繰り返して行う。2回の測定値の差が附属書6表2の許
容差 (n=2) 以内の場合には,その2個の平均値を3.10に従って処理する。もし,2回の測定値の差が許
容差 (n=2) を超える場合には,更に1回分析を追加する。3回の測定値の範囲(最大値−最小値)が許容
差 (n=3) 以内の場合にはその3個の平均値を,許容差 (n=3) を超える場合にはその3個の中央値を,そ
れぞれ3.10に従って処理する。
3.9 許容差 この方法の許容差を,附属書6表2に示す。
附属書6表 2 りん定量方法(りんバナドモリブデン黄吸光光度法)の許容差
単位 質量分率 (%)
りん含有率の区分 n=2 n=3
0.100以下 0.010 0.012
0.100を超え0.200以下 0.030 0.036
0.200を超え0.400以下 0.030 0.036
0.400を超え0.600以下 0.030 0.036
0.600を超えるもの 0.060 0.072
3.10 報告値 りんの含有率は,平均値の場合にはその数値を小数点以下3けたに丸めて表示し,中央値
の場合には小数点以下3けたのまま表示する。
備考 はかりとった灰化試料中に酸化チタン (IV) を30 mg[灰化試料0.2 gに対してTiO2として15
質量分率 (%) に相当]以上含む場合には,JIS M 8815の附属書7(規定)りん定量法3.4によ
って操作する。ただし,試料は灰化試料を用いる。
4. 滴定法
4.1 要旨 試料を灰化し,硝酸,ふっ化水素酸及び過塩素酸で分解し,不溶解残さをろ過し,ろ液は主
液として保存する。不溶解残さは二硫酸カリウムで融解し,融成物を塩酸に溶解し主液に合わせる。りん
をりん酸鉄として分離し硝酸に溶解する。アンモニア水を用いて水酸化物の沈殿を作り,沈殿は硝酸に溶
解後,十二ホスホモリブデン酸三アンモニウム(ドデカモリブドりん酸三アンモニウム)として沈殿させ
――――― [JIS M 8813 pdf 41] ―――――
40
M 8813 : 2004
る。この沈殿を水酸化ナトリウム標準液に溶かし,過剰の水酸化ナトリウムを硝酸で滴定する。
4.2 試薬 JIS M 8815による。
4.3 灰化装置 灰化装置は,JIS M 8812の6.に規定するもの。
4.4 試料のはかりとり量 JIS M 8815による。ただし,試料は灰化試料を用いる。
4.5 操作
4.5.1 試料の灰化 試料の灰化は,2.5.1による。
4.5.2 本操作 本操作は,JIS M 8815による。ただし,試料は灰化試料を用いる。
4.6 測定値の算出 石炭類又はコークス類中のりん含有率は,次の式によって求めた小数点以下3けた
に丸めて算出する。
a) 気乾ベースで表す場合
PA A1
P
100
b) 無水ベースで表す場合
PAA2
P
100
ここに, P : 試料中のりん含有率[質量分率 (%)]
PA : 灰中のりん含有率[質量分率 (%)]
次の式によって小数点以下3けたに丸めて算出する。
(V1 f1 V2 f2 ).0000 134 7
PA 100
m
V1 : 0.1 mol/L水酸化ナトリウム標準液の使用量 (ml)
f1 : 0.1 mol/L水酸化ナトリウム標準液のファクター
V2 : 0.1 mol/L硝酸使用量 (ml)
f2 : 0.1 mol/L硝酸のファクター
m : 灰化試料のはかりとり量 (g)
A1 : 試料中の灰分[気乾ベース質量分率 (%)]
A2 : 試料中の灰分[無水ベース質量分率 (%)]
4.7 分析回数 分析は,同一分析室において2回繰り返して行う。2回の測定値の差が附属書6表3の許
容差 (n=2) 以内の場合には,その2個の平均値を4.9に従って処理する。もし,2回の測定値の差が許容
差 (n=2) を超える場合には,更に1回分析を追加する。3回の測定値の範囲(最大値−最小値)が許容差
(n=3) 以内の場合にはその3個の平均値を,許容差 (n=3) を超える場合にはその3個の中央値を,それ
ぞれ4.9に従って処理する。
4.8 許容差 この方法の許容差を,附属書6表3に示す。
附属書6表 3 りん定量方法(滴定法)の許容差
単位 質量分率 (%)
りん含有率の区分 n=2 n=3
0.100以下 0.010 0.012
0.100を超え0.200以下 0.030 0.036
0.200を超え0.400以下 0.030 0.036
0.400を超え0.600以下 0.030 0.036
0.600を超えるもの 0.060 0.072
――――― [JIS M 8813 pdf 42] ―――――
41
M 8813 : 2004
4.9 報告値 りんの含有率は,平均値の場合にはその数値を小数点以下3けたに丸めて表示し,中央値
の場合には小数点以下3けたのまま表示する。
備考1. はかりとった灰化試料中に酸化チタン (IV) を30 mg[灰化試料0.5 gに対してTiO2として6
質量分率 (%) に相当]以上含む場合には,JIS M 8815の11.4(容量法)の備考2.によって
操作する。ただし,試料は灰化試料を用いる。
2. はかりとった灰化試料中に酸化バナジウム (V) を4 mg[灰化試料0.5 gに対してV2O5と
して0.8質量分率 (%) に相当]以上含む場合には,JIS M 8815の11.4(容量法)の備考3.
によって操作する。ただし,試料は灰化試料を用いる。
――――― [JIS M 8813 pdf 43] ―――――
42
M 8813 : 2004
附属書7(規定)炭酸塩の形の二酸化炭素の定量方法
1. 要旨 試料を減圧した密閉容器中で塩酸と反応させ,生成する二酸化炭素による圧力の上昇を測定す
る。
2. 試薬 試薬は,次による。
a) 塩酸 (1+1) IS K 8180に規定する塩酸50 mlを水50 mlで薄めたもの。1回に100 mlずつ調製する。
これに界面活性剤0.5 mlを添加する。
b) 炭酸ナトリウム JIS K 8625に規定するもの。
c) 過塩素酸マグネシウム JIS K 8228に規定する過塩素酸マグネシウム乾燥用。
3. 装置 装置は,次の各部からなる(附属書7図1参照)。
3.1 反応フラスコ 広口丸底フラスコ50100 mlで,排出管を取り付けるためのガラスすり合わせ継手
を備えたもの。
3.2 酸容器 円筒形のポリエチレン容器約15 mlで,反応フラスコの口を通過できるもの (1)。
3.3 乾燥管 径約20 mm,長さ約150 mmの,球状部のある乾燥管で,過塩素酸マグネシウムを詰めた
もの。
3.4 水銀マノメータ 長さ約600 mm,内径約3 mmのガラス製U字管に水銀を入れたもので,左右の液
面の差が1 mmまで読み取れるもの。
3.5 油浴 反応フラスコを約90 ℃に加熱できるもの (2)。
上記の装置及び器具の接続に耐圧管を用い,附属書7図1に示すように組み立て,適切な支持枠に止め
る。反応フラスコは金属製の支持具に挟み,横に動かすことができるようにする。
注(1) これは,すり合わせ継手につって支持してもよいし,試料の上に置くようにしたものでもよい。
(2) 電熱器又はミクロバーナを用いてもよいが,油浴の方が温度の制御が容易である。
――――― [JIS M 8813 pdf 44] ―――――
43
M 8813 : 2004
備考 この図は各部の連結の要領を示すもので,各器具の形状は一例を示し
たものである。
附属書7図 1 二酸化炭素定量装置
4. 試料のはかりとり量 試料は,約5 gを0.1 mgまではかりとる。
5. 操作
5.1 本操作 本操作は,次の手順によって行う。
a) 反応フラスコを装置から取り外す。
b) はかりとった試料 (4.) を,反応フラスコ (3.1) に入れる。
c) 塩酸 (1+1)[2 a)]10 mlを酸容器 (3.2) 入れ,これを反応フラスコ内に挿入し,試料の上につって支
持するか,又は試料の上に置く。
d) 反応フラスコを附属書7図1のように取り付ける。
e) 水銀マノメータ (3.4) の両液面の差が400 mmになるように反応フラスコを減圧し,一定の温度 (3) に
保った水を入れた恒温水槽又はビーカーに7分間,反応フラスコを浸す。
f) e) の手順の間,終わりの4分間に,水銀マノメータの両液面の差の減少は,1 mm以内でなければな
らない (4)。
g) 酸容器を傾けて試料の上に塩酸 (1+1)[2 a)]を注ぎ,反応フラスコを振って,内容物を十分に混合
する。
h) 反応フラスコを約90 ℃に保った油浴 (3.5) で3分間加熱する。
i) 反応フラスコをe) の手順と同じ温度 (3) の水を入れた恒温水槽又はビーカーに9分間浸す。その後,
直ちに水銀マノメータの両液面の差を読み取り,e) の手順の液面差からの変化量を求める。
――――― [JIS M 8813 pdf 45] ―――――
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JIS M 8813:2004の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 1994(MOD)
- ISO 333(MOD)
- ISO 334(MOD)
- ISO 351(MOD)
- ISO 609(MOD)
- ISO 622(MOD)
- ISO 625(MOD)
- ISO 925(MOD)
JIS M 8813:2004の国際規格 ICS 分類一覧
JIS M 8813:2004の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISH6202:1986
- 化学分析用白金皿
- JISH6203:1986
- 化学分析用白金ボート
- JISK1101:2017
- 酸素
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISK8085:2006
- アンモニア水(試薬)
- JISK8085:2021
- アンモニア水(試薬)
- JISK8116:2006
- 塩化アンモニウム(試薬)
- JISK8155:2017
- 塩化バリウム二水和物(試薬)
- JISK8180:2015
- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)
- JISK8228:2020
- 過塩素酸マグネシウム(試薬)
- JISK8230:2016
- 過酸化水素(試薬)
- JISK8383:2019
- スクロース(試薬)
- JISK8422:1993
- 酸化銅(II)(試薬)
- JISK8432:2017
- 酸化マグネシウム(試薬)
- JISK8550:2006
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8550:2021
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8574:2006
- 水酸化カリウム(試薬)
- JISK8576:2019
- 水酸化ナトリウム(試薬)
- JISK8598:2018
- セレン(試薬)
- JISK8603:2011
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- JISK8625:2017
- 炭酸ナトリウム(試薬)
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- 硫酸カリウム(試薬)
- JISM0104:1984
- 石炭利用技術用語
- JISM8810:1994
- 石炭類及びコークス類―サンプリング,分析並びに試験方法の通則
- JISM8811:2000
- 石炭類及びコークス類―サンプリング及び試料調製方法
- JISM8812:2004
- 石炭類及びコークス類-工業分析方法
- JISM8815:1976
- 石炭灰及びコークス灰の分析方法
- JISP3801:1995
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- JISR1301:1987
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- ガラス製体積計
- JISZ0701:1977
- 包装用シリカゲル乾燥剤
- JISZ8402-1:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第1部:一般的な原理及び定義
- JISZ8402-2:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第2部:標準測定方法の併行精度及び再現精度を求めるための基本的方法
- JISZ8402-3:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第3部:標準測定方法の中間精度
- JISZ8402-4:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第4部:標準測定方法の真度を求めるための基本的方法
- JISZ8402-6:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第6部:精確さに関する値の実用的な使い方