この規格ページの目次
24
A 6603 : 2021
10.5.3 塗膜の物理的性質の試験
試験は,JIS G 3312,JIS G 3318又はJIS G 3322の15.2(塗膜の物理的性質の試験)及び15.4(試験場
の注意)に規定する塗膜の物理的性質の試験によって行い,判定は,JIS G 3312,JIS G 3318又はJIS G
3322の箇条7の表6(塗膜の物理的性質)の判定基準を用いて行う。
なお,受渡当事者間の協定によって,試験報告書などから判定を行ってもよい。
10.5.4 塩水噴霧試験
試験片の大きさは,150 mm×70 mm程度,また,シャッターのスラットについては,長さ150 mm程度
とし,各試験片の数量は3枚とする。
試験は,外部面及び内部面を対象とし,JIS Z 2371の6.2(中性塩水噴霧試験)によって,外部面は500
時間,内部面は240時間の塩水噴霧を行った後,JIS G 3312,JIS G 3318及びJIS G 3322の箇条6のa)の
規定に適合することを確認する。ただし,床の裏面,筒状に加工された土台,柱などの内側は裏面として
150時間とする。なお,塩水噴霧試験機の運転条件は,表10による。
表10−塩水噴霧試験機の運転条件
項目 運転条件
試験槽内の温度 35 ℃±2 ℃
塩水の濃度 50 g/L±5 g/L
塩水の密度 1.029 g/cm31.036 g/cm3(25 ℃)
霧を集めて得た塩水の量 80 cm2につき1.5 mL/h±0.5 mL/h
霧を集めて得た塩水のpH 6.57.2(35 ℃)
噴霧圧 98 kPa±10 kPa
試験体の保持角度 有効面を鉛直面に対して20°±5°傾ける。
10.5.5 雨水試験
雨水試験は,図17によって,物置を水平な台上に置き,屋根全面に一様に毎分5 L/m2±0.5 L/m2の水量
20
を連続15分 +秒間散水し,水の浸入の有無を確認する。さらに,L形では同様に同じ物置を前方,後方,
0
側方の各方向に15°±2°傾斜させて,屋根面,壁面に毎分5 L/m2±0.5 L/m2の水量をそれぞれ連続15分
20
+秒間散水し,水の浸入の有無を確認する。ただし,明らかに15°傾斜したことによる通常の使用状態
0
では起こり得ない屋根及び土台への水たまりに起因する漏水,重力の影響,試験後の開口部の開閉などに
よる水の浸入については評価を行わない。
――――― [JIS A 6603 pdf 26] ―――――
25
A 6603 : 2021
A
p p p p p
散水量 毎分5L/m2±0.5L/m2
GLh1 GL GL
記号説明
h1 : 約5 000 mm
p : 約900 mm
θ : 15°±2°
A : シャワーヘッド
GL : 設置面
図17−雨水試験
11 検査
物置の検査は,形式検査2) と受渡検査3) とに区分し,検査の項目は,それぞれ次による。
なお,形式検査及び受渡検査の抜取検査方式は,受渡当事者間の協定による。
a) 形式検査項目 形式検査項目は,次による。
なお,主要構造部材の仕様を変更した場合は,品質に変化がないと考えられる項目について省略し
てもよい。
1) 外観検査[完成品及び部材(6.1参照)]
2) 強度及び耐久性検査[完成品(6.2参照)]
3) 構造及び加工検査[完成品及び部材(箇条7参照)]
4) 寸法検査[完成品及び部材(箇条8参照)]
5) 材料検査[部材(箇条9参照)]
6) 表示[完成品及び部材(箇条13参照)]
b) 受渡検査項目 受渡検査項目は,次による。
1) 外観検査[部材(6.1及び13.2参照)]
溶接,塗装,部材の種類,個数及び包装の表示検査による確認
2) 寸法検査[部材(8.2参照)]
部材加工時における抜取検査による寸法の確認
注2) 物置及び部材の品質が,設計で示した全ての特性を満足するかどうかを判定するための検査。
――――― [JIS A 6603 pdf 27] ―――――
26
A 6603 : 2021
注3) 既に形式検査に合格したものと同じ設計·製造による部材の受渡しをする場合,必要と認める特
性が満足するものであるかどうかを判定するための検査。
12 物置の呼び方
物置の呼び方は,次の例による。
例1 L−1形−A 1 800×1 000×2 000
高さ寸法
奥行寸法
間口寸法
建て方による区分
積雪量による区分
高さ,奥行及び本体構造による区分
例2 L−2形−B 1 810 シャッター
開口部の開閉方式による区分
間口及び奥行の製品寸法の上2桁の組合せ
建て方による区分
積雪量による区分
高さ,奥行及び本体構造による区分
例3 L−2形−独立形 18
床面積(m2換算)
建て方による区分
積雪量による区分
高さ,奥行及び本体構造による区分
例4 S−1 200×700×1 900
高さ寸法
奥行寸法
間口寸法
高さ,奥行及び本体構造による区分
13 表示
13.1 物置の表示
この規格の全ての要求事項に適合した物置には,次の項目を表示しなければならない。なお,表示は,
設置した状態で目視できる場所に行う。
a) 製造業者名又はその略号
b) 製造年月又はその略号
c) 製造業者が定めた名称
――――― [JIS A 6603 pdf 28] ―――――
27
A 6603 : 2021
例 ABC物置
d) 規格番号
13.2 包装の表示
包装は部材ごととし,それぞれの包装の表示は,次による。なお,表示の例を図18に示す。
a) 物置を代表する部材の包装の表示 この包装品への表示は,物置を組み立てるに当たり必要な包装及
び内容物(個数含む。)が把握できるように,次の内容を漏れなく記載しなければならない。
1) 規格番号及び物置の呼び方(種類又はその記号)
2) 物置の寸法(間口及び奥行)
3) 必要な包装の名称,識別番号及び個数の一覧
4) 製造業者名又はその略号
5) 製造年月又はその略号
b) その他の包装の表示
1) 包装の名称及び識別番号
2) 内容物の名称及び個数の一覧
3) 製造業者名又はその略号
4) 製造年月又はその略号
――――― [JIS A 6603 pdf 29] ―――――
28
A 6603 : 2021
A B
A001 部品箱(物置の代表包装)
C
A6603 L -2形- B 1810
D
間口1820mm ×奥行1040mm
識別番号 包装名称 個数
A001 部品箱 1
B001 土台·根太 1
B002 床 2
C001 前柱 1
C002 後柱 1
D001 桁·妻板 1
D002 鼻隠し 1
G H
E001 壁 4
I
E002 扉 1 C001 前柱
F001 屋根 2 内容物の名称 個数
G001 棚受 1 前柱(右用) 1
E E
G002 棚板 2 前柱(左用) 1
F F
ABC製作所 ABC製作所
製造 : XX年XX月 製造 : XX年XX月
a) 物置を代表する部材の包装 b) その他の包装
記号説明
A : 規格番号
B : 物置の呼び方(種類又はその記号)
C : 物置の寸法(間口及び奥行)
D : 必要な包装の名称,識別番号及び個数の一覧
E : 製造業者名又はその略号
F : 製造年月又はその略号
G : 識別番号
H : 包装の名称
I : 内容物の名称及び個数の一覧
図18−包装の表示の例
14 施工の方法,取扱い上の注意事項及び維持管理の注意事項
14.1 一般
物置には,必要に応じて次のような施工の方法,取扱い上の注意事項,及び維持管理の注意事項を添付
しなければならない。
14.2 施工の方法
施工説明書など,施工方法の記載内容は,図などを用いて分かりやすく説明しなければならない。
なお,次の項目については,明記しなければならない。
a) 物置の組立て及び据付けの方法
b) 転倒防止の方法
――――― [JIS A 6603 pdf 30] ―――――
次のページ PDF 31
JIS A 6603:2021の国際規格 ICS 分類一覧
JIS A 6603:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA1414-2:2010
- 建築用パネルの性能試験方法―第2部:力学特性に関する試験
- JISA1415:2013
- 高分子系建築材料の実験室光源による暴露試験方法
- JISA4704:2015
- 軽量シャッター構成部材
- JISA4704:2020
- 軽量シャッター構成部材
- JISB7512:2018
- 鋼製巻尺
- JISG3141:2017
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2021
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3302:2019
- 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
- JISG3312:2019
- 塗装溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
- JISG3313:2015
- 電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
- JISG3313:2021
- 電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
- JISG3317:2019
- 溶融亜鉛―5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯
- JISG3318:2019
- 塗装溶融亜鉛―5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯
- JISG3321:2019
- 溶融55%アルミニウム―亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯
- JISG3322:2019
- 塗装溶融55%アルミニウム―亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯
- JISG3323:2019
- 溶融亜鉛―アルミニウム―マグネシウム合金めっき鋼板及び鋼帯
- JISG3466:2015
- 一般構造用角形鋼管
- JISG3466:2021
- 一般構造用角形鋼管
- JISG4305:2012
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2021
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISH8602:2010
- アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化塗装複合皮膜
- JISK6744:2019
- ポリ塩化ビニル被覆金属板及び金属帯
- JISK7211-1:2006
- プラスチック―硬質プラスチックのパンクチャー衝撃試験方法―第1部:非計装化衝撃試験
- JISZ2371:2015
- 塩水噴霧試験方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態
- JISZ8723:2000
- 表面色の視感比較方法
- JISZ8741:1997
- 鏡面光沢度―測定方法