JIS E 4047:2008 鉄道車両―旅客車用構体―溶接継手設計方法 | ページ 4

14
E 4047 : 2008
附属書B
(規定)
ステンレス鋼材用開先継手の形状及び寸法

序文

  この附属書は,図面に指示してある溶接記号に,具体的な開先形状を指示していない場合に適用する開
先形状について規定する。ただし,この例は,ミグ及びティグ溶接で通常適用されている形状であり,被
覆アーク溶接の場合には,これと異なる寸法を適用することがある。
B.1 一般
一般事項は,次による。
a) 開先寸法の公差は,加工誤差を含むものとする。この加工誤差のうち,ルートギャップ(a寸法)は,
接合する部材どうしが大きく,しかも接合する部分の長さが大きい場合(長尺品)は,部材位置の調
整によって変動するので,a寸法が“0”(零)の場合又は限度を超えたときには,設計担当者及び溶
接管理技術者で適切な施工方法を協議する必要がある。
b) 突合せ継手溶接では,可能な限り裏当て材(銅板など)の使用が望ましい。
c) 開先溶接及びすみ肉溶接を併用する場合は,前者の形状及び寸法を適用する。
B.2 開先継手の形状及び寸法
両面溶接継手,片面溶接継手,永久裏当て金付き片面溶接継手の形状及び寸法は,それぞれ表B.1,表
B.2及び表B.3による。
表B.1−ステンレス鋼材の両面溶接継手
単位 mm
継手の種類 溶接記号 開先形状 適用板厚 開先寸法
t,(T)
I形 6以下 a≦3
突 a≦3
合 レ形 26 b≦2
せ φ≧45°
a≦3
V形 26 b≦2
θ≧50°

――――― [JIS E 4047 pdf 16] ―――――

                                                                                             15
E 4047 : 2008
表B.2−ステンレス鋼材の片面溶接継手
単位 mm
継手の種類 溶接記号 開先形状 適用板厚 開先寸法
t,(T)
I形 4以下 a≦3
突 a≦3
合 レ形 26 b≦2
せ φ≧45°
a≦3
V形 26 b≦2
θ≧50°
a≦3
T レ形 26 b≦2
φ≧50°

I形 4以下 a≦3

――――― [JIS E 4047 pdf 17] ―――――

16
E 4047 : 2008
表B.3−ステンレス鋼材の永久裏当て金付き片面溶接継手
単位 mm
継手の種類 溶接記号 開先形状 適用板厚 開先寸法
t,(T)
I形 6以下 a≦5
突 a≦6
合 レ形 26 b≦2
せ φ≧45°
a≦6
V形 26 b≦2
θ≧50°
3≦a≦6
T レ形 26 b≦2
φ≧45°
I形 6以下 a≦5


a≦6
26
レ形 b≦2
(t/2≦T≦2t)
φ≧45°

――――― [JIS E 4047 pdf 18] ―――――

                                                                                             17
E 4047 : 2008
附属書C
(規定)
アルミニウム合金材用開先継手の形状及び寸法

序文

  この附属書は,図面に指示してある溶接記号に,具体的な開先形状を指示していない場合に適用する開
先形状について規定する。ただし,この例は,ミグ及びティグ溶接で一般的に適用されている形状である。
C.1 一般
一般事項は,次による。
a) 開先寸法の公差は,加工誤差を含むものとする。この加工誤差のうち,ルートギャップ(a寸法)は,
接合する部材どうしが大きく,しかも接合する部分の長さが大きい場合(長尺品)は,部材位置の調
整によって変動するので,a寸法が“0”(零)の場合又は限度を超えたときには,設計担当者及び溶
接管理技術者で適切な施工方法を協議する必要がある。
b) 形,X形,両面J形及びH形の開先は,ルート面を裏溶接側へずらしてもよい。
c) 突合せ継手溶接では,可能な限り裏当て材(銅板など)の使用が望ましい。
d) 板厚の異なる場合は,薄板を基準とする。
e) 開先溶接及びすみ肉溶接を併用する場合は,前者の形状及び寸法を優先する。
f) かど継手で応力腐食割れを起す可能性がある場合は,厚さTの板側に開先をとってもよい。
C.2 開先継手の形状及び寸法
両面溶接継手,片面溶接継手,永久裏当て金付き片面溶接継手の形状及び寸法は,それぞれ表C.1,表
C.2及び表C.3による。
なお,アルミニウム合金の押出形材を設計する場合,溶接継手相当部分に裏当て金を一体に成形すると
きの継手の形状及び寸法は,表C.3を準用する。
表C.1−アルミニウム合金材の両面溶接継手
単位 mm
継手の種類 溶接記号 開先形状 適用板厚 開先寸法
t,(T)
I形 6以下 a≦3
突 a≦3
合 レ形 332 b≦4
せ φ≧45°
a≦3
V形 3以上 b≦3
θ≧55°

――――― [JIS E 4047 pdf 19] ―――――

18
E 4047 : 2008
表C.1−アルミニウム合金材の両面溶接継手(続き)
単位 mm
継手の種類 溶接記号 開先形状 適用板厚 開先寸法
t,(T)
a≦3
K形 632 b≦3
φ≧45°
a≦3
X形 6以上 b≦3
θ≧55°
a≦3
b≦3
J形 825
突 r≧6

せ φ≧35°
(

き a≦3
) b≦3
U形 12以上
r≧4
θ≧30°
a≦3
両面 b≦3
25以上
J形 r≧4
φ≧30°
a≦3
b≦3
H形 16以上
r≧4
θ≧30°
332 a≦3
K形 ただし b≦3
(t/2≦T≦2t) φ≧45°
T
a≦3
332
両面 b≦3
ただし
J形 r≧4
(t/2≦T≦2t)
φ≧50°

――――― [JIS E 4047 pdf 20] ―――――

次のページ PDF 21

JIS E 4047:2008の国際規格 ICS 分類一覧

JIS E 4047:2008の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISE4001:2011
鉄道車両―用語
JISE7106:2018
鉄道車両―旅客車用構体―設計通則
JISG3101:2015
一般構造用圧延鋼材
JISG3101:2020
一般構造用圧延鋼材
JISG3106:2015
溶接構造用圧延鋼材
JISG3106:2020
溶接構造用圧延鋼材
JISG3114:2016
溶接構造用耐候性熱間圧延鋼材
JISG3125:2015
高耐候性圧延鋼材
JISG3125:2021
高耐候性圧延鋼材
JISG3131:2018
熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
JISG3141:2017
冷間圧延鋼板及び鋼帯
JISG3141:2021
冷間圧延鋼板及び鋼帯
JISG3350:2017
一般構造用軽量形鋼
JISG3350:2021
一般構造用軽量形鋼
JISG3444:2015
一般構造用炭素鋼鋼管
JISG3444:2021
一般構造用炭素鋼鋼管
JISG3452:2019
配管用炭素鋼鋼管
JISG3454:2017
圧力配管用炭素鋼鋼管
JISG4051:2016
機械構造用炭素鋼鋼材
JISG4305:2012
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4305:2021
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG5101:1991
炭素鋼鋳鋼品
JISH4000:2014
アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JISH4100:2015
アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
JISH4140:1988
アルミニウム及びアルミニウム合金鍛造品
JISK1101:2017
酸素
JISK1105:2017
アルゴン
JISK1106:1990
液化二酸化炭素(液化炭酸ガス)
JISZ3001:1999
溶接用語
JISZ3001:1950
医療用刀
JISZ3021:2016
溶接記号
JISZ3211:2008
軟鋼,高張力鋼及び低温用鋼用被覆アーク溶接棒
JISZ3212:2000
高張力鋼用被覆アーク溶接棒
JISZ3221:2013
ステンレス鋼被覆アーク溶接棒
JISZ3232:2009
アルミニウム及びアルミニウム合金の溶加棒及び溶接ワイヤ
JISZ3233:2001
イナートガスアーク溶接並びにプラズマ切断及び溶接用タングステン電極
JISZ3312:1951
動脈瘤針
JISZ3312:2009
軟鋼,高張力鋼及び低温用鋼用のマグ溶接及びミグ溶接ソリッドワイヤ
JISZ3315:2012
耐候性鋼用のマグ溶接及びミグ溶接用ソリッドワイヤ
JISZ3321:2013
溶接用ステンレス鋼溶加棒,ソリッドワイヤ及び鋼帯
JISZ3351:2012
炭素鋼及び低合金鋼用サブマージアーク溶接ソリッドワイヤ
JISZ3410:2013
溶接管理―任務及び責任