JIS L 1013:2021 化学繊維フィラメント糸試験方法 | ページ 11

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L 1013 : 2021
附属書AD
(参考)
サンプル又は試験片の迅速調製法
糸のサンプルが試験用水分平衡となるのに必要な時間は,繊維又は糸の中の繊維の性質に依存しており,
一般にかせ状の糸は指定した24時間より短い時間で終了する。
表AD.1に列記した時間は,調製時間の最初の部分のガイドとして示したものであり,水分平衡になっ
たことを確かめるため,実際のひょう量のチェックをしなければならない。
表AD.1−最小調製時間
20 ℃及び65 %RHの水分率 最小調製時間
% h
11を超える(例えば,リネン,ウール,キュプラ,ビスコース,モダ 8
ル,脱アセチル化アセテート,絹)
7を超え,11以下[例えば,綿,再生たん(蛋)白質] 6
5を超え,7以下(例えば,アセテート) 4
5以下(例えば,アクリル,ポリアミド,ポリエステル−トリアセテ 2
ート)
注記 この表で指定した時間はおよその時間である。また,流動する標準状態の空気に
自由にさら(曝)したかせ糸に適用される。糸が複数の繊維を含むとき,構成す
る繊維の中で一番長く調製する繊維で調製する(例えば,ウール又はビスコース
のいずれかを含むものは8時間。)。

――――― [JIS L 1013 pdf 51] ―――――

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附属書AE
(参考)
繊度換算ファクター(ISO 1144参照)
テックス方式が,繊維及び糸の繊度を表す標準方式である。情報としてだけ提供する次のファクターは,
テックス単位の繊度を直接糸繊度又は間接糸繊度へ換算するのに使用できる。
AE.1 直接糸繊度方式
テックス単位の繊度×9.0 =デニール単位
テックス単位の繊度×0.029 03 =スピンドル単位
AE.2 間接糸繊度方式
1000.0/テックス単位の繊度=メートル番手(グラム当たりメートル)
496055.0/テックス単位の繊度=ポンド当たりヤード
310.0/テックス単位の繊度=アメリカ紡毛番手(100ヤード ラン)
1938.0/テックス単位の繊度=紡毛番手[ヨークシャーかせ(256ヤード ハンク)]
590.5/テックス単位の繊度=英国綿番手(800ヤード ハンク)
885.8/テックス単位の繊度=英国そ(梳)毛番手(560ヤード ハンク)
1654/テックス単位の繊度=リネン番号(300ヤード リー)
1654/テックス単位の繊度=ウール番号(300ヤード カット/ポンド)
4961/テックス単位の繊度=アメリカアスベスト番号(100ヤード ハンク)
異なったヤード長さをベースにした間接単位におけるナンバーは,100ヤードの長さの関係を基礎にし
て簡便に計算することができることに留意する。

――――― [JIS L 1013 pdf 52] ―――――

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附属書B
(規定)
繊維−パッケージからの糸−定速伸長形(CRE)試験機を用いた
単糸の引張強さ及び切断時の伸びの測定
B.1 一般
この附属書は,パッケージから採取した糸の引張強さ及び切断時の伸びの測定方法について規定する。
測定方法には,次の四つの方法がある。
A法(手動式) 試験片は,調製されたパッケージから直接採取する。
B法(自動式) 試験片は,調製されたパッケージから直接採取する。
C法(手動式) 緩めた試験用かせを調製させた後,使用する。
D法(手動式) 試験片を湿潤させた後,使用する。
C法は糸の切断時の伸びについて意見の相違がある場合に適用する。
注記1 A法,B法及びC法は,糸の引張強さについて同じ結果となることが期待されるが,C法で
は,伸びについてA法又はB法よりも幾分真に近い(そして高めの)値となる。D法では,
引張強さ及び切断時の伸びの両方についてA法,B法及びC法とは異なる結果になる可能性
がある。
この附属書は,定速伸長形(CRE)引張試験機を使用する方法について規定する。現在,廃止されてい
る定速緊張形(CRT)試験機及び定速荷重形(CRL)試験機による試験については,参考までに附属書BA
に記載している。これは,これらの機器がまだ普及しており,受渡当事者間の合意の下で使用される可能
性があることを認識してのことである。
この附属書は,ガラス糸,弾性糸,アラミド糸,高分子量ポリエチレン(HMPE),超高分子量ポリエチ
レン(UHMPE),セラミック糸,カーボン糸及びポリオレフィンテープ糸を除いた全てのタイプの糸に適
用する。
注記2 ガラス糸の試験方法は,ISO 3341に規定されている。
この附属書は,パッケージからの糸に適用するが,受渡当事者間の合意を条件として,織物から取り出
した糸にも適用可能である。
この附属書は,単糸の試験に用いることを意図している。
注記3 かせの試験方法は,ISO 6939に規定されている。
注記4 この附属書は,2009年に第3版として発行されたISO 2062,Textiles−Yarns from packages−
Determination of single-end breaking force and elongation at break using constant rate of extension
(CRE) esterを翻訳し,技術的内容を変更することなく作成したものである。
B.2 引用規格
次に掲げる規格は,この附属書に引用されることによって,この附属書の規定の一部を構成する。この
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS L 0105 繊維製品の物理試験方法通則
注記 対応国際規格 : ISO 139,Textiles−Standard atmospheres for conditioning and testing

――――― [JIS L 1013 pdf 53] ―――――

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B.3 用語及び定義
この附属書の中で用いる用語及び定義は,次による。
B.3.1
引張強さ(breaking force)
試験片が引張試験で切断するまで試験片に加えられた最大荷重。
なお,糸では,センチニュートンで表すことが望ましい。
B.3.2
切断時の伸び(elongation at break)
引張強さによって生じた試験片の長さの増加。
注記 糸では,初期長さに対するパーセントで表す。
B.3.3
引張強度(breaking tenacity)
糸の繊度に対する引張強さの割合。
注記 糸では,通常,テックス当たりのセンチニュートンで表す。
B.3.4
定速伸長形(CRE)試験機[constant rate of specimen extension (CRE) ester]
試験片の一端をほとんど静止したつかみで保持し,試験片の他端を一定速度で伸長するつかみで把持し
ている試験機。
注記 適切なシステムは,糸に加わる荷重と伸びを検出して記録する。
B.3.5
つかみ(clamp)
適切なつかみ部によって試験片をつか(掴)むのに用いる引張試験機の一部。
B.3.6
つかみ部(jaws)
試験片をつかむつかみの部分。
B.3.7
つかみ間隔(gauge length)
呼び長さ。装置のつかみ間の距離。
注記 ボラード(bollard)又はキャプスタン(capstan)のつかみ使用時には,把持点間の距離を糸に
沿って測定する。
B.3.8
パッケージ(package)
使用,取扱い,貯蔵などに適した形状のある長さの糸。
注記 パッケージには支持するものがあるもの(例えば,コーン,ボビン)又は支持するものがない
もの(例えば,かせ,ボール)がある。
B.4 原理
試験片の糸は,適切な試験機によって切断するまで伸長され,引張強さ及び切断時の伸びが記録される。
試験片の定速伸長は,100 %/分(つかみ間隔に基づく)が用いられるが,自動式試験機は,受渡当事
者間の合意によって,より高い又はより低い速度にすることが認められる。二つのつかみ間隔が定められ

――――― [JIS L 1013 pdf 54] ―――――

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ている。すなわち,通常は500 mm(500 mm/分の伸長速度),例外的に250 mm(250 mm/分の伸長速度)
が認められている。
B.5 装置及び材料
B.5.1 定速伸長形(CRE)試験機
試験機は,つかみ間隔が500 mm±2 mm又は250 mm±1 mmにセットできるものとする。又は両方可能
なことが望ましい。
つかみの伸長速度は,通常500 mm/分又は250 mm/分で,その精度は±2 %又はそれ以下とする。自
動式試験機は,受渡当事者間の合意によって,より高い伸長速度が認められる。
表示された力の最大誤差は,真の力の2 %を超えないこととする。
試験機は,手動式又は自動式でもよい。
試験片を把持するつかみは,試験片の滑り,切断及びつかみ部での損傷を防止するものとする。平たん
(坦)で,ライニングのないつかみ部が標準形であるが,これらが滑りを防げないときは,受渡当事者間
の合意によってライニングのあるつかみ部,ボラードつかみ又は他のタイプの引留具など別のタイプのつ
かみを使用してもよい。つかみのタイプは,伸びの読取りに影響を与えるので,全ての当事者は同じタイ
プのものを使用する。
試験機は,十分に速く応答する力と伸びの自動記録装置,又は引張強さ及び引張伸びを直接記録するシ
ステムを備えているものとする。
試験機は,初荷重をセットできるものとする。この初荷重は,分銅によるか,又は荷重測定機の使用に
よるかのいずれでもよい。
B.5.2 糸巻き 試験室試料から試験用かせを準備するためのもの(C法用及びD法用)。
B.5.3 ふわり(swift)又は類似の器具 試験用かせを無張力の状態に保ち,糸を引張試験機に容易に移す
ことができるもの(C法用)。
B.5.4 容器 試料又は試験片を水中に浸すもの(D法用)。
B.5.5 水道水 室温のもの(D法用)。
B.5.6 非イオン界面活性剤 0.1 %(体積)水溶液のもの(D法用)。
B.6 サンプリング
B.6.1 サンプリング方法
サンプリング方法は,B.6.2B.6.7に規定する手順による。
適用できる場合には,材料仕様中の指示による。
B.6.2 バルク試料は,表B.1に示す試験ロットを代表する1又は複数のケースから採取する。
表B.1−バルク試料のサンプリング数
ケースの数 無作為に採取するケースの数
3以下 1
410 2
1130 3
3175 4
76以上 5

――――― [JIS L 1013 pdf 55] ―――――

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JIS L 1013:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 2060:1994(MOD)
  • ISO 2061:2015(MOD)
  • ISO 2062:2009(MOD)

JIS L 1013:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS L 1013:2021の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB7751:2007
紫外線カーボンアーク灯式の耐光性試験機及び耐候性試験機
JISB7753:2007
サンシャインカーボンアーク灯式の耐光性試験機及び耐候性試験機
JISB7754:1991
キセノンアークランプ式耐光性及び耐候性試験機
JISK0050:2019
化学分析方法通則
JISK0061:2001
化学製品の密度及び比重測定方法
JISK0129:2005
熱分析通則
JISK0557:1998
用水・排水の試験に用いる水
JISK6233:2016
ゴム―イオンクロマトグラフィーによる全硫黄の求め方(定量)
JISK7121:1987
プラスチックの転移温度測定方法
JISK7252-1:2016
プラスチック―サイズ排除クロマトグラフィーによる高分子の平均分子量及び分子量分布の求め方―第1部:通則
JISK7252-3:2016
プラスチック―サイズ排除クロマトグラフィーによる高分子の平均分子量及び分子量分布の求め方―第3部:常温付近での方法
JISK8034:2006
アセトン(試薬)
JISK8085:2006
アンモニア水(試薬)
JISK8085:2021
アンモニア水(試薬)
JISK8102:2012
エタノール(95)(試薬)
JISK8103:2013
ジエチルエーテル(試薬)
JISK8107:2017
エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物(試薬)
JISK8155:2017
塩化バリウム二水和物(試薬)
JISK8180:2015
塩酸(試薬)
JISK8180:2021
塩酸(試薬)
JISK8223:2016
過塩素酸(試薬)
JISK8230:2016
過酸化水素(試薬)
JISK8271:2007
キシレン(試薬)
JISK8355:2006
酢酸(試薬)
JISK8355:2021
酢酸(試薬)
JISK8372:2013
酢酸ナトリウム(試薬)
JISK8541:2015
硝酸(試薬)
JISK8541:2021
硝酸(試薬)
JISK8550:2006
硝酸銀(試薬)
JISK8550:2021
硝酸銀(試薬)
JISK8567:2018
硝酸マグネシウム六水和物(試薬)
JISK8576:2019
水酸化ナトリウム(試薬)
JISK8680:2006
トルエン(試薬)
JISK8799:2020
フェノールフタレイン(試薬)
JISK8858:2007
ベンゼン(試薬)
JISK8886:2008
無水酢酸(試薬)
JISK8891:2006
メタノール(試薬)
JISK8893:2020
メチルオレンジ(試薬)
JISK8937:2020
リグロイン(試薬)
JISK8951:2006
硫酸(試薬)
JISK8960:2008
硫酸アンモニウム(試薬)
JISK9701:2013
ヘプタン(試薬)
JISK9702:2014
ジメチルスルホキシド(試薬)
JISK9901:1994
高純度試薬―硝酸
JISL0101:1978
テックス方式
JISL0104:2000
テックス方式による糸の表示
JISL0105:2020
繊維製品の物理試験方法通則
JISL0204-2:2010
繊維用語(原料部門)―第2部:化学繊維
JISL0204-2:2020
繊維用語(原料部門)―第2部:化学繊維
JISL0205:1972
繊維用語(糸部門)
JISL0208:2006
繊維用語―試験部門
JISL0842:2004
紫外線カーボンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0844:2011
洗濯に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0845:1998
熱湯に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0848:2004
汗に対する染色堅ろう度試験方法
JISL0849:2013
摩擦に対する染色堅ろう度試験方法
JISP3801:1995
ろ紙(化学分析用)
JISR3503:1994
化学分析用ガラス器具
JISZ8401:2019
数値の丸め方
JISZ8722:2009
色の測定方法―反射及び透過物体色
JISZ8741:1997
鏡面光沢度―測定方法
JISZ8781-3:2016
測色―第3部:CIE三刺激値
JISZ8807:2012
固体の密度及び比重の測定方法