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に測定できないことがある。このような場合は,接触長さの大きいつかみ部に変更するなど,適切なつか
み部を用いて試験する。
8.5.2 標準時試験
標準時試験は,試料を緩く張った状態で,引張試験機のつかみ部に取り付け,表3のいずれかの条件で
次の試験を行い,用いた試験機の種類,容量,つかみ間隔及び引張速度を試験報告書に付記する。
また,タイヤコード原糸など太繊度で無よりのマルチフィラメントの場合は,10 cmにつき8回のより
をかけて測定する。
a) 初荷重をかけたときの伸びを緩みとして読み,更に試料を引っ張る。試料に初荷重をかけた状態でつ
かみ部に取り付け,試験を行ってもよい(この場合の緩みは,0 mmとなる。)。
b) 試料が切断したときの荷重及び伸びを測定する。必要な場合は,切断までの時間が20±3秒になるよ
うに速度を調節する。また,切断強さが最高強さより小さい場合は,最高強さ及びそのときの伸びを
測定する。ただし,測定時に糸がつかみ部で切断した場合は,その測定値は無効とする。また,つか
み部で試料の滑りが生じた場合も,その測定値は無効とし,適正なつかみ部に変更して再測定する。
c) 次の式によって,引張強度及び伸び率を算出する。
SD
Tb
F0
ここに, Tb : 引張強度(N/tex)
SD : 切断時の強さ(N)
F0 : 試料の正量繊度(tex)
E2 E1
S 100
LE1
ここに, S : 伸び率(%)
E1 : 緩み(mm)
E2 : 切断時の伸び(mm)又は最高荷重時の伸び(mm)
L : つかみ間隔(mm)
d) レーヨン及びキュプラは30回,その他の繊維は10回試験し,その平均値を,JIS Z 8401の規則B(四
捨五入法)によって,引張強度は小数点以下2桁,伸び率は小数点以下1桁に丸める。
表3−試験条件
試験機の種類 つかみ間隔 引張速度
cm
定速緊張形 50 50±3 cm/分
25 a) 30±3 cm/分
30 30±3 cm/分
定速荷重形 25 a) 容量 98 Nの場合は 98/20 s
容量 196 Nの場合は 196/20 s
定速伸長形 2050 1分間当たりつかみ間隔の約100 %又は約50 %の伸長速度
25 a) 30±2 cm/分
注a) タイヤコード原糸など太繊度のフィラメント糸に適用する。
8.5.3 湿潤時試験
湿潤時試験は,試料を別に設けた容器に入れ,水(20 ℃±2 ℃)中に,レーヨン及びアセテートは2
分間以上,プロミックス及び合成繊維は30分間以上浸せきして十分に湿潤させた後,8.5.2と同様な方法
――――― [JIS L 1013 pdf 11] ―――――
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で試験し,その平均値を,JIS Z 8401の規則B(四捨五入法)によって,引張強度(N/tex)は小数点以下
2桁,伸び率(%)は小数点以下1桁に丸める。
8.5.4 ISO法による引張強さ及び切断時の伸びの測定
ISO法による引張強さ及び切断時の伸びの測定は,附属書Bによる。
8.6 結節強さ
8.6.1 標準時試験
標準時試験は,試料を8.5.1と同様な条件で試料のつかみ間隔の中央に図3のa)又はb)のように結節を
作り,切断時の強さ(N)を測定し,その平均値を,JIS Z 8401の規則B(四捨五入法)によって整数位
に丸める。
測定時に,糸が結節部以外で切断した場合は,その測定値は無効とする。また,モノフィラメント以外
の場合は,図3のa)又はb) に示す結び方によって結節強さが異なるので,試験はa)及びb) 両方の結び方
について行い,平均する。
図3−結節の種類
8.6.2 湿潤時試験
湿潤時試験は,試料を別に設けた容器に入れ,水(20 ℃±2 ℃)中にレーヨン及びアセテートは2分間
以上,プロミックス及び合成繊維は30分間以上浸せきして十分に湿潤させた後,8.6.1と同様な方法で結
節強さ(N)を測定し,その平均値をJIS Z 8401の規則B(四捨五入法)によって整数位に丸める。
なお,この試験は,主に合成繊維に適用する。
8.7 引掛強さ
8.7.1 標準時試験
標準時試験は,試料を8.5.2と同様の条件で試料のつかみ間隔の中央に図4のようにループを作り,切
断時の強さ(N)を測定し,その平均値をJIS Z 8401の規則B(四捨五入法)によって整数位に丸める。
ただし,測定時に,糸が引掛部以外で切断した場合は,その測定値は無効とする。
図4−ループの作り方
――――― [JIS L 1013 pdf 12] ―――――
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8.7.2 湿潤時試験
湿潤時試験は,試料を別に設けた容器に入れ,水(20 ℃±2 ℃)中にレーヨン及びアセテートは2分間
以上,プロミックス及び合成繊維は30分間以上浸せきして十分に湿潤させた後,8.7.1と同様な方法で切
断時の強さ(N)を測定し,その平均値をJIS Z 8401の規則B(四捨五入法)によって整数位に丸める。
なお,この試験は,主に合成繊維に適用する。
8.8 衝撃強さ
衝撃強さは,振子形衝撃試験機を用い,試料のつかみ間隔の距離を25 cmとして衝撃振子を60°の角度
から落下させ,衝撃振子が反対方向に上昇する角度を,無試料の場合と試料を用いた場合とのそれぞれに
ついて測定して,次の式によって衝撃切断仕事量(J)を算出し,10回の平均値を,JIS Z 8401の規則B
(四捨五入法)によって小数点以下1桁に丸める。ただし,測定時に糸がつかみ部で切断した場合は,そ
の測定値は無効とする。
なお,この試験は,主に合成繊維に適用する。
Ip=f×I (cosα−cosα0)×10−2
ここに, Ip : 衝撃切断仕事量(J)
I : 重心と支点との距離(cm)
α0 : 無試料の場合の振子の上昇角度(°)
α : 試料を切断した場合の振子の上昇角度(°)
f : 衝撃振子にかかる重力(N)
8.9 伸長弾性率
伸長弾性率は,次のいずれかによる。A法は全ての繊維に適用し,B法は主として合成繊維に適用する。
試験の種類及び試験条件(つかみ間隔,引張速度及び伸長率)を試験報告書に付記する。
また,記録紙の荷重範囲は,一定伸びのときの荷重が,少なくとも全目盛の50 %になることが望ましく,
記録紙の速度は,一定伸びが記録紙上で少なくとも5 cmに相当するように決める。
a) 法 試料は定速伸長形引張試験機を用いる。初荷重をかけた状態でレーヨン,キュプラ及びアセテ
ートは50 cm,プロミックス及び合成繊維は20 cmのつかみ間隔に取り付け,引張速度を毎分つかみ
間隔の10 %又は50 %にして,つかみ間隔の3 %まで引き伸ばす(3 %伸長時)。必要に応じて,2 %伸
長時又は5 %伸長時まで引き伸ばしてもよい。その後,直ちに,同じ速度で荷重を取り除き,2分間
保持した後,再び同じ速度で一定伸びまで引き伸ばす。記録した荷重−伸び曲線(図5参照)から残
留伸びを測り,次の式によって伸長弾性率(%)を算出し,5回の平均値をJIS Z 8401の規則B(四
捨五入法)によって整数位に丸める。
ll1100
E
l
ここに, E : 伸長弾性率(%)
l : 3 %伸長時の伸び(mm)
l1 : 残留伸び(mm)
――――― [JIS L 1013 pdf 13] ―――――
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図5−荷重−伸び曲線(A法)
b) 法 試料はつかみ間隔を20 cmとして,A法と同様の条件でつかみ間隔の3 %まで引き伸ばす(3 %
伸長時)。必要に応じて,2 %伸長時又は5 %伸長時まで引き伸ばしてもよい。1分間保持後,同じ速
度で荷重を取り除き,3分間保持後再び同じ速度で一定伸びまで引き伸ばす。記録した荷重−伸び曲
線(図6参照)から残留伸びを測り,次の式によって伸長弾性率(%)を算出し,5回の平均値をJIS
Z 8401の規則B(四捨五入法)によって整数位に丸める。
ll1100
E
l
ここに, E : 伸長弾性率(%)
l : 3 %伸長時の伸び(mm)
l1 : 残留伸び(mm)
図6−荷重−伸び曲線(B法)
8.10 初期引張抵抗度
初期引張抵抗度は,試料を8.5.2と同じ方法で試験を行って,図7のように荷重−伸び曲線から原点の
近くで伸長変化に対する荷重変化の最大点A(接線角の最大点)を求め,次の式によって初期引張抵抗度
(N/tex)を算出し,10回の平均値を,JIS Z 8401の規則B(四捨五入法)によって整数位に丸める。
P
Tri
lF
0
l
ここに, Tri : 初期引張抵抗度(N/tex)
P : 接線角の最大点Aにおける荷重(N)
――――― [JIS L 1013 pdf 14] ―――――
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F0 : 正量繊度(tex)
l : 試験長(mm)(初荷重をかけたときの長さ)
l' : THの長さ(mm)
(Hは垂線の足,Tは接線の横軸との交点)
図7−荷重−伸び曲線(初期引張抵抗度)
初期引張抵抗度と見掛ヤング率との関係は,次の式のとおりである。
Ym=1 000× Tri
ここに, Ym : 見掛ヤング率(N/mm2)
繊維の密度(g/cm3)
Tri : 初期引張抵抗度(N/tex)
測定誤差を少なくするために,初期の荷重−伸び曲線のA点における接線が,伸び軸に対して約45°に
なるようにチャートを調節するのがよい。
試験機は,通常,定速伸長形引張試験機を用い,引張条件を試験報告書に付記する。ただし,その他の
試験機を用いた場合は,試験機の種類及び引張条件を試験報告書に付記する。
8.11 伸縮性
伸縮性は,次のいずれかによる。この試験は,合成繊維の伸縮性かさ高加工糸に適用する。
a) 法(1本ずつ測定する場合) 試料の上端をクランプで固定し,0.176 mN×表示テックス数の荷重を
かけて垂下し,30秒後上部クランプから正しく20 cm(a)を測って印を付け,次に8.82 mN×表示テ
ックス数の荷重をかけて30秒後の試料の長さ(b)を測り,荷重を取り除いた後,2分間保持して再
び0.176 mN×表示テックス数の荷重をかけて30秒後の試料の長さ(c)を測り,次の式によって伸縮
伸長率(%)及び伸縮弾性率(%)を算出する。試験回数は20回とし,その平均値を,JIS Z 8401の
規則B(四捨五入法)によって小数点以下1桁に丸める。
ba
Se 100
a
bc
E 100
ba
ここに, Se : 伸縮伸長率(%)
E : 伸縮弾性率(%)
a : 0.176 mN×表示テックス数の荷重をかけて30秒後に,試料に
付けた印の,上部クランプからの距離(20 cm)
b : 8.82 mN×表示テックス数の荷重をかけて30秒後の試料の長
さ(cm)
――――― [JIS L 1013 pdf 15] ―――――
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JIS L 1013:2021の引用国際規格 ISO 一覧
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- ISO 2061:2015(MOD)
- ISO 2062:2009(MOD)
JIS L 1013:2021の国際規格 ICS 分類一覧
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