この規格ページの目次
4
G 0601 : 2012
3.13
圧延法
合せ材を母材に重ね合わせて熱間で圧延し,クラッド鋼を製造する方法。
3.14
爆発圧着法
合せ材を爆薬の爆発圧力で母材に接合させて,クラッドを製造する方法。
3.15
拡散接合法
母材と合せ材とを密着させ,母材及び合せ材の融点以下の温度条件で,塑性変形をできるだけ生じない
程度に加圧して,接合面間に生じる原子の拡散を利用して接合する方法。
3.16
爆着圧延法
爆発圧着した後熱間で圧延し,クラッドを製造する方法。
3.17
肉盛圧延法
肉盛した後熱間で圧延し,クラッドを製造する方法。
3.18
鋳込み圧延法
鋳込みによって合せ材と母材とを組み合わせた後熱間で圧延し,クラッドを製造する方法。
3.19
拡散接合圧延法
拡散接合した後熱間で圧延し,クラッドを製造する方法。
3.20
肉盛法
溶接によって母材表面に金属を溶着して,クラッドを製造する方法。
3.21
クラッド鋼の全厚
クラッド鋼の合せ材と母材とを合わせた厚さ。
3.22
クラッド比
クラッド鋼の全厚に対する合せ材の厚さの比率(%)。
3.23
表曲げ
合せ材を外側にして行う曲げ試験。
3.24
裏曲げ
母材を外側にして行う曲げ試験。
3.25
側曲げ
クラッドの側面を外側にして行う曲げ試験。
――――― [JIS G 0601 pdf 6] ―――――
5
G 0601 : 2012
3.26
探傷面
超音波探傷試験において,探触子を走査する面。
3.27
不感帯
超音波探傷試験において,探傷面から欠陥の検出ができないところまでの距離。
3.28
境界面エコー
一般には,音響インピーダンス[(音速)×(密度)の値]の異なる2触媒の境界面からのエコーを指す
が,ここでは,母材と合せ材との境界面からのエコーを指す。
3.29
完全接合部
接合部の超音波探傷試験の結果,欠陥エコーが認められないか,軽微であって規格値を満足する領域。
3.30
底面エコー方式
超音波探傷試験において,試験材の完全接合部の底面エコーを用いて,探傷感度を調整して探傷を行う
方式。
3.31
全面探傷
探傷面を合せ材側又は母材側からもれなく探傷すること。
3.32
フェライト量
オーステナイト系ステンレス鋼溶接金属中に含まれるフェライト組織の%又はFN(フェライト番号)で
表した値。
3.33
ニッケル当量
オーステナイト系ステンレス鋼溶接金属中のオーステナイト化元素量をニッケルの量に換算した値(質
量分率%)。
3.34
クロム当量
オーステナイト系ステンレス鋼溶接金属中のフェライト化元素量をクロムの量に換算した値(質量分
率%)。
3.35
ライニング
金属の表面を環境から遮断して,さび止め防食するため,その表面に他の物質(金属質,無機質,有機
質又はこれらを組み合わせたもの。)を被覆すること。
4 分析試験
4.1 母材及び合せ材の分析方法
母材及び合せ材の主な化学成分の分析方法は,次の規格のいずれかによる。ただし,受渡当事者間の協
――――― [JIS G 0601 pdf 7] ―――――
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G 0601 : 2012
定によってもよい。
JIS G 0320,JIS G 1281,JIS H 1012,JIS H 1051,JIS H 1052,JIS H 1053,JIS H 1054,JIS H 1055,
JIS H 1056,JIS H 1057,JIS H 1058,JIS H 1059,JIS H 1060,JIS H 1061,JIS H 1062,JIS H 1063,
JIS H 1064,JIS H 1065,JIS H 1066,JIS H 1067,JIS H 1068,JIS H 1071,JIS H 1151,JIS H 1272,
JIS H 1273,JIS H 1274,JIS H 1275,JIS H 1276,JIS H 1277,JIS H 1283,JIS H 1292,JIS H 1611,
JIS H 1612,JIS H 1613,JIS H 1614,JIS H 1615,JIS H 1616,JIS H 1617,JIS H 1618,JIS H 1619,
JIS H 1620,JIS H 1621,JIS H 1622,JIS H 1623,JIS H 1624,JIS H 1630,JIS Z 2613,JIS Z 2614,
JIS Z 2615,JIS Z 2616
4.2 肉盛圧延クラッド鋼の合せ材の分析試料の採取方法
肉盛圧延クラッド鋼の合せ材の分析試料の採取方法は,次による。
a) 分析試験は,製品について行う。
b) 分析試料は,製品の合せ材の表面又は合せ材の指定の深さの箇所から,分析方法に応じて適切な形状
の試料を採取する。指定の深さについては,受渡当事者間の協定による。
4.3 肉盛クラッド鋼の合せ材の分析試料の採取方法
肉盛クラッド鋼の合せ材の分析試料の採取方法は,次による。
a) 分析試験は,製品又は製品とできるだけ同じ条件で製造した肉盛クラッド鋼について行う。
b) 分析試料は,溶接金属の指定の深さの箇所から,分析方法に応じて適切な形状の試料を採取する。指
定深さについては,受渡当事者間の協定による。
5 機械試験
5.1 試験の種類
試験の種類は,次による。
a) 引張試験
b) 曲げ試験
c) せん断強さ試験
5.2 引張試験
引張試験は,JIS Z 2241によるほか,次による。
なお,引張試験を行う前に,試験片の母材及び合せ材それぞれの厚さを測定する。クラッド鋼の引張強
さは,最大荷重を試験片の全断面積で除して求める。
a) クラッド鋼の引張試験は,全厚のまま行い,その試験方法はJIS Z 2241によって,試験片の種類は,
母材の規格による。ただし,試験片は全て板状のものを使用するものとする。
b) クラッド鋼の全厚が38 mmを超える場合には,クラッド比を変えないで厚さ38 mmまで減厚するこ
とができる。ただし,合せ材の厚さは,3 mm以下にする必要はない。
c) 合せ材の原厚が3 mm以下の場合は,母材だけ減厚する。
d) クラッド鋼の母材が鋳鍛鋼品の場合及び母材だけの強さを指定した場合は,母材だけの引張試験とし,
その試験方法及び試験片の種類は,母材の規格による。
5.3 曲げ試験
曲げ試験は,JIS Z 3122によるほか,次による。
なお,曲げ試験は,表曲げ試験,裏曲げ試験及び側曲げ試験とする。
a) クラッド鋼の表曲げ及び裏曲げ試験方法は,JIS Z 3122によって,試験片の種類は,母材及び合せ材
――――― [JIS G 0601 pdf 8] ―――――
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G 0601 : 2012
の曲げ試験規格による。
b) クラッド鋼の側曲げ試験片の形状は,図1によって,その試験方法はJIS Z 3122の側曲げ試験方法に
よる。
なお,Tについては,クラッド鋼全厚が38 mm以下の場合は全厚とし,38 mmを超える場合は母材
側を削って38 mmとする。また,ガス切断又はプラズマ切断によって試験片を切り取った場合は,そ
の切断面の削り代を3 mm以上取らなければならない。
c) クラッド鋼の全厚が38 mmを超える場合は,次の方法による。
1) 表曲げの場合は,母材側を削って38 mm厚さに減厚する。
2) 裏曲げの場合は,合せ材側を削って38 mm厚さに減厚する。
単位 mm
図1−側曲げ試験
5.4 せん断強さ試験
せん断強さ試験は,次による。
a) せん断強さ試験は,図2の試験片を図3のジグに挟み,合せ材を母材から接合面と平行に離させる。
b) せん断強さは,次の式によって求める。
P
S
S
ここに, σS : クラッド鋼のせん断強さ(N/mm2)
P : 荷重(N)
S : 見かけの接合面積(W×B)(mm2)(図2参照)
――――― [JIS G 0601 pdf 9] ―――――
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G 0601 : 2012
単位 mm
試験片の表面仕上げは,特に指定した箇所以外は25aとする。
注a) 試験片寸法は,B25 mm,W=1.5 h,h≦3 mm,T=t+h
図2−せん断試験片
――――― [JIS G 0601 pdf 10] ―――――
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JIS G 0601:2012の国際規格 ICS 分類一覧
JIS G 0601:2012の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG0320:2009
- 鋼材の溶鋼分析方法
- JISG0555:2003
- 鋼の非金属介在物の顕微鏡試験方法
- JISG0555:2020
- 鋼の非金属介在物の顕微鏡試験方法
- JISG1281:1977
- ニッケルクロム鉄合金分析方法
- JISH1012:2001
- 銅及び銅合金の分析方法通則
- JISH1051:2013
- 銅及び銅合金中の銅定量方法
- JISH1052:2010
- 銅及び銅合金中のすず定量方法
- JISH1053:2009
- 銅及び銅合金中の鉛定量方法
- JISH1054:2002
- 銅及び銅合金中の鉄定量方法
- JISH1055:2003
- 銅及び銅合金中のマンガン定量方法
- JISH1056:2003
- 銅及び銅合金中のニッケル定量方法
- JISH1057:1999
- 銅及び銅合金中のアルミニウム定量方法
- JISH1058:2013
- 銅及び銅合金中のりん定量方法
- JISH1059:2015
- 銅及び銅合金中のひ素定量方法
- JISH1060:2002
- 銅及び銅合金中のコバルト定量方法
- JISH1061:2006
- 銅及び銅合金中のけい素定量方法
- JISH1062:2006
- 銅及び銅合金中の亜鉛定量方法
- JISH1063:2002
- 銅合金中のベリリウム定量方法
- JISH1064:1992
- 銅中のテルル定量方法
- JISH1065:2006
- 銅及び銅合金中のセレン定量方法
- JISH1066:1993
- 銅中の水銀定量方法
- JISH1067:2002
- 銅中の酸素定量方法
- JISH1068:2005
- 銅及び銅合金中のビスマス定量方法
- JISH1071:1999
- 銅及び銅合金中のクロム定量方法
- JISH1151:1999
- ニッケル地金分析方法
- JISH1272:1998
- ニッケル及びニッケル合金中の銅定量方法
- JISH1273:1998
- ニッケル及びニッケル合金中の鉄定量方法
- JISH1274:1998
- ニッケル及びニッケル合金中のマンガン定量方法
- JISH1275:1998
- ニッケル及びニッケル合金中の炭素定量方法
- JISH1276:1998
- ニッケル及びニッケル合金中のけい素定量方法
- JISH1277:1998
- ニッケル及びニッケル合金中の硫黄定量方法
- JISH1283:1999
- ニッケル及びニッケル合金中のコバルト定量方法
- JISH1292:2018
- 銅合金の蛍光X線分析方法
- JISH1611:2008
- チタン及びチタン合金―分析方法通則
- JISH1611:2020
- チタン及びチタン合金―分析方法通則
- JISH1612:1993
- チタン及びチタン合金中の窒素定量方法
- JISH1613:1997
- チタン及びチタン合金中のマンガン定量方法
- JISH1614:1995
- チタン及びチタン合金中の鉄定量方法
- JISH1615:1997
- チタン中の塩素定量方法
- JISH1616:1995
- チタン及びチタン合金中のマグネシウム定量方法
- JISH1617:1995
- チタン及びチタン合金中の炭素定量方法
- JISH1618:2012
- チタン及びチタン合金―けい素定量方法
- JISH1619:2012
- チタン及びチタン合金―水素定量方法
- JISH1620:1995
- チタン及びチタン合金中の酸素定量方法
- JISH1621:1992
- チタン合金中のパラジウム定量方法
- JISH1622:1998
- チタン合金―アルミニウム定量方法
- JISH1623:1995
- チタン中のナトリウム定量方法
- JISH1624:2005
- チタン合金―バナジウム定量方法
- JISH1630:2019
- チタン―スパーク放電発光分光分析方法
- JISZ2241:2011
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- JISZ2343-1:2017
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- JISZ2343-3:2017
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- JISZ2344:1993
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- 超音波探傷装置の性能測定方法
- JISZ2613:1992
- 金属材料の酸素定量方法通則
- JISZ2613:2020
- 金属材料の酸素定量方法通則
- JISZ2614:1990
- 金属材料の水素定量方法通則
- JISZ2615:2015
- 金属材料の炭素定量方法通則
- JISZ2616:2015
- 金属材料の硫黄定量方法通則
- JISZ3122:2013
- 突合せ溶接継手の曲げ試験方法