JIS K 9105:2012 L-セリン(試薬) | ページ 4

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トリウム0.2 gとをはかりとり,溶存酸素を除いた水1 000 mlを加えて溶かした後,気密容器に
入れて保存する。調製後2日間放置したものを用いる。
13.2) 標定 標定は,認証標準物質1)又はJIS K 8005に規定する容量分析用標準物質のよう素酸カリウ
ムを用い,次のとおり行う。
13.2.1) 認証標準物質1)のよう素酸カリウムを用いる場合は,認証書に定める方法で使用する。
13.2.2) 容量分析用標準物質のよう素酸カリウムを用いる場合は,必要量をめのう乳鉢で軽く砕いて,
130 ℃で約2時間乾燥した後,デシケーターに入れて放冷する。
13.2.3) 認証標準物質1)又は容量分析用標準物質のよう素酸カリウム0.91.1 gを全量フラスコ250 ml
に0.1 mgの桁まではかりとり,水を加えて溶かし,水を標線まで加えて混合する。その25 ml
を共通すり合わせ三角フラスコ200 mlに正確にはかりとり,水100 mlを加える。次に,よう
化カリウム2 g及び硫酸(1+1)2 mlを加え,直ちに栓をして穏やかに振り混ぜて,暗所に5
分間放置する。指示薬としてでんぷん溶液を用い,13.1)で調製した0.1 mol/l チオ硫酸ナトリウ
ム溶液で滴定する。この場合,でんぷん溶液は,終点間際で液の色がうすい黄になったときに
約0.5 mlを加える。終点は,液の青が消える点とする。
別に,共通すり合わせ三角フラスコ200 mlに水125 ml及びよう化カリウム2 gをはかりとり,
硫酸(1+1)2 mlを加え,直ちに栓をして穏やかに振り混ぜて,暗所に5分間放置し,同一条
件で空試験を行って滴定量を補正する。
13.3) 計算 ファクターは,次の式によって算出する。
f m 25 / 250 A
.0003 566 7(V1 V2 )100
ここに, f : 0.1 mol/l チオ硫酸ナトリウム溶液のファクター
m : はかりとったよう素酸カリウムの質量(g)
A : よう素酸カリウムの純度(質量分率 %)
V1 : 滴定に要した0.1 mol/l チオ硫酸ナトリウム溶液の体
積(ml)
V2 : 空試験に要した0.1 mol/l チオ硫酸ナトリウム溶液の
体積(ml)
0.003 566 7 : 0.1 mol/l チオ硫酸ナトリウム溶液1 mlに相当するよ
う素酸カリウムの質量を示す換算係数(g/ml)
14) アンモニウム標準液
14.1) アンモニウム標準液(NH4 : 1 mg/ml) 次のいずれかのものを用いる。
14.1.1) CSSに基づく標準液 6.3 a) 3.1.1)に準じる。
14.1.2) CSS以外の認証標準液など 6.3 a) 3.1.2)に準じる。
14.1.3) IS K 8116に規定する塩化アンモニウム2.97 gを全量フラスコ1 000 mlにとり,水を加えて溶
かし,水を標線まで加えて混合する。
14.2) アンモニウム標準液(NH4 : 0.01 mg/ml) アンモニウム標準液(NH4 : 1 mg/ml)10 mlを全量フ
ラスコ1 000 mlに正確にはかりとり,水を標線まで加えて混合する。
b) 器具及び装置 主な器具及び装置は,次のとおりとする。
1) 吸収セル 6.10 b) 1)による。
2) 共通すり合わせ平底試験管 6.3 c)による。
3) 沸騰石 液体を沸騰させるとき突沸を防ぐために入れる多孔質の小片。
4) 恒温水槽 2025 ℃に調節できるもの。

――――― [JIS K 9105 pdf 16] ―――――

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5) 蒸留装置 例を図3に示す。
6) 分光光度計 6.10 b) 3)による。
c) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 試料溶液の調製は,蒸留フラスコAに試料0.50 g及び酸化マグネシウム2 gをとり,水約140 mlを
加える。
2) 比較溶液の調製は,蒸留フラスコAにアンモニウム標準液(NH4 : 0.01 mg/ml)10 ml及び酸化マグ
ネシウム2 gをとり,水約140 mlを加える。
3) 空試験溶液は,蒸留フラスコAに酸化マグネシウム2 gをとり,水約140 mlを加える。
4) 試料溶液,比較溶液及び空試験溶液に沸騰石23粒を入れる。a) 3)で調製した吸収液の入った受器
Hに逆流止めGの先端を浸し,蒸留装置に連結する。加熱蒸留して初留約75 mlをとり,水を加え
て100 mlにする(試料溶液から得られた液をX液,比較溶液から得られた液をY液及び空試験溶
液から得られた液をZ液とする。)。
5) 液10 ml,Y液10 ml及びZ液10 mlをそれぞれ共通すり合わせ平底試験管にとり,EDTA2Na溶
液(インドフェノール青法用)1 ml及びナトリウムフェノキシド溶液4 mlを加えてよく振り混ぜる。
これらに次亜塩素酸ナトリウム溶液(有効塩素 質量分率約1 %)2.5 mlを加え,更に水を加えて25
mlにし,2025 ℃の恒温水槽で15分間放置する。
6) 液及びY液から得られた液は,Z液から得られた液を対照液とし,吸収セルを用いて,分光光度
計で波長630 nm付近の吸収極大の波長における吸光度を,JIS K 0115の6.(特定波長における吸収
の測定)によって測定して比較する。
d) 判定 c)によって操作し,次に適合するとき,“アンモニウム(NH4) : 質量分率0.02 %以下(規格値)”
とする。
X液から得られた液の吸光度は,Y液から得られた液の吸光度より大きくない。

――――― [JIS K 9105 pdf 17] ―――――

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(単位 mm)
A : 蒸留フラスコ500 ml
B : 連結導入管
C : すり合わせコックK-16
D : 注入漏斗
E : ケルダール形トラップ球(E' : 小孔)
F : 球管冷却器300 mm
G : 逆流止め(約50 ml)
H : 受器(有栓形メスシリンダー100 ml)
I : 共通すり合わせ
J : 共通テーパー球面すり合わせ
K : 押さえばね
L : ヒーター
図3−蒸留装置の例

6.13 他のアミノ酸

  他のアミノ酸の試験方法は,次による。
a) 試験用溶液類 試験用溶液類は,次のものを用いる。
ニンヒドリン・アセトン溶液(発色液) JIS K 8870に規定するニンヒドリン2 gをJIS K 8034に
規定するアセトンに溶かしてアセトンで100 mlにする。
b) 器具及び装置 主な器具及び装置は,次のとおりとする。
1) 薄層板 50200 mm×200 mmの平滑で均一な厚さのガラス板に,固定相基材を0.20.3 mmの均
一な厚さに塗布したもの。
なお,薄層板は,市販の既製品も使用することができる。
2) 展開容器 例を図4に示す。
3) マイクロシリンジ又はマイクロピペットなど 少量の定容量の溶液をはかりとる体積計。
4) ろ紙 JIS P 3801に規定するもの。
5) 乾燥器 試験温度に対して±2 ℃以内に調節できるもの。

――――― [JIS K 9105 pdf 18] ―――――

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図4−展開容器の例
c) 分析条件
1) 固定相基材の種類 薄層クロマトグラフ用シリカゲル
2) 展開溶媒 JIS K 8810に規定する1-ブタノール120 ml,水60 ml及びJIS K 8355に規定する酢酸
60 mlを混合する。
3) 展開距離 約10 cm
d) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 試料溶液の調製は,試料0.10 gを全量フラスコ50 mlにとり,水を加えて溶かし,水を標線まで加
えて混合する。
2) 薄層板の下端から約20 mm上の位置を原線とし,原線上の左右両端から少なくとも10 mm離れた
位置に試料溶液0.005 ml(試料量10 μg)をマイクロシリンジ,マイクロピペットなどを用いて10 mm
以上の間隔で26 mmの円形状にスポットし,乾燥する。
3) 展開容器の内壁に沿ってろ紙を巻き,ろ紙を展開溶媒で湿し,更に展開溶媒を約10 mmの深さに入
れ,展開容器を密閉した後,室温で約1時間放置して展開溶媒の蒸気を飽和させる。
4) これに薄層板を器壁に触れないように入れ,容器を密閉し,室温で放置して展開させる。
5) 展開溶媒の先端が原線から約10 cmの距離まで上昇したとき,薄層板を取り出し,直ちに溶媒の先
端の位置に印を付けて風乾後,100 ℃で30分間乾燥し,放冷する。これに発色液を噴霧し,80 ℃
で10分間加熱して発色させ,スポットの位置,数などを調べる。
e) 判定 d)によって操作し,次に適合するとき,“他のアミノ酸 : 試験適合”とする。
発色液を噴霧した薄層板は,主スポット以外のスポットを認めない。
注記 移動率(Rf)を求める場合は,次の式によって算出する。
Rf a
b
ここに, Rf : 移動率
a : 原線からスポットの中心までの距離(mm)
b : 原線から溶媒先端までの距離(mm)
なお,L-セリンのRf値は,約0.4である。

7 容器

  容器は,気密容器とする。

――――― [JIS K 9105 pdf 19] ―――――

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8 表示

  容器には,次の事項を表示する。
a) 日本工業規格(日本産業規格)番号
b) 名称 “L-セリン”及び“試薬”の文字
c) 種類
d) 化学式及び式量
e) 純度
f) 内容量
g) 製造番号
h) 製造業者名又はその略号

JIS K 9105:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 9105:2012の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK0050:2019
化学分析方法通則
JISK0063:1992
化学製品の旋光度測定方法
JISK0067:1992
化学製品の減量及び残分試験方法
JISK0068:2001
化学製品の水分測定方法
JISK0113:2005
電位差・電流・電量・カールフィッシャー滴定方法通則
JISK0115:2004
吸光光度分析通則
JISK0115:2020
吸光光度分析通則
JISK0117:2017
赤外分光分析通則
JISK1107:2005
窒素
JISK8001:2017
試薬試験方法通則
JISK8005:2014
容量分析用標準物質
JISK8012:2006
亜鉛(試薬)
JISK8034:2006
アセトン(試薬)
JISK8042:2014
アニリン(試薬)
JISK8044:2014
三酸化二ひ素(試薬)
JISK8102:2012
エタノール(95)(試薬)
JISK8107:2017
エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物(試薬)
JISK8116:2006
塩化アンモニウム(試薬)
JISK8136:2017
塩化すず(II)二水和物(試薬)
JISK8150:2006
塩化ナトリウム(試薬)
JISK8155:2017
塩化バリウム二水和物(試薬)
JISK8180:2015
塩酸(試薬)
JISK8180:2021
塩酸(試薬)
JISK8201:2006
塩化ヒドロキシルアンモニウム(試薬)
JISK8202:2019
1,10-フェナントロリン塩酸塩一水和物(試薬)
JISK8223:2016
過塩素酸(試薬)
JISK8264:2020
ぎ酸(試薬)
JISK8295:2020
グリセリン(試薬)
JISK8355:2006
酢酸(試薬)
JISK8355:2021
酢酸(試薬)
JISK8359:2006
酢酸アンモニウム(試薬)
JISK8371:2006
酢酸ナトリウム三水和物(試薬)
JISK8374:2007
酢酸鉛(II)三水和物(試薬)
JISK8432:2017
酸化マグネシウム(試薬)
JISK8541:2015
硝酸(試薬)
JISK8541:2021
硝酸(試薬)
JISK8550:2006
硝酸銀(試薬)
JISK8550:2021
硝酸銀(試薬)
JISK8563:2018
硝酸鉛(II)(試薬)
JISK8576:2019
水酸化ナトリウム(試薬)
JISK8580:2011
すず(試薬)
JISK8625:2017
炭酸ナトリウム(試薬)
JISK8637:2006
チオ硫酸ナトリウム五水和物(試薬)
JISK8659:2014
でんぷん(溶性)(試薬)
JISK8777:2017
ピリジン(試薬)
JISK8780:2019
ピロガロール(試薬)
JISK8798:2012
フェノール(試薬)
JISK8810:2018
1-ブタノール(試薬)
JISK8870:2017
ニンヒドリン(試薬)
JISK8886:2008
無水酢酸(試薬)
JISK8913:2006
よう化カリウム(試薬)
JISK8949:2019
硫化ナトリウム九水和物(試薬)
JISK8951:2006
硫酸(試薬)
JISK8962:2008
硫酸カリウム(試薬)
JISK8982:2008
硫酸アンモニウム鉄(III)・12水(試薬)
JISK9512:2013
N,N-ジエチルジチオカルバミド酸銀(試薬)
JISP3801:1995
ろ紙(化学分析用)