JIS K 8533:2012 ビス[(+)-タルトラト]二アンチモン(III)酸二カリウム三水和物(試薬) | ページ 4

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K 8533 : 2012
2.2) カルシウム標準液(Ca : 0.01 mg/ml) カルシウム標準液(Ca : 1 mg/ml)10 mlを全量フラスコ
1 000 mlに正確にはかりとり,塩酸(2+1)15 mlを加え,更に水を標線まで加えて混合する。ポ
リエチレン製瓶などに保存する。
b) 装置 主な装置は,次のとおりとする。
フレーム原子吸光分析装置 6.7.2.1 b) 2)による。
c) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 試料溶液の調製は,試料1.0 gを全量フラスコ100 mlにはかりとり,水を標線まで加えて混合する
(X液)。
2) 比較溶液の調製は,試料1.0 gを全量フラスコ100 mlにはかりとり,カルシウム標準液(Ca : 0.01
mg/ml)5.0 ml及び水を標線まで加えて混合する(Y液)。
3) 空試験溶液の調製は,全量フラスコ 100 mlに,水を標線まで入れる(Z液)。
4) フレーム原子吸光分析装置を用いて,Y液をフレーム中に噴霧し,測定波長422.7 nm付近で吸光度
が最大となる波長を設定する。X液,Y液及びZ液をそれぞれフレーム中に噴霧し,カルシウムの
吸光度を測定し,X液の指示値(n1),Y液の指示値(n2)及びZ液の指示植(n3)を読み取る。
5) 測定結果は,X液の指示値(n1)からZ液の指示値(n3)を引いたn1−n3と,Y液の指示値(n2)
からX液の指示値(n1)を引いたn2−n1とを比較する。
d) 判定 c)によって操作し,次に適合するとき,“カルシウム(Ca) : 質量分率0.005 %以下(規格値)”
とする。
n1−n3は,n2−n1より大きくない。
注記 カルシウムの含有率(質量分率 %)は,6.7.2.1 e)の注記に準じて求めることができる。
6.7.3 第3法 比色法
鉄(Fe)の比色法の試験方法は,次による。
a) 試薬及び試験用溶液類 試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。
1) 塩酸 JIS K 8180に規定するもの。
2) ペルオキソ二硫酸アンモニウム JIS K 8252に規定するもの。
3) 塩酸(2+1) 6.6 a) 2)による。
4) チオシアン酸カリウム・1-ブタノール溶液 JIS K 9001に規定するチオシアン酸カリウム10 gに水
10 mlを加えて溶かし,2030 ℃に温め,JIS K 8810に規定する1-ブタノールを加えて100 mlにす
る。これを振り混ぜた後,一夜放置する。
5) 鉄(III)標準液
5.1) 鉄(III)標準液(Fe : 1 mg/ml) 次のいずれかのものを用いる。
5.1.1) CSSに基づく標準液 6.3 a) 3.1.1)に準じる。
5.1.2) CSS以外の認証標準液など 6.3 a) 3.1.2)に準じる。
5.1.3) 鉄(III)標準液(Fe : 1 mg/ml) 6.7.1 a) 5.1.3.5)による。
5.2) 鉄(III)標準液(Fe : 0.01 mg/ml) 鉄(III)標準液(Fe : 1 mg/ml)10 mlを全量フラスコ1 000
mlに正確にはかりとり,塩酸(2+1)3 mlを加え,水を標線まで加えて混合する。褐色ガラス製
瓶に保存する。
b) 器具 主な器具は,次のとおりとする。
共通すり合わせ平底試験管 6.3 c) 1)による。
c) 操作 操作は,次のとおり行う。

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1) 試料溶液の調製は,試料2.0 gを共通すり合わせ平底試験管にはかりとり,塩酸5 ml,及び水10 ml
を加える。
2) 比較溶液の調製は,鉄(III)標準液(Fe : 0.01 mg/ml)1.0 mlを共通すり合わせ平底試験管にはかり
とり,塩酸5 ml及び水10 mlを加える。
3) 試料溶液及び比較溶液に,ペルオキソ二硫酸アンモニウム0.03 g及びチオシアン酸カリウム・1-ブ
タノール溶液15 mlを加えて30秒間激しく振り混ぜる。
4) 白の背景を用いて,試料溶液及び比較溶液から得られたそれぞれの液を,共通すり合わせ平底試験
管の上方又は側面から観察して,黄みの赤を比較する。
d) 判定 c)によって操作し,次に適合するとき,“鉄(Fe) : 質量分率5 ppm以下(規格値)”とする。
試料溶液から得られた液の色は,比較溶液から得られた液の赤より濃くない。

6.8 ひ素(As)

  ひ素(As)の試験方法は,次による。
a) 試薬及び試験用溶液類 試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。
1) 亜鉛(ひ素分析用) JIS K 8012に規定する粒径1501 400
2) 臭化水素酸 JIS K 8509に規定するもの。
3) ピリジン JIS K 8777に規定するもの。
4) ベンゼン JIS K 8858に規定するもの。
5) 塩化すず(II)溶液 JIS K 8136に規定する塩化すず(II)二水和物0.40 gをJIS K 8180に規定す
る塩酸(ひ素分析用)に溶かし,塩酸(ひ素分析用)で100 mlにする。
6) 塩化すず(II)溶液(N,N-ジエチルジチオカルバミド酸銀法用)[塩化すず(II)溶液(AgDDTC法
用)] JIS K 8136に規定する塩化すず(II)二水和物40 gをJIS K 8180に規定する塩酸(ひ素分
析用)に溶かし,塩酸(ひ素分析用)で100 mlにする。小粒のJIS K 8580に規定する粒状のすず
23個を加えて保存し,使用時に水で10倍にうすめる。褐色ガラス製瓶に保存する。
7) 塩酸(ひ素分析用)(1+1) 塩酸(ひ素分析用)の体積1と水の体積1とを混合する。
8) 塩酸(ひ素分析用)(1+3) 塩酸(ひ素分析用)の体積1と水の体積3とを混合する(必要な場合
に用いる。)。
9) 酢酸鉛(II)溶液(100 g/l) JIS K 8374に規定する酢酸鉛(II)三水和物11.6 gを水に溶かして
100 mlにした後,JIS K 8355に規定する酢酸0.1 mlを加える。
10) ,N-ジエチルジチオカルバミド酸銀・ピリジン溶液(AgDDTC・ピリジン溶液) JIS K 9512に規
定するN,N-ジエチルジチオカルバミド酸銀0.5 gをピリジンに溶かし,ピリジンで100 mlにする。
褐色ガラス製瓶に入れ,冷所に保存する。
11) 臭素飽和塩酸 塩酸(ひ素分析用)50 mlをかき混ぜながら,JIS K 8529に規定する臭素5 mlを加
え,更に1分間かき混ぜる。
警告 この操作では,ヒトに有害な臭素,塩化水素の蒸気などが発生するため,局所排気装置の下
又はドラフト内で行う。
12) 水酸化ナトリウム溶液(100 g/l) JIS K 8576に規定する水酸化ナトリウム10.3 gを水に溶かして
100 mlにする(必要な場合に用いる。)。ポリエチレン製瓶などに保存する。
13) よう化カリウム溶液(200 g/l) JIS K 8913に規定するよう化カリウム20 gを水に溶かして100 ml
にする。使用時に調製する。
14) ひ素標準液

――――― [JIS K 8533 pdf 17] ―――――

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14.1) ひ素標準液(As : 1 mg/ml) 次のいずれかのものを用いる。
14.1.1) CSSに基づく標準液 6.3 a) 3.1.1)に準じる。
14.1.2) CSS以外の認証標準液など 6.3 a) 3.1.2)に準じる。
14.1.3) IS K 8044に規定する三酸化二ひ素1.32 gに水酸化ナトリウム溶液(100 g/l)6 mlを加えて溶
かし,水500 mlを加える。塩酸(ひ素分析用)(1+3)でpH 35に調節した後,水で全量フラ
スコ1 000 mlに移し,水を標線まで加えて混合する。
14.2) ひ素標準液(As : 0.001 mg /ml) ひ素標準液(As : 1 mg/ml)25 mlを全量フラスコ250 mlに正
確にはかりとり,水を標線まで加えて混合する。その10 mlを全量フラスコ1 000 mlに正確には
かりとり,水を標線まで加えて混合する。
b) 器具及び装置 主な器具及び装置は,次のとおりとする。
1) 吸収セル 光の吸収を測定するために試料,対照液などを入れる容器で,光路長が10 mmのもの(必
要な場合に用いる。)。
2) ひ素試験装置 例を図2に示す。
3) 分光光度計 JIS K 0115に規定するもの(必要な場合に用いる。)。
4) 分液漏斗100 ml JIS R 3503に規定するもの。
c) 操作 操作は局所排気装置の下,ドラフト内などで,次のとおり行う。
1) 試料溶液の調製は,試料2.0 gをビーカー100 mlなどにとり,臭素飽和塩酸10 mlを加えて溶かす。
塩化すず(II)溶液50 ml,塩酸(ひ素分析用)10 ml及び臭化水素酸1 mlを加える。10分間放置し
た後,分液漏斗100 mlに移し,ベンゼン25 mlを加えた後,1分間激しく振り混ぜ,二層に分かれ
るまで放置後,上層(ベンゼン相)を分離する。下層(塩酸相)は捨てる。上層(ベンゼン相)に
塩酸(ひ素分析用)10 mlを加えた後,1分間激しく振り混ぜ,二層に分かれるまで放置後,上層(ベ
ンゼン相)を分離する。下層(塩酸相)は捨てる。この操作を更に2回繰り返す。上層(ベンゼン
相)に水20 mlを加えた後,1分間激しく振り混ぜ,二層に分かれるまで放置後,上層(ベンゼン
相)を分離する。下層(水相)は保存する。この操作を更にもう1回繰り返す。ここで得た水相を
合わせて全量フラスコ50 mlに移し,水を標線まで加えて混合する。この溶液25 mlを水素化ひ素
発生瓶100 mlに正確にはかりとる。
2) 比較溶液の調製は,ひ素標準液(As : 0.001 mg/ml)5.0 mlを水素化ひ素発生瓶100 mlにはかりとり,
水20 mlを加える。
3) 空試験溶液の調製は,水20 mlを水素化ひ素発生瓶100 mlにはかりとる(空試験溶液は,吸光度を
測定する場合に調製する。)。
4) 試料溶液,比較溶液及び空試験溶液に,塩酸(ひ素分析用)(1+1)5 mlを加え,水で40 mlにする。
これらによう化カリウム溶液(200 g/l)15 ml及び塩化すず(II)溶液(AgDDTC法用)5 mlを加え
て振り混ぜ,10分間放置する。次に亜鉛(ひ素分析用)(粒度1501 400 mのもの)3 gを加え,
直ちに水素化ひ素発生瓶100 mlと導管B(あらかじめ水素化ひ素吸収管CにAgDDTC・ピリジン
溶液5 mlを入れ,導管Bと水素化ひ素吸収管Cとを連結しておく。)とを連結する。水素化ひ素発
生瓶を約25 ℃の水中で約1時間放置した後,水素化ひ素吸収管Cを離しピリジンを5 mlの標線ま
で加える。
5) 白の背景を用いて,試料溶液及び比較溶液から得られたそれぞれの液を,水素化ひ素吸収管Cの上
方又は側面から観察して,赤を比較する。
なお,必要があれば吸収セルを用い,分光光度計で波長510 nm付近の吸収極大の波長における吸

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光度を,空試験溶液からのAgDDTC・ピリジン溶液を対照液として,JIS K 0115の6.(特定波長に
おける吸収の測定)によって測定する。
d) 判定 c)によって操作し,次の1)又は2)に適合するとき,“ひ素(As) : 質量分率5 ppm以下(規格値)”
とする。
1) 試料溶液から得られた液の色は,比較溶液から得られた液の赤より濃くない。
2) 試料溶液から得られた液の吸光度は,比較溶液から得られた液の吸光度より大きくない。
単位 mm
A : 水素化ひ素発生瓶100 ml
B : 導管
C : 水素化ひ素吸収管
D : ゴム栓又はすり合わせ
E : 酢酸鉛(II)溶液(100 g/l)で
湿したガラスウール
F : 40 mlの標線
G : 5 mlの標線
図2−ひ素試験装置の例

7 容器

  容器は,気密容器とする。

8 表示

  容器には,次の事項を表示する。
a) 日本工業規格(日本産業規格)番号
b) 名称 “ビス[(+)-タルトラト]二アンチモン(III)酸二カリウム三水和物”及び“試薬”の文字
c) 種類
d) 化学式及び式量
e) 純度
f) 内容量
g) 製造番号
h) 製造業者名又はその略号

9 取扱い上の注意事項

  ビス[(+)-タルトラト]二アンチモン(III)酸二カリウム三水和物は有害なので,粉じんの吸入,粘膜・
皮膚への付着などを避ける。

JIS K 8533:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 8533:2012の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK0050:2019
化学分析方法通則
JISK0115:2004
吸光光度分析通則
JISK0115:2020
吸光光度分析通則
JISK0116:2014
発光分光分析通則
JISK0117:2017
赤外分光分析通則
JISK0121:2006
原子吸光分析通則
JISK0970:2013
ピストン式ピペット
JISK1107:2005
窒素
JISK8001:2017
試薬試験方法通則
JISK8005:2014
容量分析用標準物質
JISK8012:2006
亜鉛(試薬)
JISK8044:2014
三酸化二ひ素(試薬)
JISK8136:2017
塩化すず(II)二水和物(試薬)
JISK8150:2006
塩化ナトリウム(試薬)
JISK8155:2017
塩化バリウム二水和物(試薬)
JISK8180:2015
塩酸(試薬)
JISK8180:2021
塩酸(試薬)
JISK8223:2016
過塩素酸(試薬)
JISK8252:2010
ペルオキソ二硫酸アンモニウム(試薬)
JISK8355:2006
酢酸(試薬)
JISK8355:2021
酢酸(試薬)
JISK8374:2007
酢酸鉛(II)三水和物(試薬)
JISK8509:2007
臭化水素酸(試薬)
JISK8529:2016
臭素(試薬)
JISK8532:2007
L(+)-酒石酸(試薬)
JISK8541:2015
硝酸(試薬)
JISK8541:2021
硝酸(試薬)
JISK8550:2006
硝酸銀(試薬)
JISK8550:2021
硝酸銀(試薬)
JISK8563:2018
硝酸鉛(II)(試薬)
JISK8574:2006
水酸化カリウム(試薬)
JISK8576:2019
水酸化ナトリウム(試薬)
JISK8580:2011
すず(試薬)
JISK8603:2011
ソーダ石灰(試薬)
JISK8617:2007
炭酸カルシウム(試薬)
JISK8622:2007
炭酸水素ナトリウム(試薬)
JISK8625:2017
炭酸ナトリウム(試薬)
JISK8637:2006
チオ硫酸ナトリウム五水和物(試薬)
JISK8659:2014
でんぷん(溶性)(試薬)
JISK8777:2017
ピリジン(試薬)
JISK8780:2019
ピロガロール(試薬)
JISK8810:2018
1-ブタノール(試薬)
JISK8858:2007
ベンゼン(試薬)
JISK8913:2006
よう化カリウム(試薬)
JISK8920:2008
よう素(試薬)
JISK8951:2006
硫酸(試薬)
JISK8953:2008
硫酸亜鉛七水和物(試薬)
JISK8962:2008
硫酸カリウム(試薬)
JISK8982:2008
硫酸アンモニウム鉄(III)・12水(試薬)
JISK8983:2016
硫酸銅(II)五水和物(試薬)
JISK9001:2008
チオシアン酸カリウム(試薬)
JISK9512:2013
N,N-ジエチルジチオカルバミド酸銀(試薬)
JISR3503:1994
化学分析用ガラス器具
JISZ8802:2011
pH測定方法