JIS Z 1903:2016 ペトロラタム系防食ペースト類 | ページ 3

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単位 mm
図5−手動式圧着装置の例
2) ダイヤルゲージ ダイヤルゲージは,JIS B 7503に規定するものとする。ただし,測定子は,直径
5 mmで測定面が平らなものを用いる。
b) 操作 操作は,次による。
1) 幅50 mm,長さ500 mmの試料の下面及び上面に,厚さ25 大きさ100 mm×500 mmのポリエ
ステルフィルムをあて,圧着装置を用いて均一な速度約50±5 mm/sでローラを1往復させて貼り合
わせる。
2) 貼り合わせた試料の厚さを,ダイヤルゲージを用い,長さの方向にほぼ等間隔にフィルムの上から
5か所測定する。厚さは,その平均値からフィルム2枚分の厚さ50 し引いた値とする。
8.1.2 幅
幅の寸法測定は,次による。
a) 器具 JIS B 7512に規定する2級以上の鋼製巻尺,又はJIS B 7516に規定する金属製直尺とする。
b) 操作 ロール状のまま,鋼製巻尺又は金属製直尺を用いて円周方向に等間隔に3か所測定する。
幅は,その平均値を整数mmに丸めた値とする。
8.1.3 長さ
長さの寸法測定は,次による。
a) 器具 8.1.2 a)による。
b) 操作 3個のテープを全長巻きほぐした後,鋼製巻尺を用いて測定する。長さは,その平均値を0.1 m
の桁に丸めた値とする。

8.2 ちょう度試験方法

  ちょう度の試験は,JIS K 2235の5.10(ちょう度試験方法)による。

8.3 融点試験方法

  融点の試験は,JIS K 2235の5.3.2(マイクロワックス及びペトロラタムの場合)に規定する融点試験方
法による。ただし,3回の試験結果の平均値を整数に丸め,その値を融点とする。

8.4 引火点試験方法

  引火点の試験は,JIS K 2265-4に規定するクリーブランド開放法による。3回の試験結果の平均値を整
数に丸め,その値を引火点とする。
なお,試料が発泡する場合は,ペトロラタムの引火点を測定する。ただし,測定値には,ペトロラタム
の測定値であることを明記する。

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8.5 蒸発量試験方法

8.5.1  概要
107 ℃の恒温空気浴中で試料を3時間加熱し,試料の減量から蒸発量を求める。
8.5.2 装置及び器具
装置及び器具は,次による。
a) 試料容器 JIS K 2839の図153に規定するもの。
b) 防爆形恒温空気浴 試料温度を107±2 ℃に保持することができるもの。
c) 乾燥容器 JIS Z 0701に規定する乾燥剤を入れて密閉できる容器。
8.5.3 試験の手順
試験の手順は,次による。
a) 3個の試料容器を清浄にして質量をはかり,それぞれに試料約3.0 gをとり,1 mgの桁まではかる。
b) あらかじめ恒温空気浴を107±2 ℃に保ち,試料を入れた試料容器を恒温空気浴内に入れた後,扉を
閉じ,107±2 ℃で3時間放置する。
c) 試料容器を取り出し,乾燥容器内で30分以上放冷し,1 mgの桁まで質量をはかる。
8.5.4 計算及び結果
蒸発量は,次の式によって算出し,3個の試験結果の平均値を小数点以下1桁に丸める。
W1 W2
W 100
W1
ここに, W : 蒸発量[質量分率(%)]
W1 : 試験前の試料の質量(mg)
W2 : 試験後の試料の質量(mg)

8.6 耐流下性試験方法

8.6.1  概要
試料で被覆した試験片を40 ℃で1時間加熱し,被覆膜の流下の有無を調べる。
8.6.2 試験片,装置及び器具
試験片,装置及び器具は,次による。
a) 試験片 7.1.1に規定する3枚の冷間圧延鋼板試験片を,7.2.1によって調製したもの。
b) 粘着テープ JIS Z 1522に規定するもの。
c) つり具及びつり架台 7.3.1に規定するもの。
d) 防爆形恒温空気浴 試料温度を40±2 ℃に保つことができるもの。
8.6.3 試験の手順
試験の手順は,次による。
a) 試験片の下端から25 mmまでの部分に粘着テープを貼り付ける。
b) 粘着テープを貼り付けた試験片に7.3.2によって試料を100150 μm被覆する。
c) 粘着テープの上端に沿って,かみそり刃で被覆膜に切れ目を入れた後,粘着テープをがし,25 mm
幅の被覆膜を取り除き被覆試験片とする。
d) 切り残された被覆膜の端に平行で,かつ,3 mm離れた所に基準線をカッタなどで描く。ただし,基
準線は,図6に示すとおりテープを貼り付ける前にあらかじめ試験片下端から22 mmの部分に引いて
もよい。
e) 被覆膜を除いた部分を下にして垂直に被覆試験片をつるし,40±2 ℃の恒温空気浴中で1時間保持す

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る。
8.6.4 判定
3枚の試験片とも被覆膜が基準線以上流下しない場合は,“被覆膜のずり落ちがない”と判定する。
単位 mm
図6−耐流下性試験用試験片

8.7 低温付着性試験方法

8.7.1  概要
試料で被覆した試験片を−20 ℃に冷却し,切りきずを付け,被覆膜のがれの有無を調べる。
8.7.2 試験片,装置及び器具
試験片,装置及び器具は,次による。
a) 試験片 7.1.1に規定する3枚の冷間圧延鋼板試験片を,7.2.1によって調製したもの。
b) 恒温空気浴 試料温度を−20±2 ℃に保つことができるもの。
c) 引っかき試験器 4枚のかみそり刃を3.2 mm間隔に固定したもので,図7に示す構造のもの。
単位 mm
図7−引っかき試験器の例
8.7.3 試験の手順
試験の手順は,次による。
a) 7.3.2によって試料を試験片に被覆する。
b) −20±2 ℃に保った恒温空気浴中で被覆試験片を1時間冷却する。
c) 直ちに,引っかき試験器を用いて被覆面に長さ25 mmの4本の金属面に達する切りきずを付ける。さ
らに,4本の切りきずを最初の4本に直角に引いて正方形の目を作り,切りきずで囲まれた被覆膜の

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がれの有無を調べる。
8.7.4 判定
3枚の被覆試験片ともがれない場合は,“被覆膜のがれがない”と判定する。

8.8 水・ペースト置換性試験方法

8.8.1  概要
精製水を付着させた試験片に,試料を塗布した後,水中に24時間保持する。その後,試験片のさびの発
生の有無を調べる。
8.8.2 試験片,器具及び材料
試験片,器具及び材料は,次による。
a) 試験片 7.1.2に規定する3枚のブラスト試験片を,7.2.2によって調製したもの。
b) つり具 7.3.1に規定するもの。
c) 溶剤 JIS K 2201に規定する3号又は4号。
d) ろ紙 JIS P 3801に規定するもの。
8.8.3 試験の手順
試験の手順は,次による。
a) 試料50 gに精製水5 gを加え,十分にかくはんする。
b) 試験片をつり具を用いてつり下げ,直ちに精製水に浸してすぐ引き上げ,垂直にして5秒以内にろ紙
を底部に触れさせて精製水をきる。ただし,試験片が精製水をはじく場合には,その試験片は,用い
ない。
c) 精製水を付着させた試験片にa) で準備した試料を厚さ約1 mmになるようにへらで塗布し,23±3 ℃
の水中に24時間水平に保持する。
d) 試験後の試験片の被覆膜を溶剤で洗い落とす。判定面は,精製水中に保持したときの上面とし,図2
の測定面内のさびの発生の有無を目視によって調べる。
8.8.4 判定
3枚の試験片ともさびの発生がない場合は,“さびの発生がない”と判定する。

8.9 ペトロラタム系防食ペーストテープの引張強さ試験方法

8.9.1  概要
引張試験機を用い,試料が引張応力に耐える力を測定する。
8.9.2 装置
引張試験機は,JIS K 6272に規定するもので,力計測系の等級は,1級とする。
8.9.3 試験片の作製方法
試料の端から100 mm以上離れた位置で,かつ,幅方向の両端から均等に離れた位置から,幅が25±0.5
mmで,つかみ間隔を100 mmにできる長さ(例えば,200 mm)の試験片を3枚作製する。
8.9.4 試験の手順
試験の手順は,次による。
a) 試験片を初荷重で引張試験機に,つかみ間隔100±1 mmで図8のとおり取り付ける。ただし,初荷重
は,試験片を手でたるみが生じない程度に引っ張った状態とする。
b) 引張速さ200±20 mm/minで引っ張り,試験片が破断するまで荷重を加え,破断時の指示値(最大力)
を読み取る。

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単位 mm
図8−引張試験の試験片取付方法の例
8.9.5 判定
3枚の試験結果の平均値を小数点以下1桁に丸め,その値を引張強さとする。

8.10 塩水浸せき試験方法

8.10.1 概要
試料で被覆した試験片を塩水に192時間浸せきした後,被覆膜を除去して,さび発生度を調べる。
8.10.2 試験片,器具及び材料
試験片,器具及び材料は,次による。
a) 試験片 7.1.2に規定する3枚のブラスト試験片を,7.2.2によって調製したもの。
b) つり具 つり下げ間隔4050 mmのもの(図9参照)。
c) ビーカー 2 000 mlのもの。
d) 塩溶液 試験用塩溶液は,JIS Z 2371の4.1(試験用の塩溶液の調製)によって調製する。
e) 溶剤 JIS K 2201に規定する3号又は4号。
f) ガラス棒 JIS R 3645に規定する品質で,直径6 mm,長さ200 mmのもの。
8.10.3 試験の手順
試験の手順は,次による。
a) 7.3によって試料を試験片に塗布厚100150 μmになるように被覆する。
b) ビーカーに塩溶液を2 000 mlはかりとり,23±3 ℃に保つ。
c) 被覆試験片をつり具でつるし,図9に示すように3枚同時に塩溶液中に垂直につり下げる。このビー
カーにアルミニウムはくなどで蓋をし,192時間保持する。
d) 試験片を取り出し,水洗し,乾燥する。次に,被覆膜を溶剤で洗い落とし,自然乾燥する。
e) 試験片の測定面のさび発生度を,JIS K 2246の6.4(さび発生度測定方法)によって測定する。

――――― [JIS Z 1903 pdf 15] ―――――

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JIS Z 1903:2016の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 1903:2016の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB0651:2001
製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―触針式表面粗さ測定機の特性
JISB7503:2017
ダイヤルゲージ
JISB7512:2018
鋼製巻尺
JISB7516:2005
金属製直尺
JISC2338:2012
電気絶縁用ポリエステル粘着テープ
JISG3101:2015
一般構造用圧延鋼材
JISG3101:2020
一般構造用圧延鋼材
JISG3141:2017
冷間圧延鋼板及び鋼帯
JISG3141:2021
冷間圧延鋼板及び鋼帯
JISG4305:2012
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4305:2021
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4308:2013
ステンレス鋼線材
JISH3100:2018
銅及び銅合金の板及び条
JISH4000:2014
アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JISH4554:1999
ニッケル及びニッケル合金の線と引抜素材
JISK0050:2019
化学分析方法通則
JISK2201:1991
工業ガソリン
JISK2235:1991
石油ワックス
JISK2246:2018
防せい(錆)油
JISK2251:2003
原油及び石油製品―試料採取方法
JISK2265-4:2007
引火点の求め方―第4部:クリーブランド開放法
JISK2839:1990
石油類試験用ガラス器具
JISK5600-1-7:2014
塗料一般試験方法―第1部:通則―第7節:膜厚
JISK6272:2003
ゴム―引張,曲げ及び圧縮試験機(定速)―仕様
JISK8891:2006
メタノール(試薬)
JISP3801:1995
ろ紙(化学分析用)
JISR3645:1998
ガラス棒
JISR6251:2006
研磨布
JISR6252:2006
研磨紙
JISR6253:2006
耐水研磨紙
JISZ0103:1996
防せい防食用語
JISZ0237:2009
粘着テープ・粘着シート試験方法
JISZ0311:2004
ブラスト処理用金属系研削材
JISZ0312:2016
ブラスト処理用非金属系研削材
JISZ0701:1977
包装用シリカゲル乾燥剤
JISZ1522:2009
セロハン粘着テープ
JISZ1902:2009
ペトロラタム系防食テープ
JISZ2371:2015
塩水噴霧試験方法
JISZ8401:2019
数値の丸め方
JISZ8703:1983
試験場所の標準状態