JIS G 4321:2000 建築構造用ステンレス鋼材

JIS G 4321:2000 規格概要

この規格 G4321は、建築構造物に用いるステンレス鋼材について規定。

JISG4321 規格全文情報

規格番号
JIS G4321 
規格名称
建築構造用ステンレス鋼材
規格名称英語訳
Stainless steel for building structure
制定年月日
2000年6月20日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

77.140.20
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
鉄鋼 I 2021, 鉄鋼 II 2021
改訂:履歴
2000-06-20 制定日, 2005-07-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS G 4321:2000 PDF [22]
G 4321 : 2000

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,ステンレス協会 (JSSA)/財団法人日本規格
協会 (JSA) から工業標準原案を具して,日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申し出があり,日本工業標準調査
会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
JIS G 4321 : 2000には,次に示す附属書がある。
附属書(参考) 鋼材の断面形状,寸法,単位質量及び断面特性

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS G 4321 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
G 4321 : 2000

建築構造用ステンレス鋼材

Stainless steel for building structure

1. 適用範囲 この規格は,建築構造物に用いるステンレス鋼材(以下,鋼材という。)について規定する。
2. 引用規格 付表1に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構
成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
3. 種類及び記号 鋼材の種類は,4種類とし,その記号は,表1による。
表1 種類の記号
種類の記号
SUS304A
SUS304N2A
SUS316A
SCS13AA-CF
4. 化学成分
4.1 溶鋼分析値 鋼材は,13.1の試験を行い,その溶鋼分析値は表2による。
4.2 製品分析値 鋼材の製品分析値は,注文者の要求がある場合に13.1の試験を行い,その許容変動値
は,JIS G 0321による。ただし,この表に規定されていない元素及び化学成分の値については,受渡当事
者間の協定による。
表2 化学成分
単位 %
種類の記号 C Si Mn P S Ni Cr Mo N その他
SUS304A 0.08 1.00 2.00 0.045 0.030 8.00 18.00 − − −
以下 以下 以下 以下 以下 10.50 20.00
SUS304N2A 0.08 1.00 2.50 0.045 0.030 7.50 18.00 − 0.15 Nb
0.15
以下 以下 以下 以下 以下 10.50 20.00 0.30 以下
SUS316A 0.08 1.00 2.00 0.045 0.030 10.00 16.00 2.00 − −
以下 以下 以下 以下 以下 14.00 18.00 3.00
SCS13AA-CF 0.08 2.00 1.50 0.040 0.040 8.00 18.00 − − −
以下 以下 以下 以下 以下 11.00 21.00
5. 機械的性質 鋼材は,13.2の試験を行い,その機械的性質は,表3による。

――――― [JIS G 4321 pdf 2] ―――――

2
G 4321 : 2000
表3 機械的性質
種類の記号 0.1%耐力(1)引張強さ 降伏比(2) 伸び %
N/mm2 N/mm2 % 試験片 試験片
4号,5号,10号,11号,12A号,14A号,14B号
12B号,12C号,13B号,
SUS304A 235以上 520以上 60以下(3) 40以上 35以上
SUS304N2A 325以上 690以上 60以下(3) 35以上 30以上
SUS316A 235以上 520以上 60以下(3) 40以上 35以上
SCS13AA-CF 235以上 520以上 60以下 40以上 35以上
注(1) 0.1%耐力とは,引張試験において,0.1%の永久伸びを起こすときの力 (N) を平行部の断面積 (mm2) で除し
た商 (N/mm2) で,JIS Z 2241によるオフセット法によって求めた値である。
(2) 降伏比とは,引張強さに対する0.1%耐力の割合をいう。
(3) 山形鋼,平鋼,角形鋼管及び円形鋼管で冷間成形のままで使用する場合は,70%以下とすることができる。
このとき,種類の記号の末尾に−Cをつける。
6. 寸法許容差 鋼材の寸法許容差は,次による。
参考 鋼材の断面形状,寸法,単位質量及び断面特性を附属書に示す。
a) 熱間圧延H形鋼 熱間圧延H形鋼の寸法許容差は,表4による。

――――― [JIS G 4321 pdf 3] ―――――

                                                                                              3
G 4321 : 2000
表4 熱間圧延H形鋼の寸法許容差
備考 表4以外は受渡当事者間の協定による。
b) 鋼板及び鋼帯 鋼板及び鋼帯の寸法許容差は,JIS G 4304及びJIS G 4305による。
c) 熱間圧延等辺山形鋼 熱間圧延等辺山形鋼の寸法許容差は,JIS G 4317による。ただし,厚さの許容
差は,表5による。

――――― [JIS G 4321 pdf 4] ―――――

4
G 4321 : 2000
表5 熱間圧延等辺山形鋼の厚さの許容差
備考1. %表示は厚さ (t) に数値を乗じた値。
2. 表5以外は受渡当事者間の協定による。
d) 熱間圧延溝形鋼 熱間圧延溝形鋼の寸法許容差は,表6による。
表6 熱間圧延溝形鋼の寸法許容差
備考1. %表示は辺 (B) 又は高さ (H) に数値を乗じた値。
2. 表6以外は受渡当事者間の協定による。
e) 棒 棒の寸法許容差は,JIS G 4303,JIS G 4318による。ただし,ステンレス鋼棒の径又は辺の許容
差は,表7及び表8による。

――――― [JIS G 4321 pdf 5] ―――――

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JIS G 4321:2000の国際規格 ICS 分類一覧

JIS G 4321:2000の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISG0321:2017
鋼材の製品分析方法及びその許容変動値
JISG0404:2014
鋼材の一般受渡し条件
JISG0416:2014
鋼及び鋼製品―機械試験用供試材及び試験片の採取位置並びに調製
JISG1211:1995
鉄及び鋼―炭素定量方法
JISG1212:1997
鉄及び鋼―けい素定量方法
JISG1213:2001
鉄及び鋼―マンガン定量方法
JISG1214:1998
鉄及び鋼―りん定量方法
JISG1215:1994
鉄及び鋼―硫黄定量方法
JISG1216:1997
鉄及び鋼―ニッケル定量方法
JISG1217:2005
鉄及び鋼―クロム定量方法
JISG1218:1994
鉄及び鋼―モリブデン定量方法
JISG1228:1997
鉄及び鋼―窒素定量方法
JISG1237:1997
鉄及び鋼―ニオブ定量方法
JISG1253:2002
鉄及び鋼―スパーク放電発光分光分析方法
JISG1256:1997
鉄及び鋼―蛍光X線分析方法
JISG1257:1994
鉄及び鋼―原子吸光分析方法
JISG3446:2017
機械構造用ステンレス鋼鋼管
JISG3466:2015
一般構造用角形鋼管
JISG3466:2021
一般構造用角形鋼管
JISG3468:2016
配管用溶接大径ステンレス鋼鋼管
JISG3468:2021
配管用溶接大径ステンレス鋼鋼管
JISG3475:2014
建築構造用炭素鋼鋼管
JISG3475:2021
建築構造用炭素鋼鋼管
JISG4303:2012
ステンレス鋼棒
JISG4303:2021
ステンレス鋼棒
JISG4304:2012
熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4304:2021
熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4305:2012
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4305:2021
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4310:1999
ステンレス鋼板及び耐熱鋼板質量算出方法
JISG4317:2018
熱間成形ステンレス鋼形鋼
JISG4318:2016
冷間仕上ステンレス鋼棒
JISG4320:2003
冷間成形ステンレス鋼形鋼
JISG5121:2003
ステンレス鋼鋳鋼品
JISR6010:2000
研磨布紙用研磨材の粒度
JISZ2201:1950
医療用遠心沈デン器
JISZ2201:1998
金属材料引張試験片
JISZ2241:2011
金属材料引張試験方法
JISZ3121:2013
突合せ溶接継手の引張試験方法
JISZ8401:2019
数値の丸め方