6
S 2150-1993
注(3) 試験室の温度の測定は,手動ガスバルブから約1m離れた所で,温度計の水銀球部を手動ガスバ
ルブとほぼ同じ高さに固定して測定し,これを室温とする。
(b) 試験室の湿度は,JIS Z 8703の表2に規定する“常湿”[標準湿度状態20級 : (65±20) %]とする。
(2) 手動ガスバルブの使用状態及び設置状態は,各項に特に規定がない場合は,製造業者が指定する状態
(取扱説明書などに示す状態)とする。
(3) 試験器具及び装置は,次による。
(a) 試験器具は,付表2に示すもの,又はこれらと同等以上のものを用いる。
(b) 試験装置は,付表3に示すもの,又はこれらと同等以上のものを用いる。
7.2 構造及び寸法試験 構造及び寸法試験は,4.及び5.に規定する内容に応じ,目視,操作,試験器具な
どを用いて,4.及び5.の規定に適合しているかどうかを調べる。
7.3 耐熱性試験 耐熱性試験は,次によらなければならない。
(1) ISに規定する材料及びその他の材料で融点が明確な材料については,その融点を調べる。
(2) 融点が明確でない材料については,試料をガス炉又は電気炉の中に入れ,炉内の温度を規定温度まで
徐々に上げた後,規定温度に1時間保ち,溶融の有無を目視,試料の温度上昇記録などによって調べ
る。
(3) プラスチック製のつまみをもつものは,70±2℃の雰囲気中に24時間以上放置した後に常温中に取り
出し,使用操作などによって調べる。
7.4 耐食性試験 耐食性試験は,次によらなければならない。
(1) めっき,その他の表面処理を施したものでは,JIS Z 2371の2.(装置)及び8.(噴霧室の条件)に適
合する塩水噴霧試験室において,6.(試験用塩溶液)に適合する塩水を,24時間噴霧した後に,13.
(判定方法)(1)(面積法)によって,耐食性の有無を調べる。
(2) 塗装を施したものでは,片刃かみそりによって表面に5N [{500gf}] の押力でクロスカットを入れ,試料
の端面をシールし,(1)と同じ条件で塩水噴霧試験を行った後,クロスカットラインの周囲2.5mm幅及
び端面周囲10mm幅以外の部分における,さび,膨れの有無を調べる。次に水洗いし,室温の条件で
24時間乾燥した後,クロスカットの1ラインにJIS Z 1522に規定するテープ幅12mmのセロハン粘着
テープをはり,これを塗装面に直角の方向に引きはがした際のクロスカットラインの周囲2.5mm幅以
外の部分のはく離の有無を調べる。
7.5 気密試験 気密試験は,次によらなければならない。
(1) 通過漏れ 手動ガスバルブのガスの出口側を開放し,手動ガスバルブを閉として,ガスの入口側から
4.2kPa [{420mmH2O}] 及び0.5kPa [{50mmH2O}] の空気圧を加え,漏れ試験装置によってそれぞれの漏れ
量を調べる。
(2) 外部漏れ 手動ガスバルブのガスの出口側を適切なジグでふさぎ,手動ガスバルブを開として,ガス
の入口側から4.2kPa [{420mmH2O}] 及び0.5kPa [{50mmH2O}] の空気圧を加え,漏れ試験装置によって
それぞれの漏れ量を調べる。
7.6 負圧に対する強度試験 負圧に対する強度試験は,手動ガスバルブのガスの出口側を適切なジグで
ふさぎ,手動ガスバルブを閉とし,ガスの入口側に50kPa [{0.5kgf/cm2}] の負圧力を1分間加えた後,使用
上支障があるかどうかを調べ,さらに,7.5の試験を行い,漏れ量を調べる。
7.7 操作力試験 操作力試験は,手動ガスバルブの開の位置から閉の位置,及び閉の位置から開の位置
(ストップ機構があるものは止まるまでの位置)までに要する操作力をトルクメータなどによって測定す
る。
――――― [JIS S 2150 pdf 6] ―――――
7
S 2150-1993
7.8 ストッパ強度試験 ストッパ強度試験は,手動ガスバルブのストッパの位置で,製造業者が指定す
る操作力の5倍の力をストッパに加えた後,ストッパの破損又は著しい変形の有無を調べる。
7.9 反復使用試験 反復使用試験は,ブタン (C4H10) の成分が体積比95%以上のブタンガスを1.53.0l/h
の割合で通過させながら,手動ガスバルブの開閉操作を,520回/分の操作速度で12 000回行い,異常
の有無を調べ,さらに,7.5及び7.7の試験を行い,漏れ量及び操作力を調べる。
7.10 低温雰囲気試験 低温雰囲気試験は,手動ガスバルブを閉の状態で−20±2℃の雰囲気中に24時間
放置した後,常温常湿中に取り出し,3時間放置した後に異常の有無を調べ,さらに,7.5及び7.7の試験
を行い,漏れ量及び操作力を調べる。
7.11 高温雰囲気試験 高温雰囲気試験は,手動ガスバルブを閉の状態で製造業者が指定する温度の雰囲
気中に24時間放置した後,常温常湿中に取り出し,3時間放置した後に異常の有無を調べ,さらに,7.5
及び7.7の試験を行い,漏れ量及び操作力を調べる。
7.12 耐ねじ込み性試験 耐ねじ込み性試験は,手動ガスバルブの接続部にJIS K 2215に規定する1種の
潤滑油を2滴落とし,手動ガスバルブのガスの入口側と出口側に軽くねじ込んだ後,手動ガスバルブ本体
を固定し,ガスの入口側及び出口側の鋼管に表6に規定する回転力を加えて変形,破損及びき裂の有無を
調べ,さらに,鋼管を取り外し,7.5の試験を行い漏れ量を調べる。
表6 耐ねじ込み性試験の回転力
単位 N・m [{kgf・cm}]
接続口径の呼び(4) 回転力
R1/8 15 [{150}]
R1/4 20 [{200}]
R3/8 30 [{300}]
R1/2 35 [{350}]
R3/4 50 [{500}]
R1 60 [{600}]
注(4) IS B 0203に規定するねじの呼びをいう。以下,表7に
ついても同じ。
7.13 耐静荷重試験 耐静荷重試験は,7.12の試験の後,表7に規定する静荷重を図3に示すように15分
間加え,使用上支障がある変形,破損及びき裂の有無を調べ,さらに,7.5の試験を行い漏れ量を調べる。
表7 静荷重試験の荷重
単位 N [{kgf}]
接続口径の呼び(4) 静荷重
R1/8 60[{6}]
R1/4 70[{7}]
R3/8 80[{8}]
R1/2 90[{9}]
R3/4 100 [{10}]
R1 110 [{11}]
――――― [JIS S 2150 pdf 7] ―――――
8
S 2150-1993
図3 耐静荷重試験
7.14 部品性能試験
7.14.1 ゴム,プラスチックなどのパッキン類の材料試験 ゴム,プラスチックなどのパッキン類の材料試
験は,次によらなければならない。
(1) ゴム,プラスチックなどのパッキン類は,あらかじめ質量を測定した3個の試料を温度5℃以上25℃
以下のn-ペンタン中に72時間以上浸せきした後にn-ペンタンから取り出し,24時間大気中に放置し
た後,3個の試料の各々の質量を測定し,次の式によって質量変化率を算出し,3個の試料の相加平均
値を求める。
また,使用上支障がある変質,変形などの有無を目視などによって調べる。
M M0
M 100
M0
ここに, 質量変化率 (%)
M : 試験後の質量 (g)
M0 : 試験前の質量 (g)
(2) ゴム製のガスケット及び弁は,次による。
(a) 図4に示す装置にn-ペンタン液約0.5gを充てんし,その装置に厚さ2mm,外径19mm,内径8mm
の試料を入れ,厚さ80%に圧縮した状態にする。次に,装置全体をひょう量した後,温度23±2℃
の大気中に24時間放置した後,再度,ひょう量し,3個の試料の各々についてn-ペンタンの時間当
たりの透過量を算出し,3個の試料の相加平均値を求める。
(b) (a)の試験後,装置内のn-ペンタン液を排出し,100±2℃の恒温槽内に7日間保持した後,再度,(a)
の試験を行い,n-ペンタンの時間当たりの透過量を算出し,3個の試料の相加平均値を求める。
――――― [JIS S 2150 pdf 8] ―――――
9
S 2150-1993
図4 ゴム製ガスケットの耐ガス性試験装置
7.14.2 シール材の試験 シール材の試験は,シール材約1gをアルミニウム板に一様に塗布し,24時間常
温中に放置した後に質量を測定し,図5に示すシール材の耐ガス性試験装置のU字管に入れ,ガラス栓A
及びガラス栓Bを開き,内部の空気をブタンガスで置換し,ガラス栓Bを閉め,U字管のブタンの圧力を
5kPa [{500mmH2O}] に保ち,かつ,温度20±1℃及び4±1℃でそれぞれ1時間放置した後,それぞれの温
度におけるシール材の質量を測定し,次の式によって質量変化率を算出する。
なお,アルミニウム板に塗布したときに流れ落ちるようなものにあっては,直径が8cm以上のガラス製
の平底の容器に20ml以上のシール材を入れ,ブタンガスで満たされたケース内に入れて測定する。
M M0
M 100
M0
ここに, 質量変化率 (%)
M : 試験後の質量 (g)
M0 : 試験前の質量 (g)
――――― [JIS S 2150 pdf 9] ―――――
10
S 2150-1993
図5 シール材及びグリースの耐ガス性試験装置
7.14.3 グリースの試験 グリースの試験は,次によらなければならない。
(1) 耐腐食性試験 耐腐食性試験は,JIS K 2220の5.5のB法によって試験し,銅板の緑色又は黒色変化
の有無を調べる。
(2) 耐水性試験 耐水性試験は,グリース約0.5gをJIS Z 8801に規定する呼び寸法150 テンレス
鋼製ふるい上に,面積が約20cm2になるように一様に塗布し,常温の蒸留水中に72時間浸せきした後,
水の濁り及び沈殿物の有無を調べる。
(3) 耐ガス性試験 耐ガス性試験は,グリース約1gをアルミニウム板に一様に塗布し,24時間常温中に
放置した後に質量を測定し,図5に示すグリースの耐ガス性試験装置のU字管に入れ,ガラス栓A及
びBを開き,内部の空気をブタンガスで置換し,ガラス栓Bを閉め,U字管のブタンの圧力を5kPa
[{500mmH2O}] に保ち,かつ,温度20±1℃及び4±1℃でそれぞれ1時間放置した後,それぞれの温度
におけるグリースの質量を測定し,次の式によってグリースの質量変化率を算出する。
M M0
M 100
M0
ここに, 質量変化率 (%)
M : 試験後の質量 (g)
M0 : 試験前の質量 (g)
(4) 耐熱性試験 耐熱性試験は,JIS K 2220の5.6のA法によって試験して,グリースの蒸発量 (%) を次
の式によって算出し,2個の試験結果の相加平均値を求める。
M M0
M 100
M0
――――― [JIS S 2150 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS S 2150:1993の国際規格 ICS 分類一覧
- 27 : エネルギー及び熱伝達工学 > 27.060 : バーナ.ボイラ > 27.060.20 : ガス燃料バーナ
JIS S 2150:1993の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0203:1999
- 管用テーパねじ
- JISB0251:2008
- メートルねじ用限界ゲージ
- JISB0253:1985
- 管用テーパねじゲージ
- JISB2401:2005
- Oリング
- JISB7411:1997
- 一般用ガラス製棒状温度計
- JISB7502:2016
- マイクロメータ
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISB7516:2005
- 金属製直尺
- JISB7601:1983
- 上皿天びん
- JISC2531:1999
- 鉄ニッケル軟質磁性材料
- JISC3101:1994
- 電気用硬銅線
- JISC3102:1984
- 電気用軟銅線
- JISG3302:2019
- 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
- JISG3313:2015
- 電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
- JISG3313:2021
- 電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
- JISG3314:2019
- 溶融アルミニウムめっき鋼板及び鋼帯
- JISG3446:2017
- 機械構造用ステンレス鋼鋼管
- JISG3459:2016
- 配管用ステンレス鋼鋼管
- JISG3459:2021
- 配管用ステンレス鋼鋼管
- JISG4303:2012
- ステンレス鋼棒
- JISG4303:2021
- ステンレス鋼棒
- JISG4304:2012
- 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4304:2021
- 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2012
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2021
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4308:2013
- ステンレス鋼線材
- JISG4313:2011
- ばね用ステンレス鋼帯
- JISG4314:2013
- ばね用ステンレス鋼線
- JISH3100:2018
- 銅及び銅合金の板及び条
- JISH3250:2015
- 銅及び銅合金の棒
- JISH3250:2021
- 銅及び銅合金の棒
- JISH3300:2018
- 銅及び銅合金の継目無管
- JISH3320:2006
- 銅及び銅合金の溶接管
- JISH4000:2014
- アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
- JISH4040:2015
- アルミニウム及びアルミニウム合金の棒及び線
- JISH4080:2015
- アルミニウム及びアルミニウム合金継目無管
- JISH4090:1990
- アルミニウム及びアルミニウム合金溶接管
- JISH4100:2015
- アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
- JISH5120:2016
- 銅及び銅合金鋳物
- JISH5121:2016
- 銅合金連続鋳造鋳物
- JISH5202:2010
- アルミニウム合金鋳物
- JISH5302:2006
- アルミニウム合金ダイカスト
- JISK2215:1993
- 内燃機関用潤滑油
- JISK2220:2013
- グリース
- JISZ1522:2009
- セロハン粘着テープ
- JISZ2371:2015
- 塩水噴霧試験方法
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態
- JISZ8801-1:2019
- 試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい