JIS A 4111:2021 太陽熱温水器 | ページ 2

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A 4111 : 2021
JIS R 3206 強化ガラス
JIS R 3411 ガラスチョップドストランドマット
JIS R 3412 ガラスロービング
JIS R 3417 ガラスロービングクロス
JIS S 3200-7 水道用器具−浸出性能試験方法
JIS Z 1522 セロハン粘着テープ
JIS Z 2371 塩水噴霧試験方法

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
自然循環形太陽熱温水器
太陽熱を利用して給湯する装置のうち,集熱部で得た熱エネルギーを熱サイホン,ヒートパイプなどの
自然循環作用を利用して貯湯部に搬送し,給湯用水を直接又は間接的に加熱し,保温した状態で貯湯する
形式のもので,集熱部と貯湯部とが一体となっているもの
3.2
集熱部
透過体,集熱体,断熱材,内部反射体,外装箱,固定部などで構成し,太陽放射エネルギーを熱エネル
ギーに変換して,給湯用水,集熱媒体などを加熱する部分
3.3
貯湯部
貯湯タンク,断熱材,外装箱,固定部,集熱部との接続間などで構成し,集熱部で得た熱エネルギーで
加熱した給湯用水を保温及び貯湯する部分
3.4
貯湯タンク
貯湯部に内蔵するもので,給湯用水を貯湯する容器
注釈1 貯湯タンクには,給水部を兼ねるものがある。
3.5
給水部
温水器への給水を自動的に行うとともに,円滑で安全な給湯を行うため,給水量又は給水圧力を制御す
るものを含む,給水導入部分
注釈1 大気開放形(以下,開放形という。)の場合は,給水口,シスターン(温水器では,貯湯タンク
を兼ねることが多い。)ボールタップ,越流管などで構成する。
注釈2 密閉形では,給水口,水道用減圧弁などから構成する。
3.6
反射体
太陽放射エネルギーを反射し,集熱体への入射量を増加させる部分

――――― [JIS A 4111 pdf 6] ―――――

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3.7
透過体
集熱部の表面に用い,太陽光を透過し,集熱体からの対流及び放射熱損失を低減する部分
3.8
集熱体
入射した太陽放射エネルギーを吸収して,熱エネルギーに変換し,集熱媒体に伝熱する部分
3.9
集熱面
平行光線に対して垂直で,その平行光線による集熱部の投影面積が最大となる平面
3.10
集熱部総面積
集熱部への平行光線に対して垂直な投影面積から,集熱部の固定部(図4の12等),接続管など突出部
(図4の11等)を除いた図1図3に示す部分の面積
図1−自然循環形温水器の貯湯部総面積及び集熱部総面積の例1
図2−自然循環形温水器の貯湯部総面積及び集熱部総面積の例2

――――― [JIS A 4111 pdf 7] ―――――

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図3−自然循環形温水器の貯湯部総面積及び集熱部総面積の例3
3.11
貯湯部総面積
温水器の設置面に平行な面への貯湯部の投影面積から,貯湯部の固定部(図4の12等),接続管など突
出部(図4の7等)を除いた図1図3に示す部分の面積
3.12
温水器面積
集熱部総面積と貯湯部総面積との合計
3.13
集熱面日射量
集熱面において,熱電対列式全天日射計を用いて測定された全天日射強度(W/m2)を時間積分した単
位面積当たりのエネルギー量(kJ/m2)
3.14
温水器集熱効率
温水器の1日の単位面積当たり温水器集熱量QT[kJ/(m2·日)]を1日の集熱面日射量Id[kJ/(m2·日)]
で除した値
注釈1 ここでの面積は集熱部総面積を基準とする。
3.15
集熱媒体
集熱部から貯湯部に熱エネルギーを運ぶ媒体
3.16
空だき
集熱媒体及び給湯用水が充されない状態で太陽放射エネルギーを受け,集熱できない状態
3.17
貯湯量
貯湯タンク内に貯湯される給湯用水の容量

――――― [JIS A 4111 pdf 8] ―――――

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3.18
保有水量
貯湯部に貯蔵する給湯用水の容量と集熱媒体の容量との合計量
注釈1 直接加熱式の温水器の場合は,貯湯量に等しく,間接加熱式の温水器の場合は,貯湯量と貯湯
部内の集熱媒体の容量との合計量に等しい。
3.19
有効出湯効率
集熱終了後,貯湯タンクに貯められた湯の保有する熱量のうち,貯湯タンクの湯全量を給湯したときの
給湯熱量の割合
注釈1 有効出湯効率は太陽熱利用量の一つの指標になっているが,貯湯タンク全量給湯後に残った熱
量も給湯に利用できるので,有効出湯効率の値がそのまま,利用の割合を表しているものでは
ない。貯湯タンク容量以上の給湯利用量があれば,有効出湯効率を上回る給湯利用の可能性は
あるといえる。
3.20
固定部
温水器を固定線及び緊結金物を用いて架台及び建物の主要構造部に緊結するために,温水器側に設けた
部分
3.21
直置
設置形式が,屋根面と集熱部下面又は集熱部下面がおおむね平行で,その間隔が100 mmを超えないよ
うに設置する方法
3.22
最高使用圧力
温水器接続部に対する製造業者が指定する最高圧力。ただし,密閉形温水器については,製造業者が指
定する貯湯タンクの最高圧力も最高使用圧力という。
3.23
塗膜
塗料を塗布してできた膜及び塩化ビニル樹脂金属積層板の表面の被覆層

4 種類及び各部の名称

4.1 種類

  温水器の種類は,次による。
a) 温水器は,加熱方式によって区分し,表1による。
表1−加熱方式による区分
種類 加熱方式
直接加熱式 集熱部において,太陽放射エネルギーによって給湯用水を直接加熱する方式
間接加熱式 集熱部において,太陽放射エネルギーによって集熱媒体を加熱し,それを用いて
間接的に給湯用水を加熱する方式

――――― [JIS A 4111 pdf 9] ―――――

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b) 温水器は,構造によって区分し,表2による。
表2−構造による区分
種類 構造
開放形 貯湯タンク内の液面が大気に開放されている構造
密閉形 貯湯タンク内の給湯用水が大気圧を超える構造

4.2 各部の名称

  温水器の各部の名称を,図4図6に示す。
番号 名称 番号 名称
1 集熱体 6 ボールタップ
2 外装箱 7 給水口
2 外装箱 8 接続管
3 透過体 9 給湯口
4 断熱材 10 越流管
4 断熱材 11 水抜口
5 貯湯タンク 12 固定部
注記1 集熱部とは,14,11及び12を組み立てたものをいう。
注記2 貯湯部とは,2,4,510及び12を組み立てたものをいう。
注記3 温水器には,集熱効率を上げるため反射体を設ける場合がある。
図4−直接加熱式·開放形の温水器の例

――――― [JIS A 4111 pdf 10] ―――――

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JIS A 4111:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 4111:2021の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISA1415:2013
高分子系建築材料の実験室光源による暴露試験方法
JISA9504:2017
人造鉱物繊維保温材
JISA9511:2017
発泡プラスチック保温材
JISA9521:2017
建築用断熱材
JISB1501:2009
転がり軸受―鋼球
JISB2061:2017
給水栓
JISB2301:2013
ねじ込み式可鍛鋳鉄製管継手
JISB2302:2013
ねじ込み式鋼管製管継手
JISB8410:2004
水道用減圧弁
JISB8414:2004
温水機器用逃し弁
JISG3131:2018
熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
JISG3141:2017
冷間圧延鋼板及び鋼帯
JISG3141:2021
冷間圧延鋼板及び鋼帯
JISG3302:2019
溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JISG3312:2019
塗装溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JISG3313:2015
電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JISG3313:2021
電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JISG3314:2019
溶融アルミニウムめっき鋼板及び鋼帯
JISG3317:2019
溶融亜鉛―5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯
JISG3318:2019
塗装溶融亜鉛―5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯
JISG3320:2016
塗装ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG3321:2019
溶融55%アルミニウム―亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯
JISG3322:2019
塗装溶融55%アルミニウム―亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯
JISG3442:2015
水配管用亜鉛めっき鋼管
JISG3448:2016
一般配管用ステンレス鋼鋼管
JISG3452:2019
配管用炭素鋼鋼管
JISG3459:2016
配管用ステンレス鋼鋼管
JISG3459:2021
配管用ステンレス鋼鋼管
JISG4305:2012
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4305:2021
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISH3100:2018
銅及び銅合金の板及び条
JISH3250:2015
銅及び銅合金の棒
JISH3250:2021
銅及び銅合金の棒
JISH3300:2018
銅及び銅合金の継目無管
JISH3401:1966
銅棒
JISH3401:2001
銅及び銅合金の管継手
JISH4000:2014
アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JISH4100:2015
アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
JISK6353:1997
水道用ゴム
JISK6718-1:2015
プラスチック―メタクリル樹脂板―タイプ,寸法及び特性―第1部:キャスト板
JISK6718-2:2015
プラスチック―メタクリル樹脂板―タイプ,寸法及び特性―第2部:押出板
JISK6719-1:2011
プラスチック―ポリカーボネート(PC)成形用材料及び押出用材料―第1部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎
JISK6720-1:1999
プラスチック―塩化ビニルホモポリマー及びコポリマー(PVC)―第1部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎
JISK6732:1996
農業用ポリ塩化ビニルフィルム
JISK6741:2016
硬質ポリ塩化ビニル管
JISK6742:2016
水道用硬質ポリ塩化ビニル管
JISK6743:2016
水道用硬質ポリ塩化ビニル管継手
JISK6744:2019
ポリ塩化ビニル被覆金属板及び金属帯
JISK6745:2015
プラスチック―硬質ポリ塩化ビニル板
JISK6761:2017
一般用ポリエチレン管
JISK6762:2019
水道用ポリエチレン二層管
JISK6781:1994
農業用ポリエチレンフィルム
JISK6919:1992
繊維強化プラスチック用液状不飽和ポリエステル樹脂
JISK6934-1:2006
プラスチック―アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン(ABS)成形用及び押出用材料―第1部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎
JISK7137-1:2001
プラスチック―ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)素材―第1部:要求及び分類
JISK7161-1:2014
プラスチック―引張特性の求め方―第1部:通則
JISK7161-2:2014
プラスチック―引張特性の求め方―第2部:型成形,押出成形及び注型プラスチックの試験条件
JISK7361-1:1997
プラスチック―透明材料の全光線透過率の試験方法―第1部:シングルビーム法
JISR3106:2019
板ガラスの透過率・反射率・放射率の試験方法及び建築用板ガラスの日射熱取得率の算定方法
JISR3202:2011
フロート板ガラス及び磨き板ガラス
JISR3203:2009
型板ガラス
JISR3205:2005
合わせガラス
JISR3206:2003
強化ガラス
JISR3411:2019
ガラスチョップドストランドマット
JISR3412:2014
ガラスロービング
JISR3412:2020
ガラスロービング
JISR3417:2009
ガラスロービングクロス
JISS3200-7:2004
水道用器具―浸出性能試験方法
JISZ1522:2009
セロハン粘着テープ
JISZ2371:2015
塩水噴霧試験方法