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を加えて溶かし,水を標線まで加えて混合する。この液4.0 mLを全量フラスコ500 mLにとり,1
mol/L硫酸5.0 mLを加え,水を標線まで加え,トリトン溶液1 mLを加え混合する。保管する場合
には,冷蔵とする。
6) ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル溶液(トリトン溶液という。) ポリオキシエチレン
オクチルフェニルエーテル[トリトン(X−100)]30 mLに水70 mLを加え,よくかき混ぜる。
7) 1 mol/L硫酸(H2SO4 : 98.08 g/L) 水1 000 mLをビーカーにとり,JIS K 8951に規定する硫酸60 mL
をかき混ぜながら徐々に加えて放冷した後,気密容器に入れて保存する。
8) アンモニウム標準液(NH4 : 0.01 mg/mL) 6.11.1 a) 10)による。
b) 装置 主な装置は,次のとおりとする。
連続流れ分析装置 装置の構成は,JIS K 0126に規定する分光光度計及び透析分離機能を備えたも
の。装置の構成の例を図4に示す。
送液部
反応部 検出部 指示・記録部
(試料・試薬導入部)
送気部
図4−連続流れ分析装置の構成例
c) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 試料溶液の調製は,試料0.1 gを全量フラスコ100 mLにはかりとり,水を加えて溶かし,水を標線
まで加えて混合する。
2) 検量線溶液の調製は,3個の全量フラスコ100 mLのそれぞれにアンモニウム標準液(NH4 : 0.01
mg/mL)0.5 mL,1.0 mL,5.0 mLをとり,水を標線まで加えて混合する(それぞれ,Y1液,Y2液及
びY3液とする。)。
3) 空試験溶液は,試料溶液の希釈に用いた水とする。
4) 分析装置及び検出器を作動できる状態にし,水及び試薬溶液をポンプで送液し,分析に支障を来さ
ない状態になるまで待つ。この間,流れの気泡の間隔が乱れていないことを確認する。
5) 試料溶液,空試験溶液,Y1液,Y2液及びY3液を波長630 nmにおける吸光度を測定する。
d) 計算 JIS K 0126の6.1.2(連続流れ分析)によって検量線を作成し,アンモニウム(NH4)の含有率
を計算する。
e) 判定 c)によって操作し,d)によって計算し,次に適合するとき,“アンモニウム(NH4) : 質量分率
0.05 %以下(規格値)”とする。
計算して得られた含有率が,規格値を満足している。
6.12 他のアミノ酸
他のアミノ酸の試験方法は,次による。
a) 試薬及び試験用溶液類 試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。
1) 塩酸(1 mol/L) 6.4 a)による。
2) (-)-シスチン JIS K 9048に規定するもの。
3) -エチルマレイミド溶液 N-エチルマレイミド(純度 質量分率97.0 %以上のもの)2 gを水に溶か
――――― [JIS K 8470 pdf 16] ―――――
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し,水で100 mLにする。
4) ニンヒドリン・アセトン溶液(発色液) JIS K 8870に規定するニンヒドリン2 gをJIS K 8034に規
定するアセトンに溶かし,アセトンで100 mLにする。
b) 器具及び装置 主な器具及び装置は,次のとおりとする。
1) 薄層板 (50 mm200 mm)×200 mmの平滑で均一な厚さのガラス板に,固定相基材を0.2 mm0.3
mmの均一な厚さに塗布したもの。
注記 薄層板は,市販の既製品も使用することができる。
2) 展開容器 例を図5に示す。
3) マイクロシリンジなど 少量の定容量の測定溶液をはかりとる体積計。
4) ピストン式ピペット JIS K 0970に規定するもの。
5) ろ紙 JIS P 3801に規定するもの。
6) 乾燥器 試験温度に対して±2 ℃以内に調節できるもの。
図5−展開容器の例
c) 分析条件
1) 固定相基材の種類 薄層クロマトグラフ用シリカゲル
2) 展開溶媒 JIS K 8810に規定する1-ブタノール100 mL,水50 mL及びJIS K 8355に規定する酢酸
50 mLを混合する。
3) 展開距離 約10 cm
d) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 試料溶液の調製は,試料0.50 gを全量フラスコ50 mLにはかりとり,N-エチルマレイミド溶液を加
えて溶かし,N-エチルマレイミド溶液を標線まで加えて混合し,2時間放置する。
2) 対照液の調製は,L(-)-シスチン0.50 gを全量フラスコ100 mLにはかりとり,塩酸(1 mol/L)を加
えて溶かし,塩酸(1 mol/L)を標線まで加えて混合する。その液1 mLを全量フラスコ50 mLに正
確にとり,N-エチルマレイミド溶液を標線まで加えて混合する。
3) 薄層板の下端から約20 mm上の位置を原線とし,原線上の左右両端から少なくとも10 mm離れた
位置に試料溶液0.005 mL(試料量50 μg)及び対照液0.005 mL[L(-)-シスチン量0.5 μg]をマイク
ロシリンジ,ピストン式ピペットなどを用いて10 mm以上の間隔で2 mm6 mmの円形状にスポッ
トし,乾燥する。
4) 展開容器の内壁に沿ってろ紙を巻き,ろ紙を展開溶媒で湿し,更に展開溶媒を約10 mmの深さに入
れ,展開容器を密閉した後,室温で約1時間放置して展開溶媒の蒸気を飽和させる。
――――― [JIS K 8470 pdf 17] ―――――
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5) これに薄層板を器壁に触れないように入れ,容器を密閉し,室温で放置して展開させる。
6) 展開溶媒の先端が原線から約10 cmの距離まで上昇したとき,薄層板を取り出し,直ちに溶媒の先
端の位置に印を付けて風乾後,100 ℃で30分間乾燥し,放冷する。これに発色液を噴霧し,80 ℃
で10分間加熱して発色させ,スポットの位置,数などを調べる。
e) 判定 d) によって操作し,次に適合するとき,“他のアミノ酸 : 試験適合”とする。
発色液を噴霧した薄層板は,主スポット以外のスポットは,対照液から得られるスポットより濃く
ない[L(-)-シスチンとして質量分率1.0 %以下]。
注記 移動率(Rf)を求める場合は,次の式によって算出する。
Rf a
b
ここに, Rf : 移動率
a : 原線からスポットの中心までの距離(mm)
b : 原線から溶媒先端までの距離(mm)
なお,L-システイン塩酸塩一水和物のRf値は,約0.6,L(-)-シスチンのRf値は,約0.3であ
る。
7 容器
容器は,気密容器とする。
8 表示
容器には,次の事項を表示する。
a) 日本工業規格(日本産業規格)番号
b) 名称“L-システイン塩酸塩一水和物”及び“試薬”の文字
c) 種類
d) 化学式及び式量
e) 純度
f) 内容量
g) 製造番号
h) 製造業者名又はその略号
JIS K 8470:2016の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 8470:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0063:1992
- 化学製品の旋光度測定方法
- JISK0067:1992
- 化学製品の減量及び残分試験方法
- JISK0115:2004
- 吸光光度分析通則
- JISK0115:2020
- 吸光光度分析通則
- JISK0117:2017
- 赤外分光分析通則
- JISK0126:2019
- 流れ分析通則
- JISK0970:2013
- ピストン式ピペット
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISK8012:2006
- 亜鉛(試薬)
- JISK8034:2006
- アセトン(試薬)
- JISK8044:2014
- 三酸化二ひ素(試薬)
- JISK8051:2010
- 3-メチル-1-ブタノール(試薬)
- JISK8102:2012
- エタノール(95)(試薬)
- JISK8107:2017
- エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物(試薬)
- JISK8116:2006
- 塩化アンモニウム(試薬)
- JISK8136:2017
- 塩化すず(II)二水和物(試薬)
- JISK8150:2006
- 塩化ナトリウム(試薬)
- JISK8155:2017
- 塩化バリウム二水和物(試薬)
- JISK8180:2015
- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)
- JISK8201:2006
- 塩化ヒドロキシルアンモニウム(試薬)
- JISK8202:2019
- 1,10-フェナントロリン塩酸塩一水和物(試薬)
- JISK8230:2016
- 過酸化水素(試薬)
- JISK8288:2007
- くえん酸三ナトリウム二水和物(試薬)
- JISK8295:2020
- グリセリン(試薬)
- JISK8355:2006
- 酢酸(試薬)
- JISK8355:2021
- 酢酸(試薬)
- JISK8359:2006
- 酢酸アンモニウム(試薬)
- JISK8371:2006
- 酢酸ナトリウム三水和物(試薬)
- JISK8374:2007
- 酢酸鉛(II)三水和物(試薬)
- JISK8432:2017
- 酸化マグネシウム(試薬)
- JISK8521:2016
- しゅう酸アンモニウム一水和物(試薬)
- JISK8541:2015
- 硝酸(試薬)
- JISK8541:2021
- 硝酸(試薬)
- JISK8550:2006
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8550:2021
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8563:2018
- 硝酸鉛(II)(試薬)
- JISK8567:2018
- 硝酸マグネシウム六水和物(試薬)
- JISK8576:2019
- 水酸化ナトリウム(試薬)
- JISK8580:2011
- すず(試薬)
- JISK8625:2017
- 炭酸ナトリウム(試薬)
- JISK8637:2006
- チオ硫酸ナトリウム五水和物(試薬)
- JISK8659:2014
- でんぷん(溶性)(試薬)
- JISK8722:2019
- ペンタシアノニトロシル鉄(III)酸ナトリウム二水和物(試薬)
- JISK8777:2017
- ピリジン(試薬)
- JISK8798:2012
- フェノール(試薬)
- JISK8810:2018
- 1-ブタノール(試薬)
- JISK8863:2007
- ほう酸(試薬)
- JISK8870:2017
- ニンヒドリン(試薬)
- JISK8913:2006
- よう化カリウム(試薬)
- JISK8920:2008
- よう素(試薬)
- JISK8949:2019
- 硫化ナトリウム九水和物(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)
- JISK8962:2008
- 硫酸カリウム(試薬)
- JISK8982:2008
- 硫酸アンモニウム鉄(III)・12水(試薬)
- JISK9048:1995
- L(-)-シスチン(試薬)
- JISK9512:2013
- N,N-ジエチルジチオカルバミド酸銀(試薬)
- JISP3801:1995
- ろ紙(化学分析用)
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISR3505:1994
- ガラス製体積計
- JISZ0701:1977
- 包装用シリカゲル乾燥剤