JIS S 2092:2010 家庭用ガス燃焼機器の構造通則 | ページ 2

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表1−用途による区分
用途 機種 区分内容
暖房機器 ガス暖房機器(ガスストーブ) ガスの燃焼によって発生した熱を利用し,対流,放射などによって部
屋を暖める機器。
温水機器 ガス瞬間湯沸器 給水に関連してガス通路を開閉することができる機構をもち,水が熱
交換部を通過する間に加熱される構造の給湯専用の機器。
ガス貯湯湯沸器 貯湯槽内にあらかじめ蓄えた水を加熱し,湯温に関連してガス通路を
開閉することができる機構をもち,貯湯部が密閉されており,貯湯部
に0.1 MPaを超える圧力がかからず,かつ,伝熱面積が4 m2以下の給
湯専用の機器。
ガスふろがま 浴槽内の水をガスの燃焼熱で直接循環加熱する装置であって,浴槽内
の水を加熱するための熱交換部(以下,かま本体という。)とバーナ(以
下,ふろバーナという。)とを組み合わせて一体構成しているふろ部だ
けの機器,及び給湯機能を組み合わせた複合形の機器。
調理機器 バーナの上になべなどを支えて,調理する機器。
ガスこんろ(カセットこんろを
除く。)
ガスグリル 食品を主としてじかび(直火)で焼く機器。
ガスオーブン 食品をじかび(直火)によらず,放射熱及び/又は対流熱で調理する
機器。
ガス炊飯器 米飯の炊き上がりを検知し,自動的にメーンバーナを消火させる装置
を備えた機器。
ガスクッキングテーブル ガスこんろ,ガスグリルなどの機器を備えたテーブル(食卓)。
複 ガスグリル付こんろ ガスグリルを備えたガスこんろ。
合 ガスレンジ ガスオーブンとガスこんろ(ガスグリル付こんろを含む。)とを組み合

わせた機器。
ガスグリル付こんろ及び ガスこんろ,ガスグリル,ガスオーブン,ガス炊飯器のいずれか二つ
ガスレンジを除くその他 以上を組み合わせた機器。
のもの
乾燥機器 ガス衣類乾燥機 洗濯した衣類を乾燥する機器であって,ガスの燃焼熱で加熱した空気
を送風機で通風して乾燥する機器。
表2−屋内外設置による区分
設置方式 区分内容 略号 関連図番号
屋内式 屋内に設置して用いる機器。 − 図4図12
屋外式 屋外に設置して用いる機器。 RF 図13

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表3−屋内式機器の給排気方式による区分
給排気方式 区分内容 呼称 略号 関連図番号
開放式 開放式
燃焼用空気を屋内から採り,燃焼ガスを屋 − 図4
内に排出する方式。
半密閉式 自然排 自然排気式
燃焼用空気を屋内から採り,燃焼ガスを排 CF 図5
気式 気筒を用いて,自然通気力によって屋外に
排出する方式。
強制排 強制排気式
燃焼用空気を屋内から採り,燃焼ガスを送 FE 図6
気式 風機を用いて強制的に屋外に排出する方
式。
密閉式 自然給 バランス外
給排気筒を外気に接する壁を貫通して屋外 BF BF-W 図7
排気式 壁式
に出し,自然通気力によって給排気を行う
方式。
バランスチ
給排気筒を専用給排気室(チャンバ)内に BF-C 図8
ャンバ式
接続して,自然通気力によって開放廊下に
給排気を行う方式。
給排気筒を共用給排気筒(Uダクト,SEダバランスダ BF-D 図9
クト式
クトなど)内に接続して自然通気力によっ
て給排気を行う方式。
強制給 強制給排気
給排気筒を外気に接する壁を貫通して屋外 FF FF-W 図10
排気式 外壁式
に出し,送風機を用いて強制的に給排気を
行う方式。
強制給排気
給排気筒を専用給排気室(チャンバ)内に FF-C 図11
チャンバ式
接続して,送風機を用いて強制的に開放廊
下に給排気を行う方式。
給排気筒を共用給排気筒(Uダクト,SEダ強制給排気 FF-D 図12
ダクト式
クトなど)内に接続して送風機を用いて強
制的に給排気を行う方式。
表4−設置形態による区分
設置形態 区分内容 関連図番号
卓上形 こんろ台,調理台,食卓などの上に置いて使用する機器。 図14
据置形 台又は床面に据え置いて使用する機器。 図15
壁掛形 壁面に取り付けて使用する機器。 図16
つり下げ形 壁,天井などにつり下げて使用する機器。 図17
組込形 壁,調理台などに組み込んで使用する機器。 図18
キャビネット形 図19
専用のキャビネットの上に取り付けて使用する機器。

5 機器の構造,材料及び寸法

5.1 構造一般

  機器及び機器の各部の構造は,ガス漏れ,火災などに関する安全性及び耐久性を考慮して作られ,通常
の輸送,設置,使用などに対して,破損又は使用上支障がある変形などを生じない構造とし,次の各項に
適合しなければならない。
a) 各部の作動は,円滑,かつ,確実でなければならない。
b) 通常の設置状態で,通常の使用操作によって,容易に移動又は転倒してはならない。
c) 常設形の機器のガス接続口,機器の内部又は設置台の内部などの隠れる部分にあるガス接続口及び予

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備ガス栓をもつ機器のガス接続口は,6.1 b) に規定するねじとし,容易に接続できる位置になければ
ならない。
d) 6.2に規定する器具栓を備えていなければならない。
e) ガスの通る部分は,次による。
1) ガスの通路は,気密性があり,通常の輸送,設置,使用などにおいて気密性が損なわれてはならな
い。
2) ガス導管は,過度の熱若しくは腐食を受けるおそれがない箇所に設けるか,又は防護などの措置が
施されていなければならない。
3) 結合部は,溶接,ねじ込み,ボルト・ナット,ねじなどによって確実に結合していなければならな
い。
f) バーナ及び点火バーナは,次のとおり取り付けられていなければならない。
1) 所定の位置に安定して取り付けられ,ノズル,燃焼室,電気点火装置,安全装置などの関連する部
分との関係位置が確実に保たれ,通常の使用状態で移動したり,外れたりしてはならない。
2) 機器の必要以外の部分を過熱・損傷させない位置に取り付けられていなければならない。
g) パイロットバーナ又はパイロットバーナがないものはメーンバーナ(以下,パイロットバーナなどと
いう。)に点火されたことが,目視,鏡,電圧計,表示ランプなどによって,点火操作を行う場所で確
認できなければならない。ただし,6.13.1に規定する立消え安全装置を備えているもの,又は点火ヒ
ータなどによって不点火及び立消えを防止する機能をもつものはこの限りではない。
h) 点火動作が自動的に行われるものは,6.13.1に規定する立消え安全装置を備えていなければならない。
ただし,点火ヒータなどによって不点火及び立消えを防止する機能をもつものはこの限りではない。
i) 主要な機能部品の調整及び交換ができなければならない。
j) 使用中又は掃除のときに手を触れる部分の端部は,滑らかでなければならない。
k) 掃除,日常の手入れなどのために取外しを必要とする部分は,工具を用いず取外し及び取付けができ
なければならない。
l) 各部の取付けに用いるねじは,締付けが有効であり,保守点検のため取外しを必要とする部分は,繰
り返して使用できなければならない。
m) 壁,柱,床などに取り付けて使用する機器は,取付け及び取外しができ,通常の配管接続作業によっ
て異常が生じてはならない。

5.2 材料一般

  機器に使用される材料は,通常の使用,保守条件において受ける可能性がある機械的,化学的及び熱的
作用に耐えるものであり,かつ,次の各項に適合しなければならない。
a) ガスを内包する部分の材料は,JIS S 2093の表19(材料試験)の1(耐熱性試験)によって試験を行
い,500 ℃(ねじ以外のガス接続口については350 ℃)で溶融しない不燃材料で,かつ,次のいずれ
かに適合する材料(以下,耐食性材料という。)でなければならない。ただし,パッキン類(ダイアフ
ラム及びゴム製弁体を含む。以下,同じ。),シール材(グリースを含む。以下,同じ。)などの気密保
持部材は,この限りではない。
1) 表5に示すもの,又はこれと同等以上の耐食性があるもの。
2) めっきを施した金属材料であって,JIS S 2093の表19の2 a)(金属材料の塩水噴霧試験)によって
24時間試験を行い,腐食がないこと又はレイティングナンバが9.8から6までの腐食面積率である
ことを確認したもの。

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3) 塗装による表面処理を施した金属材料であって,JIS S 2093の表19の2 b)(塗膜の塩水噴霧試験)
によって24時間試験を行い,さび,膨れ及びはく離がないことを確認したもの。
表5−耐食性のある金属材料
材料 JIS番号
鋳物 JIS H 5120
JIS H 5202
ダイカスト JIS H 5301
JIS H 5302
ステンレス鋼材 JIS G 3446
JIS G 3459
JIS G 4303
JIS G 4304
JIS G 4305
JIS G 4308
JIS G 4313
JIS G 4314
表面処理鋼材 JIS G 3302
JIS G 3313
JIS G 3314
アルミニウム及び JIS H 4000
アルミニウム合金材 JIS H 4040
JIS H 4080
JIS H 4090
JIS H 4100
銅及び銅合金 JIS C 3101
JIS C 3102
JIS H 3100
JIS H 3250
JIS H 3300
JIS H 3320
JIS G 5501の2 mm以上の肉厚のあるものは,耐食性のある材料とみ
なす。
b) ガスの通る部分に使用するパッキン類,シール材などの気密保持部材は,次による。
1) ゴム,プラスチックなどの材料は,JIS S 2093の表19の3 a)(ガスケット類一般)によって試験を
行い,質量変化率が20 %以内であり,かつ,使用上支障がある軟化,ぜい(脆)化などがあっては
ならない。また,ゴム(JIS B 2401に適合するものは除く。)は,JIS S 2093の表19の3 b)(ゴム製
のガスケット及び弁)によって試験を行い,n-ペンタンの1時間当たりの透過量が5 mg以下でなけ
ればならない。
2) シール材は,JIS S 2093の表19の3 c)(シール材)によって試験を行い,質量変化率がガス温度20 ℃
の場合10 %以内,ガス温度4 ℃の場合25 %以内でなければならない。
c) 導電材料は,銅,銅合金又はこれらと同等以上の電気的,熱的及び機械的な安定性をもち,さびにく
いものでなければならない。ただし,弾性を必要とする部分,その他構造上やむを得ない部分に使用
するもので,危険が生じるおそれがないときは,この限りではない。

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d) ガス通路,燃焼部及び電装部近傍に使用する保温材,断熱材などは,JIS S 2093の表19の5(保温材,
断熱材などの難燃性試験)によって試験を行い,燃えつきず,かつ,10秒以内に消火しなければなら
ない。ただし,保温材,断熱材などが燃焼した場合において,感電,火災などの危険が生じるおそれ
がないものは,この限りではない。

5.3 屋内式機器の給排気方式別の構造,材料及び寸法

5.3.1  開放式の機器
開放式の機器の表示ガス消費量は,個別規格に規定する値以下でなければならない。
5.3.2 自然排気式(CF)の機器
自然排気式の機器は,次による。
a) 設置上,構造上特に理由がない限り,表6に規定するいずれかの内径の排気筒が接続できる構造であ
り,かつ,15 mm以上の差込み代がなければならない。
表6−排気筒の内径
単位 mm
排気筒の呼び 70 75 80 90 100 110 120 130 140 160 180 200 250
排気筒の内径 70 75 80 90 100 110 120 130 140 160 180 200 250
b) 逆風止めを備えていなければならない。
5.3.3 強制排気式(FE)の機器
強制排気式の機器は,次による。
a) 6.13.2に規定する排気閉そく安全装置又は6.13.3に規定する過大風圧安全装置を備えていなければな
らない。
b) 6.13.5に規定する送風機停止安全装置を備えていなければならない。
c) 排気筒接続口は,排気筒が確実に接続でき,かつ,容易に外れないよう固定できる構造でなければな
らない。
5.3.4 密閉式(BF,FF)の機器
密閉式の機器は,次による。
a) 気密構成部の材料は,不燃性の耐食性材料でなければならない。ただし,パッキン類,シール材など
の気密保持部材及び熱的影響を受けない箇所にあり,かつ,振動などの機械的影響を受ける給気部の
部材は不燃性でなくてもよい。
b) バランス外壁式(BF-W),バランスダクト式(BF-D),強制給排気外壁式(FF-W)及び強制給排気ダ
クト式(FF-D)の給排気筒トップ,並びにバランスチャンバ式(BF-C)及び強制給排気チャンバ式(FF-C)
の給気筒トップ及び排気筒トップは,6.9に規定するものでなければならない。
c) 強制給排気外壁式(FF-W)の機器の排気筒接続口は,排気筒が確実に接続でき,かつ,容易に外れな
いよう固定できる構造でなければならない。また,給気筒接続口は,給気筒が確実に接続でき,かつ,
容易に外れないよう固定できる構造でなければならない。

5.4 屋外式機器の構造,材料及び寸法

  屋外式の機器は,次による。
a) ケーシング及び給排気部内に異物(直径16 mmの鋼球)が入らない構造でなければならない。
b) ケーシングの材料は,不燃性の耐食性材料でなければならない。ただし,パッキン類,シール材など

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JIS S 2092:2010の国際規格 ICS 分類一覧

JIS S 2092:2010の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB0203:1999
管用テーパねじ
JISB0405:1991
普通公差―第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差
JISB2401:2005
Oリング
JISC3101:1994
電気用硬銅線
JISC3102:1984
電気用軟銅線
JISC3301:2000
ゴムコード
JISC3306:2000
ビニルコード
JISC3312:2000
600Vビニル絶縁ビニルキャブタイヤケーブル
JISC3327:2000
600Vゴムキャブタイヤケーブル
JISC8303:2007
配線用差込接続器
JISC8358:1994
電気器具用差込接続器
JISC8515:2017
一次電池個別製品仕様
JISG3302:2019
溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JISG3313:2015
電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JISG3313:2021
電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JISG3314:2019
溶融アルミニウムめっき鋼板及び鋼帯
JISG3446:2017
機械構造用ステンレス鋼鋼管
JISG3459:2016
配管用ステンレス鋼鋼管
JISG3459:2021
配管用ステンレス鋼鋼管
JISG4303:2012
ステンレス鋼棒
JISG4303:2021
ステンレス鋼棒
JISG4304:2012
熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4304:2021
熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4305:2012
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4305:2021
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4308:2013
ステンレス鋼線材
JISG4313:2011
ばね用ステンレス鋼帯
JISG4314:2013
ばね用ステンレス鋼線
JISG5501:1995
ねずみ鋳鉄品
JISH3100:2018
銅及び銅合金の板及び条
JISH3250:2015
銅及び銅合金の棒
JISH3250:2021
銅及び銅合金の棒
JISH3300:2018
銅及び銅合金の継目無管
JISH3320:2006
銅及び銅合金の溶接管
JISH4000:2014
アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JISH4040:2015
アルミニウム及びアルミニウム合金の棒及び線
JISH4080:2015
アルミニウム及びアルミニウム合金継目無管
JISH4090:1990
アルミニウム及びアルミニウム合金溶接管
JISH4100:2015
アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
JISH5120:2016
銅及び銅合金鋳物
JISH5202:2010
アルミニウム合金鋳物
JISH5301:1990
亜鉛合金ダイカスト
JISH5302:2006
アルミニウム合金ダイカスト
JISS2091:2013
家庭用燃焼機器用語
JISS2093:2019
家庭用ガス燃焼機器の試験方法
JISS2103:2019
家庭用ガス調理機器
JISS2109:2019
家庭用ガス温水機器
JISS2122:2019
家庭用ガス暖房機器
JISS2130:2019
家庭用ガス衣類乾燥機
JISS2135:2020
ガス機器用迅速継手
JISS2149:1993
ガス燃焼機器用バイメタルサーモスイッチ
JISS2150:1993
ガス燃焼機器用手動ガスバルブ
JISS2151:1993
ガス燃焼機器用自動ガスバルブ