JIS A 9501:2019 保温保冷工事施工標準 | ページ 3

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A 9501 : 2019
表1−副資材のリスト(続き)
保温工事 保冷工事 建築設備関連 規格名称その他
(箇条6) (箇条7) (箇条8)
防湿材 樹脂又はゴムを基材としたフィルム又は
シート[金属はく(箔)複合シートを含む]
接着剤 − JIS A 5538 壁・天井ボード用接着剤
JIS A 5547 発泡プラスチック保温板用接着剤
JIS A 5549 造作用接着剤
− JIS K 6804 酢酸ビニル樹脂エマルジョン木材接着

JIS Z 1528 両面粘着テープ
− 合成ゴム系 保温材を侵さないものを選択する。
ゴム系 − バッチテストなどで確認が必要。
再生ゴム系
エポキシ樹脂系
ウレタン樹脂系 −
− 酢酸ビニル樹脂系
− 変性シリコーン樹脂系
− 変性アクリル樹脂系
ジョイン − 油脂又はゴム基 − −
トシーラ 材のシール材
雑材 − JIS A 5556 工業用ステープル
− JIS A 5758 建築用シーリング材
JIS B 0147 ブラインドリベット−用語及び定義
JIS B 1122 十字穴付きタッピンねじ
JIS B 1123 六角タッピンねじ
JIS B 1126 つば付き六角タッピンねじ
JIS B 1181 六角ナット
JIS G 3350 − 一般構造用軽量形鋼
JIS G 3551 − 溶接金網及び鉄筋格子
JIS G 3553 − クリンプ金網
− 鋼枠 −
びょう(鋲) − びょう(鋲) 溶接形を含む。
− 化粧ピン −
各種の織布 − 寒冷しゃ(紗),仕上げ下地用クロスな

水練り保温材 − −
マスチック − −
コーキング材 − −
− 原紙 −
− ゴム系シーリング材 −

5 保温材及び保冷材の厚さの算出

5.1 伝熱計算の基本式

5.1.1  平面の場合
5.1.1.1 一般
内部流体温度(θi),周囲温度(θa),表面熱伝達率(hse)及び保温材の種類は既知とする。放散熱量(q)

――――― [JIS A 9501 pdf 11] ―――――

                                                                                              9
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と熱通過率(U)との関係を表す式は,次による。
i
q a
また,保温材又は保冷材を取り付けた状態の熱通過率は,次の式によって求める。
1
U RT
Rsi R Rse
内部流体の表面熱抵抗(Rsi)が非常に小さく無視できる場合,放散熱量及び全体の熱抵抗は,式(1)及び
式(2)で求める。このとき,内部流体温度(θi)と保温材又は保冷材の内面温度(θsi)とを同じとみなし,
計算するのがよい。
1
q si a (1)
T
d 1
RT R Rse (2)
hse
5.1.1.2 単層の場合の伝熱計算
フーリエの法則及びニュートンの冷却則から,保温厚さ又は保冷厚さ(d)は,式(3)によって求める。
si se
d (3)
se se a
また,ニュートンの冷却則から,保温材又は保冷材の表面温度(θse)は,式(4)によって求める。
se a (4)
se
ここに, q : 平面の場合の放散熱量(W/m2)
U : 平面の場合の熱通過率[W/(m2・K)]
RT : 平面の場合の全体の熱抵抗(m2・K/W)
Rsi : 平面の場合の内部流体の表面熱抵抗(m2・K/W)
R : 平面の場合の保温材又は保冷材の熱抵抗(m2・K/W)
Rse : 平面の場合の表面熱抵抗(m2・K/W)
d : 保温厚さ又は保冷厚さ(m)
λ : 保温材又は保冷材の熱伝導率[W/(m・K)]
hse : 表面熱伝達率[W/(m2・K)]
θsi : 保温材又は保冷材の内面温度(℃)
θse : 保温材又は保冷材の表面温度(℃)
θa : 周囲温度(℃)
5.1.1.3 多層の場合の伝熱計算
多層(2種類以上)の保温材又は保冷材で施工する場合は,次の式によって求める。
平面の場合の全体の熱抵抗(RT)は,各層ごとの熱抵抗の総和及び表面熱抵抗(Rse)によって,次の式
(5)によって求める。
RT R Rse
n
dj 1

(pdf 一覧ページ番号 )

                           j 1 j hse
各層間の境界温度及び保温材又は保冷材の表面温度(θse)は,式(1)及び式(6)によって求める。

――――― [JIS A 9501 pdf 12] ―――――

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A 9501 : 2019
R1
si 1 si a
RT
R2
1 2
RT
si a

(pdf 一覧ページ番号 )

                                 Rse
se a si a
RT
ここに, R' : 平面の場合の多層保温材又は保冷材の熱抵抗(m2・K/W)
5.1.2 管の場合
5.1.2.1 一般
放散熱量(ql)と熱通過率(Ul)との関係を表す式は,次による。
ql l i a
また,保温材又は保冷材を取り付けた状態の熱通過率は,次の式によって求める。
1
RTl Rli Rl Rle
Ul
内部流体の表面熱抵抗(Rli)が非常に小さく無視できる場合,放散熱量及び全体の熱抵抗は,式(7)及び
式(8)で求める。このとき,内部流体温度(θi)と保温材又は保冷材の内面温度(θsi)とを同じとみなし,
計算するのがよい。
1
ql si a (7)
Tl
De
ln
Di 1
RTl Rl Rle (8)
2 π hse π De
5.1.2.2 単層の場合の伝熱計算
フーリエの法則及びニュートンの冷却則から,保温厚さ又は保冷厚さ(d)は,式(9)によって求める。
De 2 si se
De ln
Di hse se a

(pdf 一覧ページ番号 )

                            De  Di
d
2
また,ニュートンの冷却則から,保温材又は保冷材の表面温度(θse)は,式(10)によって求める。
ql
se a (10)
hse π De
ここに, ql : 管の場合の放散熱量(W/m)
Ul : 管の場合の熱通過率[W/(m・K)]
RTl : 管の場合の全体の熱抵抗(m・K/W)
Rli : 管の場合の内部流体の表面熱抵抗(m・K/W)
Rl : 管の場合の保温材又は保冷材の熱抵抗(m・K/W)
Rle : 管の場合の表面熱抵抗(m・K/W)
d : 保温厚さ又は保冷厚さ(m)
λ : 保温材又は保冷材の熱伝導率[W/(m・K)]
hse : 表面熱伝達率[W/(m2・K)]
θi : 内部流体温度(℃)
θsi : 保温材又は保冷材の内面温度(℃)

――――― [JIS A 9501 pdf 13] ―――――

                                                                                             11
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θse : 保温材又は保冷材の表面温度(℃)
θa : 周囲温度(℃)
Di : 保温材又は保冷材の内径(m)
De : 保温材又は保冷材の外径(m)
5.1.2.3 多層の場合の伝熱計算
多層(2種類以上)の保温材又は保冷材で施工する場合は,次の式によって求める。
管の場合は,5.1.1.3と同様に式(11)によって求める。
RTl Rl' Rle
n
1 1 Dej 1
ln (11)
2 π j 1 j Dij hse π De
各層間の境界温度及び保温材又は保冷材の表面温度(θse)は,式(7)及び式(12)によって求める。
R1l
si 1 si a
RTl
R2l
1 2
RTl
si a

(pdf 一覧ページ番号 )

                                 Rle
se a si a
RTl
ここに, Rl' : 管の場合の多層保温材又は保冷材の熱抵抗(m・K/W)
なお,表面熱伝達率を計算によって求める場合には,附属書Dを参照するのがよい。

5.2 平均熱伝導率の基本式

5.2.1  一般
内部流体温度及び保温材又は保冷材表面からの熱の流出入が一定の場合,保温材の内面温度と表面温度
とでは,温度差を生じ最終的に定常状態となる。このとき,保温材又は保冷材の熱伝導率(λ)は温度(θ)
の関数で,λ=f(θ)と表す場合,λ=f(θ)を積分平均し平均熱伝導率(λm)として求める。保温厚さ又は
保冷厚さを算出するには,この平均熱伝導率(λm)を用いるのがよい。
熱伝導率(λ)が温度(θ)の関数で,λ=f(θ)と表せば平均熱伝導率(λm)は,積分平均値として,次
の式(13)によって求める。
なお,保冷の場合は,θseの値をθsi,θsiの値をθseとして計算する。
1 si
m f d (13)
si se se
ここに, θsi : 保温材又は保冷材の内面温度(℃)
θse : 保温材又は保冷材の表面温度(℃)
5.2.2 一次式だけで表される場合
熱伝導率(λ)の近似式が,一次式で表示される場合の平均熱伝導率(λm)は,式(14)によって求める。
a0a1
1 si
m f d (14)
si se se
a1 si se
a0
2

――――― [JIS A 9501 pdf 14] ―――――

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5.2.3 二次式だけで表される場合
熱伝導率(λ)の近似式が,二次式で表示される場合の平均熱伝導率(λm)は,式(15)によって求める。
2
a0 a1 a2
1 si
m f d (15)
si se se
2 2
a1 si se a2 si si se se
a0
2 3
5.2.4 一次式と二次式との組合せで表される場合
熱伝導率(λ)の近似式が,温度(θy)で一次式と二次式との組合せで表示される場合の平均熱伝導率(λm)
は,式(16)及び式(17)によって求める。
y
のとき a0a1
燿y のとき b0 b1 b2
2
・ <
se ≦
si yのとき
1 si
m f d
si se se
a1 si se
a0 (16)
2
・ <
se y≦ si のとき
1 si
m f d
si se se
1 a1 y se
y se a0
si se 2
2 2
b1 si y b2 si si y y
si y b0 (17)
2 3

5.3 保温材及び保冷材の厚さの設計条件

  保温保冷施工に使用する保温材及び保冷材の厚さは,通常,次に示す設計条件から計算によって求める。
なお,設計条件を設定する場合には,省エネルギー[地球温暖化防止,二酸化炭素(CO2)削減など]
を考慮することが望ましい。
a) 保温において放散熱量を設計条件とする場合 放散熱量を設計条件として,定められた設計値以下と
する場合の保温材の厚さは,5.4によって求める。
b) 保温において表面温度を設計条件とする場合 保温材の表面温度を設計条件として,定められた設計
値以下とする場合の保温材の厚さは,5.5によって求める。
c) 保冷施工に使用する保冷材の厚さを求める場合 保冷施工によって表面に結露を生じないことを設
計条件とする場合は,保冷材表面の露点温度(表面温度)から5.6 a) によって保冷材の厚さを求める。
ただし,侵入熱量が条件にある場合は,侵入熱量が定められた設計値以下になる厚さと5.6 a) によっ
て得られる保冷厚さとのうち,大きい厚さを採用する。侵入熱量だけを設計基準とする場合は,5.6 b)

――――― [JIS A 9501 pdf 15] ―――――

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JIS A 9501:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 9501:2019の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISA0202:2008
断熱用語
JISA1322:1966
建築用薄物材料の難燃性試験方法
JISA1412-2:1999
熱絶縁材の熱抵抗及び熱伝導率の測定方法―第2部:熱流計法(HFM法)
JISA5538:2003
壁・天井ボード用接着剤
JISA5547:2003
発泡プラスチック保温板用接着剤
JISA5549:2003
造作用接着剤
JISA5556:2012
工業用ステープル
JISA5556:2021
工業用ステープル
JISA5758:2016
建築用シーリング材
JISA9504:2017
人造鉱物繊維保温材
JISA9510:2016
無機多孔質保温材
JISA9511:2017
発泡プラスチック保温材
JISB0147:2004
ブラインドリベット―用語及び定義
JISB1122:1960
ボルト・ナット検査
JISB1122:2015
十字穴付きタッピンねじ
JISB1123:1952
リベット検査
JISB1123:2015
六角タッピンねじ
JISB1126:2015
つば付き六角タッピンねじ
JISB1181:2014
六角ナット
JISB7414:2018
ガラス製温度計
JISC1602:2015
熱電対
JISC2336:2012
電気絶縁用ポリ塩化ビニル粘着テープ
JISG3302:2019
溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JISG3312:2019
塗装溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JISG3313:2015
電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JISG3313:2021
電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JISG3314:2019
溶融アルミニウムめっき鋼板及び鋼帯
JISG3316:2019
鋼板製波板の形状及び寸法
JISG3317:2019
溶融亜鉛―5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯
JISG3318:2019
塗装溶融亜鉛―5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯
JISG3321:2019
溶融55%アルミニウム―亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯
JISG3322:2019
塗装溶融55%アルミニウム―亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯
JISG3350:2017
一般構造用軽量形鋼
JISG3350:2021
一般構造用軽量形鋼
JISG3352:2014
デッキプレート
JISG3547:2015
亜鉛めっき鉄線
JISG3551:2005
溶接金網及び鉄筋格子
JISG3551:2021
溶接金網及び鉄筋格子
JISG3553:2002
クリンプ金網
JISG3554:2002
きっ甲金網
JISG4305:2012
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4305:2021
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4309:2013
ステンレス鋼線
JISH4000:2014
アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JISH4001:2006
アルミニウム及びアルミニウム合金の焼付け塗装板及び条
JISH4160:1994
アルミニウム及びアルミニウム合金はく
JISK6804:2003
酢酸ビニル樹脂エマルジョン木材接着剤
JISZ1524:2009
包装用布粘着テープ
JISZ1528:2009
両面粘着テープ
JISZ1702:1994
包装用ポリエチレンフィルム
JISZ8806:2001
湿度―測定方法