JIS S 2130:2019 家庭用ガス衣類乾燥機 | ページ 3

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6 構造,材料及び寸法

6.1 一般

  機器及び機器の各部の構造は,ガス漏れ,火災などに関する安全性及び耐久性を考慮して作られ,通常
の輸送,設置,使用などに対して,破損,使用上支障がある変形などを生じない構造とし,次の各項に適
合しなければならない。箇条6全般について,試験は7.10によって行う。
a) 各部の作動は,円滑かつ確実でなければならない。
b) 通常の設置状態で,通常の使用操作によって,容易に移動又は転倒してはならない。
c) 常設形の機器のガス接続口,機器の内部,設置台の内部などの隠れる部分にあるガス接続口及び予備
ガス栓をもつ機器のガス接続口は,6.6.1 b) に規定するねじとし,容易に接続できる位置になければ
ならない。
d) 6.6.2に規定する器具栓を備えていなければならない。
e) ガスの通る部分は,次による。
1) ガスの通路は,気密性があり,通常の輸送,設置,使用などにおいて気密性が損なわれてはならな
い。
2) ガス導管は,過度の熱若しくは腐食を受けるおそれがない箇所に設けるか,又は防護などの措置が
施されていなければならない。
3) 結合部は,溶接,ねじ込み,ボルト・ナット,ねじなどによって確実に結合されていなければなら
ない。
f) バーナ及び点火バーナは,次のとおり取り付けられていなければならない。
1) 所定の位置に安定して取り付けられ,ノズル,燃焼室,電気点火装置,安全装置などの関連する部
分との関係位置が確実に保たれ,通常の使用状態で移動したり,外れたりしてはならない。
2) 機器の必要以外の部分を過熱・損傷させない位置に取り付けられていなければならない。
g) パイロットバーナ又はパイロットバーナがないものはメーンバーナ(以下,パイロットバーナなどと
いう。)に点火されたことが,目視,鏡,電圧計,表示ランプなどによって,点火操作を行う場所で確
認できなければならない。
h) 主要な機能部品の調整及び交換ができなければならない。
i) 使用中又は掃除のときに手を触れる部分の端部は,滑らかでなければならない。
j) 掃除,日常の手入れなどのために取外しを必要とする部分は,工具を用いず取外し及び取付けができ
なければならない。
k) 各部の取付けに用いるねじは,締付けが有効であり,保守点検のため,取外しを必要とする部分は,
繰り返して使用できなければならない。
l) 壁,柱,床などに取り付けて使用する機器は,取付け及び取外しができ,通常の配管接続作業によっ
て異常が生じてはならない。
m) 乾燥容器(乾燥庫)内の温度を調節する装置を備えていなければならない。
n) 機器は,次の安全装置などを備えていなければならない。
1) 立消え安全装置
2) 容器温度過昇防止装置
3) 異常燃焼防止用の安全装置
o) 通常の使用時において,衣類に損傷を与えないものでなければならない。特に,送風用の羽根及び高
温部に衣類が直接触れてはならない。

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p) 6.6.10に規定する扉を設けなければならない。
q) 排湿(排気)路(以下,排湿路という。)にフィルタを設ける機器は,容易に掃除ができなければなら
ない。
r) 外郭の見やすい箇所に接地用端子,又は接地用口出し線を設け,かつ,そのもの又はその近傍に接地
用である旨の表示を付けていなければならない。ただし,機器の外部に金属が露出していないもの,
電源プラグの接地用の刃で接地できるもの及びプラグから分岐して出る接地用口出し線をもつものに
ついては,この限りではない。

6.2 材料一般

  機器に使用する材料は,通常の使用及び保守条件において受ける可能性がある機械的,化学的及び熱的
作用に耐えるものであり,かつ,次の各項に適合しなければならない。
a) ガスを内包する部分及び空気調節器の材料は,JIS S 2093の表19(材料試験)の1(耐熱性試験)に
よって試験を行い,500 ℃(ねじ以外のガス接続口については350 ℃)で溶融しない不燃材料でなけ
ればならない。ただし,パッキン類(ダイアフラム及びゴム製弁体を含む。以下,同じ。),シール材
(グリースを含む。以下,同じ。)などの気密保持部材は,この限りではない。
b) ガスを内包する部分,空気調節器及び燃焼ガスの通る部分の材料は不燃材料で,かつ,次のいずれか
に適合する耐食性材料でなければならない。ただし,パッキン類,シール材などの気密保持部材,排
湿管は,不燃材料でなくてもよい。また,乾燥容器(乾燥庫)及びその内部に使用する材料は,1)
3) のいずれかに適合する耐食性材料でなければならない。
1) 表4に示すもの。
2) IS S 2093の表19の2 a)(金属材料の塩水噴霧試験)によって24時間試験を行い,腐食がないこ
と又はレイティングナンバが9.8から6までの腐食面積率であることを確認したもの。
3) 表面に塗装による処理を施した金属材料であって,JIS S 2093の表19の2 b)(塗膜の塩水噴霧試験)
によって24時間試験を行い,さび,膨れ及び離がないことを確認したもの。ここで,表面とは,
ガスの通る部分(バーナ及びノズル以外の部分に限る。),器具栓は外面を,バーナ,ノズル,及び
空気調節器については内面及び外面をいう。

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表4−耐食性のある金属材料
材料 適用規格
鋳物 JIS H 5120
JIS H 5202
ダイカスト JIS H 5301
JIS H 5302
ステンレス鋼材 JIS G 3446
JIS G 3459
JIS G 4303
JIS G 4304
JIS G 4305
JIS G 4308
JIS G 4313
JIS G 4314
表面処理鋼材 JIS G 3302
JIS G 3313
JIS G 3314
アルミニウム及び JIS H4000
アルミニウム合金材 JIS H4040
JIS H4080
JIS H4090
JIS H4100
銅及び銅合金 JIS C 3101
JIS C 3102
JIS H 3100
JIS H 3250
JIS H 3300
JIS H 3320
JIS G 5501に規定する鋳鉄品で2 mm以上の肉厚のあるものは,耐
食性のある材料とみなす。
c) ガスの通る部分に使用するパッキン類,シール材などの気密保持部材は,次による。
1) ゴム,プラスチックなどの材料は,JIS S 2093の表19の3 a)(ガスケット類一般)によって試験を
行い,質量変化率が20 %以内であり,かつ,使用上支障がある軟化,ぜい(脆)化などがあっては
ならない。また,ゴム[JIS B 2401-1の表2(Oリングに用いる材料の種類及びその識別記号)の一
般用ニトリルゴム(NBR),燃料用ニトリルゴム(NBR),ふっ素ゴム(FKM),エチレンプロピレ
ンゴム(EPDM),シリコーンゴム(VMQ)に適合するものは除く。]は,JIS S 2093の表19の3 b)
(ゴム製のガスケット及び弁)によって試験を行い,n-ペンタンの1時間当たりの透過量が5 mg以
下でなければならない。
2) シール材は,JIS S 2093の表19の3 c)(シール材)によって試験を行い,質量変化率がガス温度20 ℃
の場合10 %以内,ガス温度4 ℃の場合25 %以内でなければならない。
d) 導電材料は,銅,銅合金又はこれらと同等以上の電気的,熱的及び機械的な安定性をもち,さびにく
いものでなければならない。ただし,弾性を必要とする部分,その他構造上やむを得ない部分に使用
するもので,危険が生じるおそれがないときは,この限りではない。
e) ガス通路,燃焼部及び電装部近傍に使用する保温材,断熱材などは,JIS S 2093の表19の5(保温材,
断熱材などの難燃性試験)によって試験を行い,燃えつきず,かつ,10秒以内に消火しなければなら

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ない。ただし,保温材,断熱材などが燃焼した場合において,感電,火災などの危険が生じるおそれ
がないものは,この限りではない。

6.3 種類別構造

  回転ドラム式の機器は,次による。
a) 乾燥容器は,機器内にあり,乾燥運転中に人が触れるおそれがないように扉などを設け,扉などを閉
じなければ乾燥容器が回転せず,扉などを開けた場合,乾燥容器の回転が停止するとともに,メーン
バーナへのガス通路が自動的に閉じるものでなければならない。
b) 機器内から排出する衣類くずなどが著しく飛散しないものでなければならない。
c) 排湿管接続口を設けたものでなければならない。

6.4 設置形態別の構造及び材料

6.4.1  卓上形の機器
卓上形の機器は,次による。
a) 機器底面周辺部以外の部分又は足以外の部分が直接,台などに接してはならない。ただし,使用上支
障がない部分はこの限りではない。
b) 転倒するおそれがあるものは,JIS S 2093の表18(構造試験)の2(傾斜転倒試験)によって試験を
行い,いずれの方向に傾けても15度以下の角度では倒れず,かつ,火災のおそれがある部分及び附属
部品の移動又は脱落があってはならない。
6.4.2 据置形の機器
据置形の機器は,次による。
a) 機器の底面周辺部以外の部分又は足以外の部分が直接,台又は床面に接してはならない。ただし,使
用上支障がない部分は,この限りではない。
b) 転倒するおそれがあるものは,JIS S 2093の表18の2によって試験を行い,いずれの方向に傾けても
15度以下の角度では倒れず,かつ,火災のおそれがある部分及び附属部品の移動又は脱落があっては
ならない。
c) 燃焼ガスが機器の背面及びバックガードの頂上面から排出される構造であってはならない。ただし,
排気口が塞がれるおそれがなく,かつ,機器の後面の壁面が過熱するおそれがない措置を施している
ものはこの限りではない。
6.4.3 組込形の機器
組込形の機器は,次による。
a) 構造物又は工作物の内部に入る部分は,ケーシング部をもたなければならない。
b) 構造物又は工作物に固定される構造でなければならない。

6.5 設定時間になると自動的に運転を開始する機能をもつ機器

  設定時間になると自動的に運転を開始する機能をもつ機器は,次による。
a) ガス接続口は,6.6.1 b) に規定するねじ又は6.6.1 e) に規定する器具コンセントでなければならない。
b) バーナへのガス通路は,機器の待機の状態において,直列に設けられた2個以上の弁によって閉ざさ
れていなければならない。
なお,この場合,一つのバーナへのガス通路に直列に設けられた2個以上の弁のうち,少なくとも
1個の弁は,その機能が独立したものでなければならない(図1参照)。

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電磁弁Aと電磁弁Bとの機能が独立でなければならない。
a) メーンバーナへのガス通路が一つの場合の例
電磁弁Aと電磁弁Cとの機能が独立であって,かつ,電磁弁Bと電磁弁Cとの機能が独立で
なければならない。
なお,この場合,電磁弁Aと電磁弁Bとは機能が独立である必要はない。
b) メーンバーナへのガス通路が二つに分岐されている場合の例
図1−設定時間になると自動的に運転を開始する機能をもつ機器の電磁弁の配列の例
c) ) に規定する弁は,直列に設けられた全数が閉ざされた状態において,JIS S 2093の表7(ガス通路
の気密試験)によって試験を行ったとき,それらの弁を通して漏れる空気量が70 mL/h以下のもので
なければならない。
d) 表3及び6.6.11.2に規定する過熱防止装置を備えていなければならない。

6.6 各部の構造,材料及び寸法

6.6.1  ガス接続口
ガス接続口は,次による。
a) ガス接続口は,保安上又は使用上特に支障がある場合を除き,外部に露出しているか,又は外部から
容易に目視できる位置になければならない。
b) ガス接続口に使用するねじは,JIS B 0203に規定するものでなければならない。
c) ねじ接続するガス接続口は,通常の配管工具で接続作業ができる位置にあり,接続のときにガス通路
の気密性を損なう緩み,変形などが生じてはならない。
d) ガス接続口に使用するゴム管口は,形状及び寸法が図2に示すいずれかによるものとし,ゴム管の抜
き差しによって,ガス通路の気密性を損なう緩み,変形などが生じてはならない。
e) 器具コンセントの形状及び寸法は,図3に示すいずれかによるものとし,次による。
1) IS S 2135に規定するガス機器用迅速継手との着脱が円滑かつ確実にできなければならない。
2) 通常の使用操作で気密性を損なう緩み,変形などが生じてはならない。
3) IS S 2093の表18の3 a)(異常時気密試験)によって試験を行ったとき,接続部からの漏れ量が70
mL/h以下でなければならない。
4) IS S 2093の表18の3 b)[引張力(せん断力)試験]によって試験を行ったとき,離脱及び使用上

――――― [JIS S 2130 pdf 15] ―――――

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JIS S 2130:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS S 2130:2019の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB0203:1999
管用テーパねじ
JISB0405:1991
普通公差―第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差
JISB2401-1:2012
Oリング―第1部:Oリング
JISC3101:1994
電気用硬銅線
JISC3102:1984
電気用軟銅線
JISC3301:2000
ゴムコード
JISC3306:2000
ビニルコード
JISC3312:2000
600Vビニル絶縁ビニルキャブタイヤケーブル
JISC3327:2000
600Vゴムキャブタイヤケーブル
JISC8303:2007
配線用差込接続器
JISC8358:1994
電気器具用差込接続器
JISC8515:2017
一次電池個別製品仕様
JISC9606:1993
電気洗濯機
JISG3302:2019
溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JISG3313:2015
電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JISG3313:2021
電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JISG3314:2019
溶融アルミニウムめっき鋼板及び鋼帯
JISG3446:2017
機械構造用ステンレス鋼鋼管
JISG3459:2016
配管用ステンレス鋼鋼管
JISG3459:2021
配管用ステンレス鋼鋼管
JISG4303:2012
ステンレス鋼棒
JISG4303:2021
ステンレス鋼棒
JISG4304:2012
熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4304:2021
熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4305:2012
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4305:2021
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4308:2013
ステンレス鋼線材
JISG4313:2011
ばね用ステンレス鋼帯
JISG4314:2013
ばね用ステンレス鋼線
JISG5501:1995
ねずみ鋳鉄品
JISH3100:2018
銅及び銅合金の板及び条
JISH3250:2015
銅及び銅合金の棒
JISH3250:2021
銅及び銅合金の棒
JISH3300:2018
銅及び銅合金の継目無管
JISH3320:2006
銅及び銅合金の溶接管
JISH4000:2014
アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JISH4040:2015
アルミニウム及びアルミニウム合金の棒及び線
JISH4080:2015
アルミニウム及びアルミニウム合金継目無管
JISH4090:1990
アルミニウム及びアルミニウム合金溶接管
JISH4100:2015
アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
JISH5120:2016
銅及び銅合金鋳物
JISH5202:2010
アルミニウム合金鋳物
JISH5301:1990
亜鉛合金ダイカスト
JISH5302:2006
アルミニウム合金ダイカスト
JISS2091:2013
家庭用燃焼機器用語
JISS2093:2019
家庭用ガス燃焼機器の試験方法
JISS2135:2020
ガス機器用迅速継手
JISS2149:1993
ガス燃焼機器用バイメタルサーモスイッチ
JISS2150:1993
ガス燃焼機器用手動ガスバルブ
JISS2151:1993
ガス燃焼機器用自動ガスバルブ