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C 62368-1 : 2021
− 振幅 : 0.35 mm
− 周波数範囲 : 10 Hz55 Hz10 Hz
− 掃引速度 : 毎分約1オクターブ
G.15.2.5 温度サイクル試験
1個のLFCのサンプルをB.2の通常動作状態,B.3の異常動作状態及びB.4の単一故障状態の下で得ら
れる最高温度よりも10 ℃以上高い温度で7時間さらし,その後,室温に1時間放置する。この温度サイ
クルを,3サイクル行う。
注記 この試験中,LFCには通電しない。
G.15.2.6 外力試験
1個のLFCのサンプルに対して,熟練者だけがアクセス可能な場合は,T.2(10 N試験)の試験,又は
教育を受けた人又は一般人がアクセス可能な場合は,T.3(30 N試験)の試験を行う。
G.15.3 適合性
適否は,検査及び利用可能なデータの評価によって,又はG.15.2の試験によって判定する。これらの試
験中及び試験後,裂け目,漏れ又は接続部若しくは部分の緩みがあってはならない。
G.16 コンデンサ放電機能をもつ集積回路(ICX)
G.16.1 要求事項
アクセス可能部分へのコンデンサ(主電源コンデンサなど)の放電機能において重要なICX及びこれに
関連するコンポーネントは,次のいずれかの条件に適合する場合,故障を模擬する必要はない。
− 機器内部に備えるICX及び関連回路は,G.16.2の試験に合格する。ICX及び関連回路へのインパルス
を減衰させる全てのコンポーネント(例えば,バリスタ,GDTなど)は切り離す。
− 単独で試験するICXは,G.16.2の試験に合格する。ICXの外部に放電コンポーネントを必要とする場
合,次を適用する。
· これらを,G.16.2の試験に含める。
· 放電コンポーネントを機器内で用いる場合,試験する範囲に含める。
G.16.2 試験
ICXを単独で試験する場合,ICX製造業者が推奨するセットアップで,次の試験を行う。
− 5.4.8に規定する湿度処理を120時間行う。
− ICXの製造業者が指定する最小静電容量のコンデンサ及び最小抵抗値の抵抗器を用いて,相導体と中
性線との間に正及び負の極性のインパルスをそれぞれ100回印加する。インパルスの間隔は1秒以上
とする。インパルスは,5.4.2.3.2.2で決定した過渡電圧に等しいUcを用いて,表D.1の回路2に規定
したものとする。
インパルスは,主電源電圧に重畳させる。主電源電圧は,次のいずれかの最大値とする。
· 機器として試験する場合は,定格電圧範囲
· 個別に試験する場合は,ICXの製造業者が指定する最大主電源電圧
− 定格電圧の120 %の交流主電源電圧を,150秒間印加する。
− 主電源のオンとオフとを繰り返して10 000サイクル行う。ICXを単独で試験する場合は,製造業者が
指定する最大静電容量のコンデンサ及び最小抵抗値の抵抗器を用いる。主電源のオンとオフとの間隔
は,2秒以上とする。
放電機能において重要ではない関連回路のコンポーネントが破損した場合,新しいコンポーネントに交
――――― [JIS C 62368-1 pdf 236] ―――――
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C 62368-1 : 2021
換してもよい。
G.16.3 適合性
適否は,利用可能なデータの評価又は上記の試験によって判定する。ICX又はICXを備えるEUTがセ
ーフガードの機能を維持していることを確認するために,上記の試験の後に,コンデンサの放電試験を行
う(5.5.2.2参照)。
注記 利用可能なデータの評価には,動作及び停止の状態において,全ての関連回路のコンポーネン
トが故障している場合にも放電状態を維持するという情報を確認事項に含む。
――――― [JIS C 62368-1 pdf 237] ―――――
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C 62368-1 : 2021
附属書H
(規定)
呼出シグナルに関する判断基準
H.1 一般事項
この附属書に規定する2方法のうち,いずれかを選択する。
注記 この附属書に規定する方法Aは欧州,方法Bは北米におけるアナログ電話用の電線を代表した
方法である。
H.2 方法A
この方法では,2本の導体相互間又はいずれかの導体と保護接地との間の5 000 Ωの抵抗器に流れる電流
ITS1及びITS2は,次の限度値以下でなければならない。
a) 通常動作状態の下で,計算又は測定によって得られた1回の呼出シグナル印加時間t1(図H.1による。)
当たりの電流ITS1は,次を満たす。
− 旋律呼出し(t1<∞)の場合には,時間t1に対する図H.2の曲線で表した電流以下である。
− 連続呼出し(t1=∞)の場合には,16 mA以下である。
この場合,ITS1(単位mA)は,次の式によって算出する。
Ip
ITS1 (t1≦600 ms)
2
t1 600 Ipp 1 200 t1 Ip
ITS1 + (600 ms600 2 2 600 2
Ipp
ITS1 (t1≧1 200 ms)
2 2
ここに, Ip : 図H.3に示すいずれかの波形をもつ電流値(ピーク)(mA)
Ipp : 図H.3に示すいずれかの波形をもつ電流値(ピーク対ピーク)
(mA)
t1 : 1回の呼出シグナル印加時間(ms)
b) 通常動作状態の下で,旋律呼出サイクル1回分の時間t2(図H.1による。)を基に算出した旋律呼出シ
グナルの繰返し呼出しによる電流平均値ITS2は,16 mA(実効値)以下である。
この場合,ITS2(単位mA)は,次の式によって算出する。
2/1
t1 2 t2 t1 Idc2
ITS2 ITS1
t2 t2 .3752
ここに, ITS1 : 上記a)によって算出した値(mA)
Idc : 旋律繰返し休止時間に5 000 Ωの抵抗器を流れる直流電流
(mA)
t1 : 1回の呼出シグナル印加時間(ms)
t2 : 旋律呼出サイクル1回分の時間(ms)
注記 呼出シグナルの周波数は,通常14 Hz50 Hzの範囲にある。
c) 旋律呼出シグナルが連続となる場合を含めた単一故障状態の下で,次の全てを満たす。
− ITS1は,図H.2の曲線によって得られる電流又は20 mAのいずれか大きい電流以下である。
――――― [JIS C 62368-1 pdf 238] ―――――
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− ITS2は,20 mA以下である。
t1は,次による。
− 呼出シグナルが1回の旋律呼出サイクル全体を通して印加される場合は,1回の呼出シグナル印加時間をいう。
− t1=t1a+t1bの例に示すように,呼出シグナルが1回の旋律呼出サイクル中に複数回印加される場合は,複数回の
呼出シグナル印加時間の合計をいう。
t2は,完全な1回の旋律呼出サイクルの時間をいう
図H.1−呼出シグナル印加時間及び旋律呼出サイクルの定義
図H.2−旋律呼出シグナルのITS1限度値曲線
――――― [JIS C 62368-1 pdf 239] ―――――
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図H.3−ピーク電流及びピーク対ピーク電流
H.3 方法B
H.3.1 呼出シグナル
H.3.1.1 周波数
呼出シグナルの基本周波数は,70 Hz以下でなければならない。
H.3.1.2 電圧
1 MΩ以上の抵抗器両端で測定したとき,呼出シグナル電圧はピーク対ピーク300 V未満であり,対地
電圧はピーク200 V未満でなければならない。
H.3.1.3 旋律
呼出シグナル電圧は,5秒間以下の間隔で1秒以上の無音区間を作るように中断しなければならない。
無音区間では,対地電圧は直流60 Vを超えてはならない。
H.3.1.4 単一故障電流
単一故障の結果として旋律呼出しが連続となった場合は,いずれの出力導体間,又はいずれの出力導体
と大地との間に接続した5 000 Ωの抵抗器に流れる電流は,図H.3に示すようにピーク対ピーク56.5 mA
以下でなければならない。
H.3.2 トリッピングデバイス及び警告用電圧
H.3.2.1 トリッピングデバイス又は警告用電圧使用条件
呼出シグナル回路には,呼出シグナル発生源と大地との間に接続した抵抗器に流れる電流値に応じて,
次の規定に従って,H.3.2.2に定義するトリッピングデバイスを取り付けてあるか,H.3.2.3に定義する警
告用電圧を出力するようになっているか,又はその両者を併用していなければならない。
− 500 Ω以上の任意の抵抗器に流れる電流がピーク対ピーク100 mA以下の場合は,トリッピングデバイ
スを取り付けなくてもよいし,警告用電圧を出力するようにしなくてもよい。
− 1 500 Ω以上の任意の抵抗器に流れる電流がピーク対ピーク100 mAを超える場合は,トリッピングデ
バイスを取り付けなければならない。これに基づいて取り付けたトリッピングデバイスが,500 Ω以
上の任意の抵抗器で図H.4に規定するトリップ基準を満たす場合は,警告用電圧を出力するようにす
る必要はない。ただし,取り付けたトリッピングデバイスが1 500 Ω以上の任意の抵抗器でないとト
リップ基準を満たさない場合は,警告用電圧も出力するようにしなければならない。
− 500 Ω以上の任意の抵抗器に流れる電流がピーク対ピーク100 mAを超えるが,1 500 Ω以上の任意の
抵抗器に流れる電流が100 mA以下の場合は,次のいずれかでなければならない。
· 500 Ω以上の任意の抵抗器で図H.4に規定するトリップ基準を満たすトリッピングデバイスを取り
付けなければならない。
――――― [JIS C 62368-1 pdf 240] ―――――
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JIS C 62368-1:2021の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 62368-1:2018(MOD)
JIS C 62368-1:2021の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.020 : 情報技術(IT)一般
- 33 : 電気通信工学.オーディオ及びビデオ工学 > 33.160 : オーディオ,ビデオ及びAV技術 > 33.160.01 : オーディオ,ビデオ及びAV技術一般
JIS C 62368-1:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB9961:2008
- 機械類の安全性―安全関連の電気・電子・プログラマブル電子制御システムの機能安全
- JISC0920:2003
- 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
- JISC2110-1:2016
- 固体電気絶縁材料―絶縁破壊の強さの試験方法―第1部:商用周波数交流電圧印加による試験
- JISC2134:2007
- 固体絶縁材料の保証及び比較トラッキング指数の測定方法
- JISC2134:2021
- 固体絶縁材料の保証及び比較トラッキング指数の測定方法
- JISC2814-1:2009
- 家庭用及びこれに類する用途の低電圧用接続器具―第1部:通則
- JISC3010:2019
- 電線及び電気温床線の安全に関する要求事項
- JISC3216-3:2011
- 巻線試験方法―第3部:機械的特性
- JISC3216-5:2019
- 巻線試験方法―第5部:電気的特性
- JISC3662-1:2009
- 定格電圧450/750V以下の塩化ビニル絶縁ケーブル―第1部:通則
- JISC3663-1:2010
- 定格電圧450/750V以下のゴム絶縁ケーブル―第1部:通則
- JISC3665-1-2:2007
- 電気ケーブル及び光ファイバケーブルの燃焼試験―第1-2部:絶縁電線又はケーブルの一条垂直燃焼試験―1kW混合ガス炎による方法
- JISC3665-1-3:2007
- 電気ケーブル及び光ファイバケーブルの燃焼試験―第1-3部:絶縁電線又はケーブルの一条垂直燃焼試験―燃焼落下物(粒子)の測定方法
- JISC4003:2010
- 電気絶縁―熱的耐久性評価及び呼び方
- JISC4526-1:2013
- 機器用スイッチ―第1部:一般要求事項
- JISC4526-1:2020
- 機器用スイッチ―第1部:通則
- JISC5101-14:2014
- 電子機器用固定コンデンサ―第14部:品種別通則:電源用電磁障害防止固定コンデンサ
- JISC5381-11:2014
- 低圧サージ防護デバイス―第11部:低圧配電システムに接続する低圧サージ防護デバイスの要求性能及び試験方法
- JISC60068-2-11:1989
- 環境試験方法(電気・電子)塩水噴霧試験方法
- JISC60068-2-6:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-6部:正弦波振動試験方法(試験記号:Fc)
- JISC60068-2-78:2015
- 環境試験方法―電気・電子―第2-78部:高温高湿(定常)試験方法(試験記号:Cab)
- JISC6011-1:2015
- 電子装置用きょう体の試験方法―第1部:屋内設置のキャビネット,ラック,サブラック及びシャシの耐環境性能の試験及び安全性の評価
- JISC6065:2016
- オーディオ,ビデオ及び類似の電子機器―安全性要求事項
- JISC60664-3:2019
- 低圧系統内機器の絶縁協調―第3部:汚損保護のためのコーティング,ポッティング及びモールディングの使用
- JISC60695-10-2:2018
- 耐火性試験―電気・電子―第10-2部:異常発生熱―ボールプレッシャー試験方法
- JISC60695-10-3:2005
- 耐火性試験―電気・電子―第10-3部:異常発生熱―成形応力解放変形試験
- JISC60695-11-10:2015
- 耐火性試験―電気・電子―第11-10部:試験炎―50W試験炎による水平及び垂直燃焼試験方法
- JISC60695-11-20:2018
- 耐火性試験―電気・電子―第11-20部:試験炎―500W試験炎による燃焼試験方法
- JISC60695-11-5:2018
- 耐火性試験―電気・電子―第11-5部:試験炎―ニードルフレーム(注射針バーナ)試験方法―装置,試験炎確認試験装置の配置及び指針
- JISC60695-2-11:2016
- 耐火性試験―電気・電子―第2-11部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―最終製品に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWEPT)
- JISC61558-1:2019
- 変圧器,リアクトル,電源装置及びこれらの組合せの安全性―第1部:通則及び試験
- JISC61558-2-16:2012
- 入力電圧1 100V以下の変圧器,リアクトル,電源装置及びこれに類する装置の安全性―第2-16部:スイッチモード電源装置及びスイッチモード電源装置用変圧器の個別要求事項及び試験
- JISC61810-1:2020
- 電磁式エレメンタリ リレー―第1部:一般及び安全性要求事項
- JISC62133-1:2020
- ポータブル機器用二次電池の安全性―第1部:アルカリ蓄電池
- JISC62133-2:2020
- ポータブル機器用二次電池の安全性―第2部:リチウム二次電池
- JISC62368-3:2021
- オーディオ・ビデオ,情報及び通信技術機器―第3部:通信ケーブル及び通信ポートを介する直流電力伝送の安全性要求事項
- JISC6691:2019
- 温度ヒューズ―要求事項及び適用の指針
- JISC6802:2014
- レーザ製品の安全基準
- JISC6803:2013
- レーザ製品の安全―光ファイバ通信システムの安全
- JISC6804:2008
- レーザ製品の安全―情報伝送のための光無線通信システムの安全
- JISC6950-1:2016
- 情報技術機器―安全性―第1部:一般要求事項
- JISC6965:2007
- ブラウン管の機械的安全性
- JISC7550:2011
- ランプ及びランプシステムの光生物学的安全性
- JISC8201-1:2020
- 低圧開閉装置及び制御装置―第1部:通則
- JISC8201-5-5:2008
- 低圧開閉装置及び制御装置―第5部:制御回路機器及び開閉素子―第5節:機械的ラッチング機能をもつ電気的非常停止機器
- JISC8283-1:2019
- 家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ―第1部:一般要求事項
- JISC8285:2018
- 工業用プラグ,コンセント及びカプラ
- JISC8286:2013
- 電気アクセサリ―電源コードセット及び相互接続コードセット
- JISC8286:2021
- 電気アクセサリ―電源コードセット及び相互接続コードセット
- JISC8300:2019
- 配線器具の安全性
- JISC8303:2007
- 配線用差込接続器
- JISC8702-1:2009
- 小形制御弁式鉛蓄電池―第1部:一般要求事項,機能特性及び試験方法
- JISC8702-2:2009
- 小形制御弁式鉛蓄電池―第2部:寸法,端子及び表示
- JISC8704-1:2006
- 据置鉛蓄電池―一般的要求事項及び試験方法―第1部:ベント形
- JISC8704-2-1:2019
- 据置鉛蓄電池―第2-1部:制御弁式―試験方法
- JISC8704-2-2:2019
- 据置鉛蓄電池―第2-2部:制御弁式―要求事項
- JISC8712:2015
- ポータブル機器用二次電池(密閉型小型二次電池)の安全性
- JISC8713:2006
- 密閉形小形二次電池の機械的試験
- JISC8715-2:2019
- 産業用リチウム二次電池の単電池及び電池システム―第2部:安全性要求事項
- JISC9730-1:2019
- 自動電気制御装置―第1部:一般要求事項
- JISC9921-5:2009
- テレビジョン受信機(ブラウン管のものに限る)の設計上の標準使用期間を設定するための標準使用条件
- JISK2265-2:2007
- 引火点の求め方―第2部:迅速平衡密閉法
- JISK2265-3:2007
- 引火点の求め方―第3部:ペンスキーマルテンス密閉法
- JISK6258:2016
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―耐液性の求め方
- JISK7111-1:2012
- プラスチック―シャルピー衝撃特性の求め方―第1部:非計装化衝撃試験
- JISK7171:2016
- プラスチック―曲げ特性の求め方
- JISK7193:2010
- プラスチック―高温空気炉を用いる着火温度の求め方
- JISK7206:2016
- プラスチック―熱可塑性プラスチック―ビカット軟化温度(VST)の求め方
- JISK7241:2005
- 発泡プラスチック―小火炎による小試験片の水平燃焼特性の求め方
- JISK7341:2006
- プラスチック―小火炎に接触する可とう性フィルムの垂直燃焼性試験方法
- JISK7350-1:1995
- プラスチック―実験室光源による暴露試験方法 第1部:通則
- JISK7350-1:2020
- プラスチック―実験室光源による暴露試験方法―第1部:通則