JIS A 5364:2016 プレキャストコンクリート製品―材料及び製造方法の通則 | ページ 2

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ばならない。
4.1.3 水
水は,油,酸,塩類,有機不純物,懸濁物など,PCa製品の品質に影響を及ぼす物質を有害量含んでい
てはならない。
4.1.4 混和材料
混和材料を用いる場合は,PCa製品の品質に有害な影響を及ぼさないものでなければならない。フライ
アッシュ,膨張材,化学混和剤,防せい剤,高炉スラグ微粉末,シリカフューム及びコンクリート用砕石
粉を使用する場合は,それぞれ次の規格に適合するもの,又は品質がこれらと同等以上のものを用いる。
JIS A 5041,JIS A 6201,JIS A 6202,JIS A 6204,JIS A 6205,JIS A 6206,JIS A 6207

4.2 フレッシュコンクリート

4.2.1  フレッシュコンクリートの品質
フレッシュコンクリートの品質は,次による。
a) 水セメント比 コンクリートの水セメント比又は水結合材比は,URC製品で65 %以下,RC製品で
55 %以下及びPC製品で45 %以下とする。
b) 空気量 凍害を受けるおそれのある製品には,AEコンクリートを用い,型枠投入時の空気量は,4.5
±1.5 %を標準とし,凍結融解抵抗性が得られるものでなければならない。
c) アルカリシリカ反応抑制対策 コンクリートの配合設計に当たっては,コンクリート中のアルカリ総
量が3.0 kg/m3を超える場合は,JIS A 5308の附属書Bによってアルカリシリカ反応抑制対策を講じな
ければならない。
d) 塩化物量 コンクリートに含まれる塩化物イオン(Cl−)量は,PC製品及びRC製品で0.30 kg/m3以
下及びURC製品で0.60 kg/m3以下とする。ただし,適切な防せい(さび)対策,アルカリシリカ反応
抑制対策などが施され,塩化物による有害な影響がないことが確認されているPCa製品については,
受渡当事者間の協議によって,この上限値を変更してもよい。
4.2.2 レディーミクストコンクリート
フレッシュコンクリートとしてレディーミクストコンクリートを使用する場合は,4.1の規定を満足する
材料を用い,4.2.1の品質をもつものでなければならない。
4.2.3 フレッシュコンクリートの設計及び製造
フレッシュコンクリートは,4.2.1に規定する品質をもつよう設計及び製造しなければならない。
注記 プレキャストコンクリート製品用コンクリートは,附属書Aを参照するとよい。

4.3 鋼材(PC鋼材,鉄筋及び鋼管)

  鋼材は,次による。
a) C製品に用いる鋼材は,次のいずれかの規格に適合するもの,又は機械的性質がこれらと同等以上の
ものでなければならない。
JIS G 3101,JIS G 3109,JIS G 3112,JIS G 3137,JIS G 3521,JIS G 3532に規定する普通鉄線及び
コンクリート用鉄線,JIS G 3536,JIS G 3538,JIS G 4322,JIS G 5502
b) C製品に用いる鋼材は,次のいずれかの規格に適合するもの,又は機械的性質がこれらと同等以上
のものでなければならない。
JIS G 3101,JIS G 3112,JIS G 3117,JIS G 3551,JIS G 4322
また,次に示す規格に適合するものは,表面を異形処理したものはそのまま用いてもよいが,それ
以外のものは溶接金網にして用いる。ただし,繰返し荷重(疲労)を受けるおそれがある場所に使用

――――― [JIS A 5364 pdf 6] ―――――

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する製品に溶接金網を用いる場合には,事前に購入者の了承を得なければならない。
JIS G 3506,JIS G 3521,JIS G 3532に規定する普通鉄線及びコンクリート用鉄線,JIS G 3551
c) コンクリート鋼管複合くいに用いる鋼管は,次のいずれかの規格に適合するもの,又は機械的性質が
これらと同等以上のものでなければならない。
JIS A 5525,JIS G 3444

4.4 その他の材料

  次に示す材料を用いる場合は,それぞれ次の各項の規定に適合しなければならない。
a) 内張り材 内張り材を使用する場合は,その材質は耐久性があるもの。
b) 接着材 接着材を使用する場合は,強固な接着が得られるもの。
c) シール材 継手部に使用するシール材は,水密性を確保できるもので,かつ耐久性があるもの。水道
用ゴムを使用する場合は,JIS K 6353に規定するもの又は品質がこれと同等以上のものの中から,そ
のPCa製品の用途に最適な種類を選んで使用する。
d) 着色材料 着色材料を使用する場合は,PCa製品の品質に有害な影響を及ぼさないもの。
e) 定着具 PC鋼材の定着具は,有害な変形,ひび割れなどを生じることなく,定められた引張荷重に耐
えるもの。

5 製造方法

5.1 材料の計量

  コンクリートの材料の計量は,質量による。ただし,水及び液状の混和剤は,容積で計量してもよい。

5.2 鋼材の組立

  鋼材の組立は,所定の材質,径及び本数の鋼材を用いて,溶接,結束用焼なまし鉄線,適切なクリップ
などによって組み立てるものとし,運搬,貯蔵及び型枠設置時に変形が生じ,PCa製品の性能に悪影響を
与えないように堅固なものとしなければならない。ただし,PC製品又は繰返し荷重(疲労)を受けるRC
製品は,鋼材の溶接を行うと著しく製品の性能を損なうこともあるため,このような場合には,事前に購
入者の了承を得て,溶接による組立を採用しなければならない。

5.3 プレストレスの導入

  プレストレスの導入は,次による。
a) C鋼材は,正しい位置に配置して緊張し,緊張が緩まないように,その両端を固定しなければならな
い。
b) 初期緊張力は,所定のプレストレスが得られるだけの量とし,緊張作業中及び緊張作業直後の緊張材
の引張応力度は,それぞれ0.8 fpuk又は0.9 fpyk及び0.7 fpuk又は0.85 fpykの値以下とする。fpukは,緊張
材の引張強度であり,fpykは,緊張材の降伏点である。ただし,緊張材にねじ切りなどの加工を行った
場合は,適切な措置を講じるものとする。
c) プレストレスの導入は,PCa製品と同一養生をした供試体が所定の圧縮強度を超えてから開始しなけ
ればならない。
d) プレストレスの導入は,徐々に行わなければならない。
e) プレストレス導入後,PC鋼材,定着具及び部材端面は,破損又は腐食しないように適切な保護をしな
ければならない。

5.4 成形

  成形は,次による。

――――― [JIS A 5364 pdf 7] ―――――

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a) 型枠 型枠は,金属製,木製,合成樹脂製などを用いて,所定の形状及び寸法精度が確保できるよう
にしなければならない。
b) 離型剤 離型剤は,PCa製品の外観及びコンクリートの品質に悪影響を及ぼさない材質のものを用い
て,型枠表面に過度にならないよう塗布しなければならない。
c) 組み立てた鋼材の配置 組み立てた鋼材は,所定のかぶりが確保できるように型枠内に配置しなけれ
ばならない。
スペーサを用いる場合は,PCa製品の耐久性及び外観を考慮して,スペーサの材質及び使用方法を
定めなければならない。プラスチックスペーサを用いる場合には,JIS A 5390に規定するもの又は品
質がこれと同等以上のものの中から,最適な種類を選んで使用する。
附属金物などを設置する場合は,所定の位置からの移動によって不具合が生じないよう配慮しなけ
ればならない。
d) コンクリートの投入 練り混ぜたフレッシュコンクリートの投入は,鋼材,附属金物の移動及び材料
分離による不具合が生じないように行わなければならない。
e) 締固め 締固めは,次による。
1) 振動締固め 型枠にフレッシュコンクリートを投入中又は投入後,振動機を用いて,材料分離によ
る不具合が生じないように,行わなければならない。
2) 加圧締固め 型枠にフレッシュコンクリートを投入中又は投入後,振動機を用いて,材料分離によ
る不具合が生じないように締固めを行い,その後,蓋をして機械的に,又は大気圧を利用して所定
の圧力を所定時間加えなければならない。
3) 振動・加圧締固め 硬練りコンクリートを型枠内に十分に充するよう振動をかけながら投入し,
脱型時の変形による不具合がないように所定の機械的圧力及び振動を所定時間作用させた後,脱型
しなければならない。
4) 遠心力締固め 筒状の型枠にフレッシュコンクリートを所定の寸法精度が得られるよう均衡に投入
した後,又は投入しながら,所定時間,所定の遠心力が得られるように回転しなければならない。
5) その他の締固め方法 1)4) 以外の締固め方法を採用する場合には,1)4) のいずれかの方法と同
等の締固め効果が得られることが確認されていなければならない。
f) 仕上げ PCa製品の表面は,その用途に応じて必要となる品質(滑らかさ,欠けの程度など)が得ら
れるように仕上げなければならない。
なお,型枠に仕上げ機能を付加するなど,仕上げ作業と同等の効果が得られるように特別な対策を
施した場合には,仕上げ作業を省略することができる。
g) カバーコーティング 鋼材の保護のために,カバーコートとしてモルタルを用いる場合は,成形方法,
品質及び品質の確認方法などについて規定しておかなければならない。
h) Ca製品表面に施す意匠的模様など PCa製品の表面に突起を設けたり,洗い出し,サンドブラスト,
顔料などによって意匠的模様を施す場合は,それによってPCa製品本体の性能を損なわないことが確
認されていなければならない。

5.5 養生

  PCa製品の養生方法及び期間は,脱型時に有害なひび割れ,離,変形などがなく,かつ,所定材齢及
び長期材齢での品質を満足する結果が得られる方法で行わなければならない。

5.6 脱型

  脱型は,有害なひび割れ,変形,欠けなどが生じないように行わなければならない。

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5.7 コンクリートの品質管理

  コンクリートの品質は,PCa製品と同一養生を行った供試体の所定の材齢における圧縮強度又はその他
の適切な方法によって管理する。

6 表示

  表示は,PCa製品の認識しやすい箇所に,明示しなければならない。

7 運搬・貯蔵・出荷

  運搬・貯蔵・出荷は,有害なひび割れ,変形,欠けなどが生じないように行わなければならない。

――――― [JIS A 5364 pdf 9] ―――――

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附属書A
(参考)
プレキャストコンクリート製品用コンクリート
この附属書は,プレキャストコンクリート製品に用いるコンクリートの設計及び製造について,現在採
用されている一般的方法を記述するものであり,規定の一部ではない。
A.1 配合設計
コンクリートの配合は,製造するプレキャストコンクリート製品に要求される品質及び性能が所定の材
齢で得られるように,適切な方法によって設計し,配合設計書として保管する。
レディーミクストコンクリートを購入して使用する場合でも,配合設計に関しては,自社製造する場合
と同様とする。
A.2 品質
A.2.1 強度
コンクリートの圧縮強度は,所定の材齢で強度試験を行ったとき,次の事項を満足することが望ましい。
a) 1回の試験結果は,任意の1バッチから採取した試料で作製した3個の供試体の平均値で表し,その
平均値は,設計基準強度の90 %以上とする。
b) 直近3回の試験の平均値は,設計基準強度以上とする。
なお,別の規準を定める場合は,その規準によってプレキャストコンクリート製品の性能・品質項
目を満足することを,試験又は信頼できる資料によって確認し,配合設計書の一部として保管する。
A.2.2 コンシステンシー
コンクリートは,プレキャストコンクリート製品の成形方法から要求される所要のコンシステンシーを
もつものとする。コンシステンシーの評価方法については,表A.1を参考にして,設計及び工程管理に適
用する。

――――― [JIS A 5364 pdf 10] ―――――

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JIS A 5364:2016の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 5364:2016の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISA0203:2019
コンクリート用語
JISA5002:2003
構造用軽量コンクリート骨材
JISA5005:2009
コンクリート用砕石及び砕砂
JISA5005:2020
コンクリート用砕石及び砕砂
JISA5011-1:2018
コンクリート用スラグ骨材―第1部:高炉スラグ骨材
JISA5011-2:2016
コンクリート用スラグ骨材―第2部:フェロニッケルスラグ骨材
JISA5011-3:2016
コンクリート用スラグ骨材―第3部:銅スラグ骨材
JISA5011-4:2018
コンクリート用スラグ骨材―第4部:電気炉酸化スラグ骨材
JISA5021:2018
コンクリート用再生骨材H
JISA5022:2018
再生骨材コンクリートM
JISA5023:2018
再生骨材コンクリートL
JISA5031:2016
一般廃棄物,下水汚泥又はそれらの焼却灰を溶融固化したコンクリート用溶融スラグ骨材
JISA5041:2009
コンクリート用砕石粉
JISA5308:2019
レディーミクストコンクリート
JISA5371:2016
プレキャスト無筋コンクリート製品
JISA5372:2016
プレキャスト鉄筋コンクリート製品
JISA5390:2001
鉄筋コンクリート製品用プラスチックスペーサ
JISA5525:2019
鋼管ぐい
JISA6201:2015
コンクリート用フライアッシュ
JISA6202:2017
コンクリート用膨張材
JISA6204:2011
コンクリート用化学混和剤
JISA6205:2003
鉄筋コンクリート用防せい剤
JISA6206:2013
コンクリート用高炉スラグ微粉末
JISA6207:2016
コンクリート用シリカフューム
JISG3101:2015
一般構造用圧延鋼材
JISG3101:2020
一般構造用圧延鋼材
JISG3109:2008
PC鋼棒
JISG3109:2020
PC鋼棒
JISG3112:2020
鉄筋コンクリート用棒鋼
JISG3117:2017
鉄筋コンクリート用再生棒鋼
JISG3137:2008
細径異形PC鋼棒
JISG3137:2020
細径異形PC鋼棒
JISG3444:2015
一般構造用炭素鋼鋼管
JISG3444:2021
一般構造用炭素鋼鋼管
JISG3506:2017
硬鋼線材
JISG3521:2018
硬鋼線
JISG3532:2011
鉄線
JISG3536:2014
PC鋼線及びPC鋼より線
JISG3538:1994
PC硬鋼線
JISG3551:2005
溶接金網及び鉄筋格子
JISG3551:2021
溶接金網及び鉄筋格子
JISG4322:2008
鉄筋コンクリート用ステンレス異形棒鋼
JISG5502:2001
球状黒鉛鋳鉄品
JISK6353:1997
水道用ゴム
JISR5210:2009
ポルトランドセメント
JISR5211:2009
高炉セメント
JISR5212:2009
シリカセメント
JISR5213:2009
フライアッシュセメント
JISR5214:2019
エコセメント