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日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 8249 : 1999
多管円筒形熱交換器
Shell and tube heat exchangers
1. 適用範囲
この規格は,蒸発器,加熱器,凝縮器,冷却器及びこれらに準じる金属製の多管円筒形熱
交換器(以下,熱交換器という。)について規定する。ただし,次の各号に掲げるものは含まない。
a) フィン付き伝熱管でフィンの外径がフィン無し部の外径を超えるもの。
b) 胴の内径が1500mmを超えるもの。ただし,ケトル形胴の内径を除く。
c) 設計圧力が30MPaを超えるもの。
d) 設計圧力 (MPa) と胴の内径 (mm) の積が10500を超えるもの。
備考1. b)の条件を超えるものは,附属書1(参考)に設計の指針を示す。
2. この規格の引用規格を,付表1に示す。
1.1 圧力容器規格の適用
熱交換器には,JIS B 8270と圧力容器に関する個別規格を適用する。この規
格は,これらの規格に規定のない熱交換器特有の要求事項について規定する。
1.2 熱交換器とする範囲
熱交換器とする範囲は,熱交換器本体とこれを熱交換器外の装置と連結する
熱交換器に最も近い溶接継手,フランジ継手又はねじ継手までの部分とする。
2. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
a) 胴側 伝熱管の外面を流れる流体が通過する部分。
b) 管側 伝熱管の内面を流れる流体が通過する部分。
c) 伝熱面積 胴側,管側流体相互間で熱を授受する部分の面積(管板の胴側面内にある伝熱管外表面の
総面積) (m2) で表す。ただし,U字管の曲がり部を含めるかどうかは受渡当事者間の協議による。
d) パス 流体が入口ノズルから出口ノズルまで一団となって胴長手方向又は伝熱管長手方向全長にわた
って流れる流路。
e) パス数 熱交換器の長手方向において流れの向きを180度変える回数に1を加えた数。
3. 種類,形式及び名称
3.1 熱交換器のクラス分類
熱交換器は,腐食などの運転環境の違いによって次の三つのクラスに分類
する。運転環境を考慮し,適切なものを選択し適用する。
a) クラスI : 比較的穏和な運転環境で使用する熱交換器(例えば,腐れ代1.0mm)
b) クラスII : 比較的中庸な運転環境で使用する熱交換器(例えば,腐れ代1.5mm)
c) クラスIII : 比較的過酷な運転環境で使用する熱交換器(例えば,腐れ代3.0mm)
3.2 形式及び名称
3.2.1 形式
熱交換器は,固定頭部,胴部及び後頭部の形状によって分類し,図1による。
なお,熱交換器は各部の分類記号を固定頭部,胴部及び後頭部の順に配列して表す。その配列の参考例
――――― [JIS B 8249 pdf 6] ―――――
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B 8249 : 1999
を図2に示す。
記号 固定頭部の分類 記号 胴部の分類 記号 後頭部の分類
固定管板形 Aと同様
A E パス形 L
ふた板分離形
F M
固定管板形 Bと同様
長手じゃま板付き2パス形
B
ボンネット(ふた板一体)形 G N
分流形 固定管板形
P
遊動頭グランド形
C H
二重分流形 S
管板一体形
遊動頭裏当てフランジ形
J T
分割流形 遊動頭引抜き形
N
K U
管板一体形 U字管形
ケトル形
D X W
遊動管板形(ランタンリング付き)
交差流形
特殊高圧形
図1 熱交換器の分類
――――― [JIS B 8249 pdf 7] ―――――
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B 8249 : 1999
図2 熱交換器の参考例
――――― [JIS B 8249 pdf 8] ―――――
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図2 熱交換器の参考例(続き)
――――― [JIS B 8249 pdf 9] ―――――
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3.2.2 名称
熱交換器各部の名称は,表1による[各部の番号は図2のa) f)による。]。
表1 熱交換器各部の名称
番号 名称 番号 名称 番号 名称
1 仕切室 14 伸縮継手 27 じゃま板又は支持板
2 胴側仕切室フランジ 15 遊動管板 28 緩衝板
3 ふた側仕切室フランジ 16 遊動頭ふた 29 長手じゃま板
4 仕切室ふた 17 遊動頭フランジ 30 仕切板
5 仕切室ノズル 18 遊動頭裏当てフランジ 31 ガス抜き座
6 固定管板 19 割リング 32 ドレン抜き座
7 伝熱管 20 遊動頭板フランジ 33 計器用座
8 胴 21 遊動管板スカート 34 支持脚
9 胴ふた 22 グランドフランジ 35 つり金具
10 仕切室側胴フランジ 23 パッキン 36 せき板
11 胴ふた側胴フランジ 24 パッキン押さえ 37 液面計座
12 胴ノズル 25 ランタンリング
13 胴ふたフランジ 26 タイロッド及びスペーサ
4. 構造
4.1 構造一般
熱交換器及び附属品は,JIS B 8270の6.1.1(設計に考慮すべき荷重)に示される荷重に
対し十分な強度をもったものでなくてはならない。
4.1.1 腐れ代
熱交換器の腐れ代は,次による。
a) 炭素鋼部分(低合金鋼を含む。)の腐れ代は,次を標準とする。
〈クラスI〉 1.0mm
〈クラスII〉 1.5mm
〈クラスIII〉 3.0mm
ただし,各部に対する腐れ代のとり方は,次による。
1) 遊動頭の接液部には,ガスケット面を除き,腐れ代をとる。
2) 管板には,両面に腐れ代をとる。ただし,ガスケット溝の深さは,腐れ代とみなす。
3) 仕切室,胴,胴ふたフランジには,内径側だけに腐れ代をとる。
4) 仕切室ふたのガスケット溝の深さは,腐れ代とみなす。
5) タイロッド,スペーサ,じゃま板などの非耐圧部分には,腐れ代をとる必要はない。
6) 伝熱管,ボルト,遊動頭裏当てフランジには,腐れ代をとる必要はない。
7) 仕切板には,腐れ代をとる必要はない。
b) 耐食材料として高合金鋼及び非鉄金属材料を用いるときは,腐れ代を零とすることができる。
4.1.2 寸法許容差
寸法許容差は,次による。
a) 外形寸法及びノズルと支持脚 熱交換器の外形寸法及びノズルと支持脚の位置の許容差は,図3によ
る。
b) 管板,仕切板,ふた及びフランジ 管板,仕切板,ふた及びフランジの寸法許容差は,図4による。
――――― [JIS B 8249 pdf 10] ―――――
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JIS B 8249:1999の国際規格 ICS 分類一覧
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JIS B 8249:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
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- JISB8270:1993
- 圧力容器(基盤規格)
- JISB8271:1993
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- 圧力容器のボルト締めフランジ
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- 圧力容器の管板
- JISB8275:1993
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- 圧力容器の耐圧試験及び漏れ試験
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- 一般構造用圧延鋼材
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- 一般構造用圧延鋼材
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- JISG3106:2015
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- 溶接構造用圧延鋼材
- JISG3115:2016
- 圧力容器用鋼板
- JISG3118:2017
- 中・常温圧力容器用炭素鋼鋼板
- JISG3118:2020
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- 圧力容器用調質型マンガンモリブデン鋼及びマンガンモリブデンニッケル鋼鋼板
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- 低温圧力容器用炭素鋼鋼板
- JISG3126:2021
- 低温圧力容器用炭素鋼鋼板
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- 炭素鋼鍛鋼品
- JISG3202:1988
- 圧力容器用炭素鋼鍛鋼品
- JISG3203:1988
- 高温圧力容器用合金鋼鍛鋼品
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- JISG3205:1988
- 低温圧力容器用鍛鋼品
- JISG3214:1991
- 圧力容器用ステンレス鋼鍛鋼品
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- 配管用炭素鋼鋼管
- JISG3454:2017
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- クロムモリブデン鋼鋼材
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- JISG4304:2021
- 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2012
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2021
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
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- ニッケル及びニッケル合金継目無管
- JISH4600:2012
- チタン及びチタン合金―板及び条
- JISH4631:2018
- チタン及びチタン合金―熱交換器用溶接管
- JISH4636:1994
- 熱交換器用チタンパラジウム合金管
- JISZ8304:1984
- 銘板の設計基準