113
K 2301 : 2011
にナフタレンが検出された場合には,同様な計算によってナフタレン濃度を算出し,第1吸収瓶のナフタ
レン濃度に加算する。
r w 1 000
CNAPH=
V0
ここに, CNAPH : 試料ガス中のナフタレン濃度(g/m3)
r : 検量線から得られたナフタレン量とn-ヘプタデカン量との質
量比
w : 分析用試料溶液に加えたn-ヘプタデカンの質量(g)
V0 : 箇条5 e)によって計算した標準状態における試料ガスの体積
(L)
JA.6 検量線の作成
全量フラスコ(50 mL)3個を用意し,それぞれにJA.4 d)で加えた量に等しい内標準物質溶液量,並び
にこの量の約0.2倍,2倍,及び5倍に相当する標準ナフタレン溶液量(いずれも採取量が少なくなる場合
には,10倍に希釈してから採取する。)とをメスピペットで正確に加えた後,トルエンを標線まで加える。
これらの溶液をJA.4 e)と同様に操作し,得たナフタレンとn-ヘプタデカンとのピーク面積比と,ナフタレ
ン量とn-ヘプタデカン量との質量比との関係線をJIS K 0114の11.7(内標準法)によって作成し,検量線
とする。
JA.7 分析結果の表示
分析結果は,JIS Z 8401によって,有効数字2桁に丸めて表示し,また,測定方法を付記する。
――――― [JIS K 2301 pdf 116] ―――――
114
K 2301 : 2011
附属書JB
(規定)
水分の測定方法(吸収ひょう量法)
JB.1 原理
過塩素酸マグネシウムを充した吸収管に試料ガスを通して水分を吸収し,その質量増加を測定する。
この方法は,試料ガス100 Lを採取した場合,水分濃度が1.0 g/m3以上のガスの分析ができる。
JB.2 試薬
試薬は,次による。
JB.2.1 過塩素酸マグネシウム 元素分析用で,JIS K 8228に規定するもの。密栓して冷所に保存する。
JB.2.2 水酸化ナトリウム 粒状でJIS K 8576に規定するもの。
JB.3 装置
装置は,次による。
JB.3.1 吸収装置 吸収装置の例を図JB.1に示す。吸収管には,図JB.2に例を示す水分吸収管,又はJIS
R 3503の付図55に示す共通すり合わせU字管を用い,内部に過塩素酸マグネシウムを充して3個直列
に連結する。このとき,3個の吸収管のうちA及びBは上方から,Cは下方からそれぞれ試料ガスが吸収
管内を流れるように配置し,連結の部分はシリコーンゴム管など,吸水性のない材質のものを用いる。洗
気瓶には,JIS R 3503の付図54に示す共通すり合わせろ過板付きガス洗浄瓶を用いる。
図JB.1−水分吸収装置の例
――――― [JIS K 2301 pdf 117] ―――――
115
K 2301 : 2011
単位 mm
図JB.2−水分吸収管の例
JB.3.2 乾燥塔 JIS R 3503の付図75に示す共通すり合わせガス乾燥塔を用いる。内部には,図JB.3に
例を示すように下側半分に粒状の水酸化ナトリウム,残りの部分に過塩素酸マグネシウムを詰める。
JB.3.3 はかり 化学はかりで,ひょう量100 g200 g,感量0.1 mgのもの。
JB.4 操作
操作は,次の手順による。
a) 吸収管3個を図JB.3に例を示すように連結し,アスピレータで吸引して空気を約0.2 L/minの流量で
1分間通じ,吸収管内を乾燥空気で置換する。試料ガス中に水分,二酸化炭素などが少なく,b)の質
量変化が無視できることが確かめられていれば,空気の代わりに分析する試料ガスで置換してもよい。
図JB.3−空気置換装置の例
b) 吸収管のコックを閉じた後,吸収管A及びBを外してその質量を0.1 mgの桁まで測定し,質量変化
が1 mg未満になるまでa)の操作を繰り返す。質量を測定するときには,吸収管の外側をガーゼでよ
く拭って清浄にし,表面に生じた摩擦静電気を十分に放電させた後,天びん室内でしばらく安定させ
ることが必要である。吸収管を恒量にする操作は,その日の第1回目の測定だけに必要であり,2回
目以降は行う必要はない。
c) 吸収管A,B及びCを図JB.1に例を示すように連結し,試料ガスを約1.3 L/minの流量で,水分の増
量が0.1 g程度となるように通過させる。ガスメータを読み,e)によって採取した試料ガスの体積を計
算する。
――――― [JIS K 2301 pdf 118] ―――――
116
K 2301 : 2011
d) 吸収管A,B及びCをつないだままコックを閉じて,これらの吸収管を外し,図JB.3に例を示すよう
に連結して再びa)の操作を行う。ただし,a)で空気の代わりに試料ガスで置換した場合は,この操作
は行わない。
e) 吸収管のコックを閉じ,吸収管A及びBを外してその質量を0.1 mgの桁まで測定し,試料ガス通過
前後の質量増加を求める。
JB.5 計算
試料ガス中の水分は,次の式によって算出する。
w
C=
H2O 1 000
V0
ここに, H2O試料ガス中の水分(g/m3)
C :
w : 吸収管A及びBの質量増加の合計量(g)
V0 : 箇条5 e)によって計算した標準状態における試料ガスの体積
(L)
JB.6 分析結果の表示
分析結果は,JIS Z 8401によって,有効数字2桁に丸めて表示し,また,測定方法を付記する。
――――― [JIS K 2301 pdf 119] ―――――
117
K 2301 : 2011
附属書JC
(規定)
計算によって熱量を求める方法
(実在状態における混合ガスの発熱量を計算する方法)
JC.1 要旨
箇条6によって得られる成分組成,及びそれぞれの成分の発熱量を用いて,計算によって試料ガスの発
熱量を求める。
JC.2 計算
天然ガスの場合で,あらかじめ,計算結果に実用上支障となる差がないことが確認されて,かつ,受渡
当事者間で合意された場合には,次の式によって総発熱量を算出してもよい。
CVi
H=
G ΣHVi
100
ここに, HG : 試料ガスの総発熱量(kJ/m3)
CVi : 成分iの体積分率(%)
HVi : 成分iの実在状態における総発熱量(kJ/m3)
この計算に用いる,純粋ガスの実在状態における発熱量を表JC.1に示す。
JC.3 計算結果の表示
発熱量は,JIS Z 8401によって,十の位に丸めて表示し,また,測定方法を付記する。
――――― [JIS K 2301 pdf 120] ―――――
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JIS K 2301:2011の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 19739:2004(MOD)
- ISO 6326-1:2007(MOD)
- ISO 6327:1981(MOD)
- ISO 6974-1:2000(MOD)
- ISO 6974-2:2001(MOD)
- ISO 6974-3:2000(MOD)
- ISO 6974-4:2000(MOD)
- ISO 6974-5:2000(MOD)
- ISO 6974-6:2002(MOD)
- ISO 6975:1997(MOD)
- ISO 6976:1995(MOD)
JIS K 2301:2011の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 2301:2011の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7410:1997
- 石油類試験用ガラス製温度計
- JISC1302:2018
- 絶縁抵抗計
- JISK0055:2002
- ガス分析装置校正方法通則
- JISK0088:1997
- 排ガス中のベンゼン分析方法
- JISK0095:1999
- 排ガス試料採取方法
- JISK0114:2012
- ガスクロマトグラフィー通則
- JISK0115:2004
- 吸光光度分析通則
- JISK0115:2020
- 吸光光度分析通則
- JISK0127:2013
- イオンクロマトグラフィー通則
- JISK0512:1995
- 水素
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK1101:2017
- 酸素
- JISK1107:2005
- 窒素
- JISK2839:1990
- 石油類試験用ガラス器具
- JISK8032:2013
- アセトニトリル(試薬)
- JISK8034:2006
- アセトン(試薬)
- JISK8051:2010
- 3-メチル-1-ブタノール(試薬)
- JISK8102:2012
- エタノール(95)(試薬)
- JISK8116:2006
- 塩化アンモニウム(試薬)
- JISK8121:2007
- 塩化カリウム(試薬)
- JISK8124:2018
- 塩化カルシウム(乾燥用)(試薬)
- JISK8142:2018
- 塩化鉄(III)六水和物(試薬)
- JISK8150:2006
- 塩化ナトリウム(試薬)
- JISK8155:2017
- 塩化バリウム二水和物(試薬)
- JISK8180:2015
- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)
- JISK8193:2020
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- JISK8228:2020
- 過塩素酸マグネシウム(試薬)
- JISK8230:2016
- 過酸化水素(試薬)
- JISK8295:2020
- グリセリン(試薬)
- JISK8355:2006
- 酢酸(試薬)
- JISK8355:2021
- 酢酸(試薬)
- JISK8374:2007
- 酢酸鉛(II)三水和物(試薬)
- JISK8500:2007
- N,N-ジメチルホルムアミド(試薬)
- JISK8519:2016
- しゅう酸二水和物(試薬)
- JISK8541:2015
- 硝酸(試薬)
- JISK8541:2021
- 硝酸(試薬)
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- 硝酸銀(試薬)
- JISK8568:1957
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- JISK8622:2007
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- JISK8625:2017
- 炭酸ナトリウム(試薬)
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- JISK8659:2014
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- JISK8680:2006
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- JISK8722:2019
- ペンタシアノニトロシル鉄(III)酸ナトリウム二水和物(試薬)
- JISK8798:2012
- フェノール(試薬)
- JISK8840:2014
- ブロモクレゾールグリーン(試薬)
- JISK8844:2012
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- JISK8848:2012
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- JISK8858:2007
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- JISK8863:2007
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- JISK8866:2008
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- JISK8896:2012
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- JISK8897:2012
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- JISK8913:2006
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- JISK8922:2008
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- JISK8949:2019
- 硫化ナトリウム九水和物(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)
- JISK8953:2008
- 硫酸亜鉛七水和物(試薬)
- JISK8960:2008
- 硫酸アンモニウム(試薬)
- JISK8962:2008
- 硫酸カリウム(試薬)
- JISK9005:2006
- りん酸(試薬)
- JISK9501:2019
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- JISK9551:2020
- 過塩素酸バリウム(試薬)
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- 2,2,4-トリメチルペンタン(試薬)
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- JISK9808:1996
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- JISP3801:1995
- ろ紙(化学分析用)
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- JISR3505:1994
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- JISZ8401:2019
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- JISZ8402-2:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第2部:標準測定方法の併行精度及び再現精度を求めるための基本的方法
- JISZ8710:1993
- 温度測定方法通則