JIS B 8249:1999 多管円筒形熱交換器 | ページ 4

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図6 じゃま板の形状

4.4.2 じゃま板の伝熱管用穴の直径

 じゃま板の伝熱管用穴の直径は,次による。
a) 伝熱管用穴の直径と伝熱管外径との差は,伝熱管の支持間隔が900mm以下又は伝熱管の外径が
31.8mmを超える場合は0.8mmを標準とする。伝熱管の外径が31.8mm以下で支持間隔が900mmを超
える場合は0.4mmを標準とする。
b) 流体に脈動がある場合の伝熱管用穴の直径は,a)の値より小さくするのが望ましい。
c) 伝熱管用穴の直径のプラス側の公差は0.25mmとする。ただし,穴数の4%については0.38mmまで許
されるものとする。

4.4.3 じゃま板又は支持板と胴とのすきま

 じゃま板又は支持板の外径と胴設計内径とのすきまは,表7
の値以下とする。ただし,伝熱設計上問題がなければ,表7の値の2倍まで大きくしてもよい。
表7 じゃま板又は支持板と胴とのすきま
単位mm
胴の呼び径 すきま
管胴 板巻胴 (胴設計内径−じゃま板又は支持板の外径)
6B以上 16B以下 150以上 450未満 3.0
− 450以上1 000未満 4.5
− 1 000以上1 400未満 6.0
− 1 400以上1 500以下 8.0

4.4.4 じゃま板又は支持板の厚さ

 じゃま板又は支持板の最小呼び厚さは炭素鋼の場合,表8,表9及び
表10による。ここで,支持間隔とは直管部の長さをいい,U字管の曲がり部の長さは考慮しない。炭素鋼
以外の場合,購入者との協議による。

――――― [JIS B 8249 pdf 16] ―――――

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4.4.5 長手じゃま板の厚さ

 長手じゃま板の最小呼び厚さは,次による。
a) 〈クラスI〉 炭素鋼は4.5mm,高合金鋼は3mmとする。
b) 〈クラスII〉 炭素鋼は6mm,高合金鋼は3mmとする。
c) 〈クラスIII〉 6mmとする。
備考 長手じゃま板は両側の圧力差に対し,強度上十分な板厚であること。圧力差が大きい場合変形
によってバイパスなど生じるおそれがあるので,厚さの計算は特に注意しなければならない。
表8 じゃま板又は支持板の最小呼び厚さ〈クラスI〉
単位mm
胴の呼び径 じゃま板又は支持板の最小呼び厚さ
管胴 板巻胴 じゃま板などによって支持されない間隔
300を超え 600を超え 900を超え 1 500を超
1 200を超え
300以下 600以下 900以下 1 200以下 1 500以下 えるもの
6B以上 14B以下 150以上400未満 1.6 3.2 4.5 4.5 4.5 6
16B 400以上750未満 3.2 4.5 4.5 6 6 8
− 750以上1 000未満 4.5 6 6 8 9 12
− 1 000以上1 500以下 6 6 6 8 9 12
表9 じゃま板又は支持板の最小呼び厚さ〈クラスII〉
単位mm
胴の呼び径 じゃま板又は支持板の最小呼び厚さ
管胴 板巻胴 じゃま板などによって支持されない間隔
300を超え 600を超え 900を超え 1 500を超
1 200を超え
300以下
600以下 900以下 1 200以下 1 500以下 えるもの
6B以上 14B以下 150以上400未満 1.6 3.2 4.5 6 9 9
16B 400以上750未満 3.2 4.5 6 9 9 12
− 750以上1 000未満 4.5 6 8 9 12 16
− 1 000以上1 500以下 6 6 9 12 16 16
表10 じゃま板又は支持板の最小呼び厚さ〈クラスIII〉
単位mm
胴の呼び径 じゃま板又は支持板の最小呼び厚さ
管胴 板巻胴 じゃま板などによって支持されない間隔
600を超え 900を超え 1200を超え1500を超え
600以下
900以下 1 200以下 1 500以下 るもの
6B以上 14B以下 150以上400未満 3.2 4.5 6 9 9
16B 400以上750未満 4.5 6 9 9 12
− 750以上1 000未満 6 8 9 12 16
− 1 000以上1 500以下 6 9 12 16 16

4.4.6 じゃま板又は支持板の間隔

 じゃま板又は支持板の間隔は,次による。
a) じゃま板の最小間隔は,胴内径の51又は50mmのいずれか大きい値を通常とする。
b) 伝熱管の相隣る支持間の最大長さは,表11による。
c) じゃま板は,伝熱管全長にわたり等間隔で配置することを原則とする。これが不可能な場合は,両端
のじゃま板をできるだけノズルに近づけ,残りを等間隔で配置するようにする。

――――― [JIS B 8249 pdf 17] ―――――

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表11 じゃま板又は支持板の間隔
単位mm
伝熱管外径 支持間の最大長さ
伝熱管材質及び温度限界
炭素鋼及び高合金鋼 (400℃) アルミニウム及びアルミニウム合
低合金鋼 (450℃) 金,銅及び銅合金,チタン及びチタ
ニッケル銅合金 (320℃) ン合金(温度限界はJIS B 8270に
ニッケル (450℃) よる。)
ニッケルクロム鉄合金 (540℃)
15.9 1 320 1 140
19.0 1 520 1 320
21.7 1 750 1 520
25.4 1 880 1 630
31.8 2 235 1 930
38.1 2 540 2 210
50.8 3 175 2 790
備考1. 表11に示された金属の温度限界を超える場合,支持間の最大長さは,その温度にお
ける弾性係数と表11の限界温度における弾性係数の比の4乗根に比例して縮める。
2. フィン付き伝熱管の場合の支持間の最大長さは,フィンの谷部の径を基準として,
フィン付き伝熱管の単位長さ当たりの質量とフィンを除いた部分の単位質量の比の
4乗根に比例して縮める。
3. この表は,流体起因の振動は考慮していない。

4.4.7 U字管端の支持

 U字管式熱交換器の個々のU字管端曲がり部の支持長さ(図7に示す合計長さ)
は,表11の値を超えてはならない。曲げ半径からこの規定に従えないときは,特別な配慮が必要である。
図7 U字管端曲がり部の支持長さ

4.4.8 じゃま板又は支持板の工作

 じゃま板又は支持板の外縁は,25S以上の仕上げとする。伝熱管用穴
は滑らかに仕上げ,角部はばり取りを行う。

4.4.9 胴側緩衝板

 胴側流体の流入による衝撃から伝熱管を保護するために,流体の入口部に緩衝板を取
り付けなければならない。
なお,次の各項を満足するときは取り付けなくてもよい。
a) 腐食性及び摩耗性がない単相流体のとき
ここに, 流体の密度 (kg/m3)
v : 流体の速度 (m/s)
b) 腐食性又は摩耗性のある液体(沸点にある液体を含む。)のとき

――――― [JIS B 8249 pdf 18] ―――――

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ここに, 液体の密度 (kg/m3)
v : 液体の速度 (m/s)

4.4.10 緩衝板の厚さ

 緩衝板の最小呼び厚さは,炭素鋼(低合金鋼を含む。)の場合4.5mm,高合金鋼の
場合3mmとする。

4.4.11 胴側流体の入口及び出口面積

 管束を振動又は侵食から保護するため,胴側流体の入口及び出口に
おける胴及び管束の流路面積は,次による。
a) 胴及び管束の入口又は出口においては,
ここに, 流体の密度 (kg/m3)
v : 流体の速度 (m/s)
b) 胴及び管束部の流体入口及び出口の面積の算出は,次による。
1) 図8及び図9の胴側流体の最小入口又は出口面積は,次の式による。
2 p d0
As Dnh F14 Dn
F2 p
ここに, As : 胴側入口及び出口面積 (mm2)
Dn : ノズル内径 (mm)
h : 管束又は緩衝板上方の通過高さの平均値 (mm)
h=0.5 (h1+h2) 図8a),図8b)及び図9b)の場合
h=0.5 (Ds−OTL) 図9a)の場合
h1 : ノズル中心線における最大通過高さ (mm)
h2 : ノズル端部における最小通過高さ (mm)
h2=h1−0.5 [Ds− (Ds2−Dn2)0.5]
Ds : 胴内径 (mm)
OTL : 最外周伝熱管の管束外径 (mm)
F1 : 緩衝板による係数
F1=0緩衝板のある場合
F1=1緩衝板のない場合
p : 管の中心間ピッチ (mm)
d0 : 管外径 (mm)
F2 : 流体の流れる方向に関し伝熱管配列方法及び方向による係数
F2 : =1.0三角配列及び四角配列の場合
F2=0.866三角錯列配列の場合
F2 : 0.707四角錯列配列の場合
2) 図10及び図11の管束部の流体入口又は出口の最小面積は,次の式による。
p d0
Ad Bs Ds OTL Bsk Ap A1
F2 p
ここに, Ab : 管束部入口及び出口面積 (mm2)
Bs : 入口及び出口のじゃま板の間隔 (mm)
管束と直角方向の有効弦長さ (mm)
(図11の場合, Dnとする。)
Ap : 緩衝板の面積 (mm2)
Ap=0緩衝板がない場合
pI 2
Ap= 円形緩衝板の場合
4
Ap=Ip2正方形緩衝板の場合
Ip : 緩衝板の径又は辺の長さ (mm)

――――― [JIS B 8249 pdf 19] ―――――

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A1 : 拘束されない長手方向の流体流路面積
A1=0ノズル中心軸に垂直に切り欠いたじゃま板の場合
A1=0.5ab図10においてノズル中心軸に平行に切り欠い
たじゃま板の場合
A1=0.5 (Ds−OTL) 図11においてノズル中心軸に平行
に切り欠いたじゃま板の場合
a, b, c : 図10又は図11に示す寸法

4.4.12 管側の保護

 次の場合には,伝熱管の管端を流体による侵食から保護するため,緩衝板の設置又は
伝熱設計上の配慮をしなくてはならない。
a) 伝熱管の軸方向に入口ノズルが取り付けられている場合。
b) 伝熱管内での液体の 識 。
ここに, 液体の密度 (kg/m3)
v : 液体の速度 (m/s)
図8 胴の流体入口又は出口面積−緩衝板あり

――――― [JIS B 8249 pdf 20] ―――――

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JIS B 8249:1999の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 8249:1999の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB4630:1998
スパナ
JISB8270:1993
圧力容器(基盤規格)
JISB8271:1993
圧力容器の胴及び鏡板
JISB8273:1993
圧力容器のボルト締めフランジ
JISB8274:2008
圧力容器の管板
JISB8275:1993
圧力容器のふた板
JISB8277:2008
圧力容器の伸縮継手
JISB8283:1993
圧力容器の耐圧試験及び漏れ試験
JISG3101:2015
一般構造用圧延鋼材
JISG3101:2020
一般構造用圧延鋼材
JISG3103:2019
ボイラ及び圧力容器用炭素鋼及びモリブデン鋼鋼板
JISG3106:2015
溶接構造用圧延鋼材
JISG3106:2020
溶接構造用圧延鋼材
JISG3115:2016
圧力容器用鋼板
JISG3118:2017
中・常温圧力容器用炭素鋼鋼板
JISG3118:2020
中・常温圧力容器用炭素鋼鋼板
JISG3119:2019
ボイラ及び圧力容器用マンガンモリブデン鋼及びマンガンモリブデンニッケル鋼鋼板
JISG3120:2018
圧力容器用調質型マンガンモリブデン鋼及びマンガンモリブデンニッケル鋼鋼板
JISG3126:2015
低温圧力容器用炭素鋼鋼板
JISG3126:2021
低温圧力容器用炭素鋼鋼板
JISG3201:1988
炭素鋼鍛鋼品
JISG3202:1988
圧力容器用炭素鋼鍛鋼品
JISG3203:1988
高温圧力容器用合金鋼鍛鋼品
JISG3204:1988
圧力容器用調質型合金鋼鍛鋼品
JISG3205:1988
低温圧力容器用鍛鋼品
JISG3214:1991
圧力容器用ステンレス鋼鍛鋼品
JISG3452:2019
配管用炭素鋼鋼管
JISG3454:2017
圧力配管用炭素鋼鋼管
JISG3455:2016
高圧配管用炭素鋼鋼管
JISG3455:2020
高圧配管用炭素鋼鋼管
JISG3456:2019
高温配管用炭素鋼鋼管
JISG3457:2016
配管用アーク溶接炭素鋼鋼管
JISG3457:2020
配管用アーク溶接炭素鋼鋼管
JISG3458:2018
配管用合金鋼鋼管
JISG3458:2020
配管用合金鋼鋼管
JISG3459:2016
配管用ステンレス鋼鋼管
JISG3459:2021
配管用ステンレス鋼鋼管
JISG3460:2018
低温配管用鋼管
JISG3461:2019
ボイラ・熱交換器用炭素鋼鋼管
JISG3462:2019
ボイラ・熱交換器用合金鋼鋼管
JISG3463:2019
ボイラ・熱交換器用ステンレス鋼鋼管
JISG3464:2018
低温熱交換器用鋼管
JISG3468:2016
配管用溶接大径ステンレス鋼鋼管
JISG3468:2021
配管用溶接大径ステンレス鋼鋼管
JISG4051:2016
機械構造用炭素鋼鋼材
JISG4102:1979
ニッケルクロム鋼鋼材
JISG4103:1979
ニッケルクロムモリブデン鋼鋼材
JISG4104:1979
クロム鋼鋼材
JISG4105:1979
クロムモリブデン鋼鋼材
JISG4106:1979
機械構造用マンガン鋼鋼材及びマンガンクロム鋼鋼材
JISG4107:2007
高温用合金鋼ボルト材
JISG4108:2007
特殊用途合金鋼ボルト用棒鋼
JISG4109:2019
ボイラ及び圧力容器用クロムモリブデン鋼鋼板
JISG4202:2005
アルミニウムクロムモリブデン鋼鋼材
JISG4303:2012
ステンレス鋼棒
JISG4303:2021
ステンレス鋼棒
JISG4304:2012
熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4304:2021
熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4305:2012
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4305:2021
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4901:1999
耐食耐熱超合金棒
JISG4902:2019
耐食耐熱超合金,ニッケル及びニッケル合金―板及び帯
JISG4903:2017
配管用継目無ニッケルクロム鉄合金管
JISG4904:2017
熱交換器用継目無ニッケルクロム鉄合金管
JISH3100:2018
銅及び銅合金の板及び条
JISH3300:2018
銅及び銅合金の継目無管
JISH4000:2014
アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JISH4080:2015
アルミニウム及びアルミニウム合金継目無管
JISH4090:1990
アルミニウム及びアルミニウム合金溶接管
JISH4551:2000
ニッケル及びニッケル合金板及び条
JISH4552:2000
ニッケル及びニッケル合金継目無管
JISH4600:2012
チタン及びチタン合金―板及び条
JISH4631:2018
チタン及びチタン合金―熱交換器用溶接管
JISH4636:1994
熱交換器用チタンパラジウム合金管
JISZ8304:1984
銘板の設計基準