JIS B 8285:2010 圧力容器の溶接施工方法の確認試験 | ページ 8

34
B 8285 : 2010
表C.3−溶接施工方法の確認試験記録(例)

ページ

                                                                 記録書番号 : 
事業所名 :
施工日 :
確認する試験の種類 試験材 母材1 母材2
突合せ溶接継手 □板 公称厚さ mm 規格
□管 管径 mm P No.(Gr) P -( ) P -( )
開先形状 積層部
溶接方法の区分 溶接姿勢
手動/半自動/自動 裏当て □有( ),□無
電極の数 インサート □有( ),□無
溶 溶 F(Y)No. 裏はつり □有( ),□無
接 接
材 規格 予熱 □有,□無

料 イ 銘柄 適用箇所 ℃

径 mm パス間温度 ℃
フ G No. 初層条件 (A,kJ/cm)

ッ 規格 衝撃試験 □有,□無( ℃)

ス 銘柄 溶接後熱処理 □有,□無
その他特殊材 保持温度 ℃
シールド組成 (%) 保持時間 h
ガス 流量 L/min 昇降温速度 ℃/h
溶 パス番号

記 溶接方法
録 溶接材料
径 mm
電流極性
電流値(A)
電圧値(V)
速度 cm/min
入熱 kJ/cm
パス間温度 ℃
申請責任者 : 溶接士 :
項 継手引張試験 曲げ試験 衝撃試験 試験
目 片の
サイ
規 厚さ×幅断面積 引張荷重 引張強さ 切断位置曲げ 曲げ 曲げ 溶接金属 熱影響部 ズ

平均 J
mm mm2 N N/mm2 曲げ半径 mm 度 最小 J mm
試 1. 1. 試験
験 温度
片 2. 2.

号 3. 3. ℃
平均 平均

――――― [JIS B 8285 pdf 36] ―――――

                                                                                             35
B 8285 : 2010
附属書D
(規定)
特殊形状等の溶接施工方法の確認試験方法
D.1 適用範囲
この附属書は,圧力容器に用いる特殊形状等(肉盛溶接,クラッド鋼の溶接及び管と管板との溶接)の
溶接施工方法の確認試験方法について規定する。
D.2 肉盛溶接
D.2.1 確認試験方法
耐食を目的とする肉盛溶接の確認試験方法は,次のa) c) による。
なお,溶接施工方法の区分は,箇条4に示す各項の組合せごとの区分とするほか,被覆アーク溶接の場
合は初層溶接の電流値の区分とし,また,ティグ,ミグ,マグ及びサブマージアーク溶接の場合は入熱量
の区分とする。
a) 試験材の作製方法及び試験片の採取方法 試験材の作製方法は,図D.1による。母材の厚さ25 mm以
上の材料に下向姿勢で,4 mm以上の肉盛溶接を行う。
単位 mm
− 側曲げ試験片1及び2は,肉盛溶接方向との試験片とし,側曲げ
試験片3及び4は,肉盛溶接方向と直角方向との試験片とする。
− 試験片の作製は,肉盛溶接部の浸透探傷試験が終了した後に行
う。
− 試験片の切取りは,機械切断又は熱切断とする。ただし,熱切断
による場合は,削り代を3 mm以上とする。
図D.1−試験材及び試験片(肉盛溶接の場合)

――――― [JIS B 8285 pdf 37] ―――――

36
B 8285 : 2010
b) 試験の種類及び数 試験の種類及び数は,表D.1による。
表D.1−試験の種類及び数
試験材の厚さ(mm) 側曲げ試験(個) 分析試験(個) 浸透探傷試験
母材 25以上 4 1 肉盛溶接部全面
肉盛 4以上
c) 試験片の形状・寸法及び試験方法 試験片の形状・寸法及び試験方法は,次による。
1) 側曲げ試験片の形状・寸法は,図D.2による。試験方法は,JIS Z 3122による。
単位 mm
図D.2−側曲げ試験片の形状・寸法
2) 図D.1に基づき指定の部分から,必要な成分の分析試験を行う。必要な成分の種類は,受渡当事者
間の協定による。
3) 肉盛溶接部全面について,JIS Z 2343-1JIS Z 2343-4による浸透探傷試験を行う。
D.2.2 試験結果の評価基準
試験結果の評価基準は,次による。
a) 側曲げ試験は,曲げ表面に長さ1.6 mm以上の割れ(縁角に生じる割れを除く。)又は肉盛溶接部に3 mm
を超える割れがない。
b) 分析試験は,指定の値を満足する。
c) 浸透探傷試験については,JIS Z 2343-1JIS Z 2343-4の探傷指示模様の分類方法によるが,評価は次
による。
1) 線状欠陥指示模様の最大長さは,4 mm以下とする。
2) 円形欠陥指示模様の最大長さは,4 mm以下とする。
3) 分散欠陥指示模様については,面積2 500 mm2内において,欠陥指示模様の大きさに応じて表D.2
による点数の総和が12点以下とする。
表D.2−欠陥指示模様の点数
長さ又は直径が2 mm以下 長さ又は直径が4 mm以下
線状欠陥指示模様 3点 6点
円形欠陥指示模様 1点 2点

――――― [JIS B 8285 pdf 38] ―――――

                                                                                             37
B 8285 : 2010
D.2.3 確認試験の省略
確認試験の省略は,C.3によるほか,次による。
既に確認されている溶接施工方法を用いて,被覆アーク溶接を行い,初層の電流値が確認を受けた値に
対して10 %を超えない範囲にある場合又はサブマージアーク溶接,ティグ溶接,ミグ溶接及びマグ溶接を
行い,入熱量が確認を受けた値に対して10 %を超えない範囲にある場合。
D.3 クラッド鋼の溶接
クラッド鋼の溶接の溶接施工方法の区分は,箇条4に示す各項の組合せごとの区分とする。確認試験は,
ステンレスクラッド鋼については,JIS Z 3043によって行い,ニッケル及びニッケル合金クラッド鋼につ
いては,JIS Z 3044によって行う。その他のクラッド鋼はこれらに準じて行う。
D.4 管と管板との溶接
D.4.1 確認試験方法
管と管板との溶接の確認試験方法は,次のa) c) による。
なお,溶接施工方法の区分は,箇条4に規定する各項の組合せごとの区分とする。また,母材の種類の
区分は管と管板の材料の組合せとし,管板がクラッド鋼(肉盛クラッド鋼を含む。)の場合は管の材料と管
板の合せ材の材料との組合せとする。
a) 試験材の形状・寸法 試験材の形状・寸法は,図D.3による。管板の厚さは19 mm以上とし,管の厚
さは実用する管の呼び厚さの±10 %以内とする。また,管と管板との取付部及び溶接部の形状・寸法
は,実際に施工する場合の形状・寸法とし,管板に取り付ける管の本数は10本とする。
図D.3−試験材の形状・寸法(例)
b) 試験の種類及び数 試験の種類及び数は,表D.3による。

――――― [JIS B 8285 pdf 39] ―――――

38
B 8285 : 2010
表D.3−試験の種類及び数
試験材の厚さ(mm) 浸透探傷試験 断面試験及びのど厚測定
管板19以上 管ごとに溶接部の 管ごとに2断面とし,
管 t ±10 % 全周 計20個
注記1 tは実用する管の呼び厚さとする(mm)。
注記2 断面試験は,受渡当事者間の協定によって,任意の2本の管の4断面
(計8個)としてもよい。
c) 試験片の形状・寸法及び試験方法 試験片の形状・寸法及び試験方法は,次による。
1) 浸透探傷試験は,D.2.1 c) 3) による。
2) 断面試験及びのど厚測定の試験片の形状・寸法は,図D.4による。断面は,管の中心断面とする。
3) 断面試験及びのど厚測定では,10倍程度の拡大鏡による溶込み状況の確認及びのど厚の測定を行
う。
− 切断幅は約2 mmとし,点線部で切断する。
− 切断の前に管板を13 mmまで薄くしてもよい。
図D.4−試験片の形状・寸法(例)
D.4.2 試験結果の評価基準
試験結果の評価基準は,次による。
a) 浸透探傷試験では,割れ及びその他の有害な欠陥がない。
b) 断面試験では,割れ及びその他の有害な欠陥がない。
c) のど厚測定では,理論のど厚が管の肉厚の2/3以上である。ただし,漏止め溶接だけの場合は,この
限りではない。
D.4.3 確認試験の省略
C.3による。

――――― [JIS B 8285 pdf 40] ―――――

次のページ PDF 41

JIS B 8285:2010の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 8285:2010の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISG3101:2015
一般構造用圧延鋼材
JISG3101:2020
一般構造用圧延鋼材
JISG3103:2019
ボイラ及び圧力容器用炭素鋼及びモリブデン鋼鋼板
JISG3106:2015
溶接構造用圧延鋼材
JISG3106:2020
溶接構造用圧延鋼材
JISG3115:2016
圧力容器用鋼板
JISG3116:2013
高圧ガス容器用鋼板及び鋼帯
JISG3116:2020
高圧ガス容器用鋼板及び鋼帯
JISG3118:2017
中・常温圧力容器用炭素鋼鋼板
JISG3118:2020
中・常温圧力容器用炭素鋼鋼板
JISG3119:2019
ボイラ及び圧力容器用マンガンモリブデン鋼及びマンガンモリブデンニッケル鋼鋼板
JISG3120:2018
圧力容器用調質型マンガンモリブデン鋼及びマンガンモリブデンニッケル鋼鋼板
JISG3124:2017
中・常温圧力容器用高強度鋼鋼板
JISG3126:2015
低温圧力容器用炭素鋼鋼板
JISG3126:2021
低温圧力容器用炭素鋼鋼板
JISG3127:2013
低温圧力容器用ニッケル鋼鋼板
JISG3128:2009
溶接構造用高降伏点鋼板
JISG3201:1988
炭素鋼鍛鋼品
JISG3202:1988
圧力容器用炭素鋼鍛鋼品
JISG3203:1988
高温圧力容器用合金鋼鍛鋼品
JISG3204:1988
圧力容器用調質型合金鋼鍛鋼品
JISG3205:1988
低温圧力容器用鍛鋼品
JISG3206:1993
高温圧力容器用高強度クロムモリブデン鋼鍛鋼品
JISG3214:1991
圧力容器用ステンレス鋼鍛鋼品
JISG3452:2019
配管用炭素鋼鋼管
JISG3454:2017
圧力配管用炭素鋼鋼管
JISG3455:2016
高圧配管用炭素鋼鋼管
JISG3455:2020
高圧配管用炭素鋼鋼管
JISG3456:2019
高温配管用炭素鋼鋼管
JISG3457:2016
配管用アーク溶接炭素鋼鋼管
JISG3457:2020
配管用アーク溶接炭素鋼鋼管
JISG3458:2018
配管用合金鋼鋼管
JISG3458:2020
配管用合金鋼鋼管
JISG3459:2016
配管用ステンレス鋼鋼管
JISG3459:2021
配管用ステンレス鋼鋼管
JISG3460:2018
低温配管用鋼管
JISG3461:2019
ボイラ・熱交換器用炭素鋼鋼管
JISG3462:2019
ボイラ・熱交換器用合金鋼鋼管
JISG3463:2019
ボイラ・熱交換器用ステンレス鋼鋼管
JISG3464:2018
低温熱交換器用鋼管
JISG3467:2013
加熱炉用鋼管
JISG3468:2016
配管用溶接大径ステンレス鋼鋼管
JISG3468:2021
配管用溶接大径ステンレス鋼鋼管
JISG4051:2016
機械構造用炭素鋼鋼材
JISG4109:2019
ボイラ及び圧力容器用クロムモリブデン鋼鋼板
JISG4110:2015
高温圧力容器用高強度クロムモリブデン鋼及びクロムモリブデンバナジウム鋼鋼板
JISG4303:2012
ステンレス鋼棒
JISG4303:2021
ステンレス鋼棒
JISG4304:2012
熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4304:2021
熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4305:2012
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4305:2021
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4311:2019
耐熱鋼棒及び線材
JISG4312:2019
耐熱鋼板及び鋼帯
JISG4901:1999
耐食耐熱超合金棒
JISG4902:2019
耐食耐熱超合金,ニッケル及びニッケル合金―板及び帯
JISG4903:2017
配管用継目無ニッケルクロム鉄合金管
JISG4904:2017
熱交換器用継目無ニッケルクロム鉄合金管
JISG5101:1991
炭素鋼鋳鋼品
JISG5102:1991
溶接構造用鋳鋼品
JISG5111:1991
構造用高張力炭素鋼及び低合金鋼鋳鋼品
JISG5121:2003
ステンレス鋼鋳鋼品
JISG5151:1991
高温高圧用鋳鋼品
JISG5152:1991
低温高圧用鋳鋼品
JISG5201:1991
溶接構造用遠心力鋳鋼管
JISG5202:1991
高温高圧用遠心力鋳鋼管
JISH3100:2018
銅及び銅合金の板及び条
JISH3250:2015
銅及び銅合金の棒
JISH3250:2021
銅及び銅合金の棒
JISH3300:2018
銅及び銅合金の継目無管
JISH3320:2006
銅及び銅合金の溶接管
JISH4000:2014
アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JISH4040:2015
アルミニウム及びアルミニウム合金の棒及び線
JISH4080:2015
アルミニウム及びアルミニウム合金継目無管
JISH4090:1990
アルミニウム及びアルミニウム合金溶接管
JISH4100:2015
アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
JISH4140:1988
アルミニウム及びアルミニウム合金鍛造品
JISH4551:2000
ニッケル及びニッケル合金板及び条
JISH4552:2000
ニッケル及びニッケル合金継目無管
JISH4553:1999
ニッケル及びニッケル合金棒
JISH4600:2012
チタン及びチタン合金―板及び条
JISH4630:2012
チタン及びチタン合金―継目無管
JISH4631:2018
チタン及びチタン合金―熱交換器用溶接管
JISH4635:2012
チタン及びチタン合金―溶接管
JISH4650:2016
チタン及びチタン合金―棒
JISH4751:2016
ジルコニウム合金管
JISZ2242:2018
金属材料のシャルピー衝撃試験方法
JISZ2343-1:2017
非破壊試験―浸透探傷試験―第1部:一般通則:浸透探傷試験方法及び浸透指示模様の分類
JISZ2343-2:2017
非破壊試験―浸透探傷試験―第2部:浸透探傷剤の試験
JISZ2343-3:2017
非破壊試験―浸透探傷試験―第3部:対比試験片
JISZ2343-4:2001
非破壊試験―浸透探傷試験―第4部:装置
JISZ3001-1:2018
溶接用語―第1部:一般
JISZ3001-2:2018
溶接用語―第2部:溶接方法
JISZ3043:1990
ステンレスクラッド鋼溶接施工方法の確認試験方法
JISZ3044:1991
ニッケル及びニッケル合金クラッド鋼溶接施工方法の確認試験方法
JISZ3121:2013
突合せ溶接継手の引張試験方法
JISZ3122:2013
突合せ溶接継手の曲げ試験方法